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【読んで欲しい】支援者の君たちへ

研修会・講演会
こんにちは
ぱちぱち管理者の酒井みさきです🦉

先日社長が受けた研修の中で
心打たれたコラムがあったのでここでご紹介させていただきます📚
少し長文になりますので、お時間のあるときに
ゆっくりお読みいただけると幸いです。

・・・・・・・・以下原文・・・・・・・・

『支援者の君たちへ』

 買い物客でにぎわうデパートで自閉スペクトラム症の長男がパニックを起こし大騒ぎになった。まゆをひそめた人々が遠巻きに見つめている。なんとか落ち着かせようとなだめるが、ますますパニックの嵐は吹き荒れ、強い力で長男は私の顔をつねりあげた。痛さと恥ずかしの渦に突き落とされて私は自分を見失いそうになった。
 映画館で爆発してポップコーンやウーロン茶を床にばらまいたこともある。電車内で私の顔にかみついてきたこともある。顔や手の甲を引っかかれて血が出た。そのたびに険しい視線に囲まれる。
 でも、誤解しないでほしい。長男は決して乱暴者ではない。わがままなのでもない。ふだんはとても優しくて、おだやかな生活を送っている。何かやりたいことや言いたいことがあるのだろうが、言葉がないのでうまく伝えることができず、いつもがまんしたり、させられたりしている。こちらも彼の気持ちがわからず、何かまちがったことをして混乱させてしまう。その場で気持ちを表してくれれば気づけるのだろうが、時間が経って場所が違うところで爆発するものだから、何が原因なのかわからないのだ。
 彼らの行為を「乱暴」「危険」「わがまま」と決めつけないでほしい。「やっかいな人」と思わないでほしい。世間の人々はそうかもしれないが、君たちは障がい者支援のプロなのだ。自分たちの価値観に照らして考える前に、彼らの行為や言葉に興味をもってほしい。ふつうは大勢の人がいる前では父親の顔にかみついたりはしない。ポップコーンをまき散らしたりしない。どうしてそんなことをするのだろうと興味をもって考えてほしいのだ。それが、彼らの世界を理解するための「とびら」を開けることになる。
 ある人のことを理解しよと思ったら、その人が何を理解しているのかを、まず私たちが理解しないといけない。
 それでも、自傷や他害などの行動障がいに対処することはむずかしいと思う。長男と30年以上も一緒に暮らしてきた私だって、彼から顔をつねりあげられたり、引っかかれて血が出たりすると心が泡立つような感覚に襲われる。冷静さをなくしてしまうこともある。何もできないことへの無力感にさいなまれ、自信もなくなってくる。
 いかに障がい者支援のプロでも行動障がいを簡単に改善できるとは思わない。ずっと冷静さを保っていることだってむずかしいだろう。できないことは決して恥ずかしいことではない。 何もできない自分を認め、恥をかいたり失敗したりすることを恐れないでほしい。自分1人で無力感を抱え込むと、心が重くなってくる。失敗を恥ずかしいと思い、隠してしまうと、次に失敗したときにまた隠さなければいけなくなる。心はどんどん重くなり、仕事に対する自信や興味も薄れてくる。
 どんな仕事でもそうだが、専門性というのは個人のなかに築き上げていくものであり、自己との孤独な対話を通してそれまでの自分を壊したり乗り越えたりしていかないと身につかないものだ。
 できれば仲間と悩みや疑問を共有しながら、どんなに大変な行動障がいでもかならず改善できると信じて取り組んでいってほしい。道は1つだけではないはずだ。行動障がいの改善に努めている人は大勢いる。多くの人の実践を学び、アドバイスを受け、日々の支援のなかで生きにくい障がい者の叫びに耳を澄ませてほしい。
 自分が生きていくために障がい者のある彼らだって必死なのだ。支援者である君が何を感じ、自分のことをどう思っているのかを息を殺すようにしてうかがっているはずだ。自分から支援者を選べないのだから。
 うまくいかなくたって、そんな君たちの思いは、きっと通じるはずだ。障がいのある彼らと心が響きあう瞬間に感じる<ときめき>のようなものが、専門職としてのやりがいや自信をもたらしてくれるにちがない。

野澤 和弘 様(植草学園大学副学長)

(『強度行動障がい支援者養成研修テキスト
強度行動障がいのある人の「暮らし」を支える』
より抜粋させていただきました。)

 このコラムは、支援者の方にはもちろん、そうでない方々にも是非読んでもらいたいと思いました。街で奇声を上げたり、独り言を言いながら飛び跳ねている人を見かけたことがあるかと思います。そのような障がいのある方を見かけたとき、あなたはどんな目でその方を見ていますか?その目つきは、彼らに届いています。彼らはそれらを敏感に感じ取って恐怖を感じているのです。声を発したくて発しているのではありません。周りの人に迷惑をかけたくて暴れているのではありません。どうか温かい目で見守ってあげて欲しいです。
 私はこのコラムを読んで、前の職場で関わってきた利用者様たちのことを思い出しました。私がいた生活介護と就労支援の事業所には毎日40名の障がいのある方が通所されており、その約半数の方は強度行動障がいのある方でした。私の手の甲には今でも利用者様から掴まれた爪痕が残っています。当時未熟過ぎた私にはどうすることも出来ず、理由も分からず、ただただ痛くて、すかさず駆けつけてくれた男性職員に助けられました。今思えば、その方が私に掴みかかってまで何を訴えたかったのか、分かる気がします。掴みかからずに済むような環境を整えることもできるでしょう。
 コラムにも書いてあるように、失敗することは恥ずかしいことではありません。自分の中での対話と、チームとの共同により、専門性を築き上げていくしかないと改めて感じさせられました。
 今は成人期ではなく、未就学児というステージで、先を見据えた療育を行うことができます。私が当時支援させていただいていた利用者様たちの幼少期には、児童発達支援施設や早期療育というのがまだ存在していませんでした。パニックや他害といった行動の乗り越え方をいかに幼少期に身に付けるかが、先の人生を大きく左右すると思っています。
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