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非対称性緊張性頸反射(ATNR)

教室の毎日
こんにちは!
東大阪市で発達障がい(ASD,ADHD)やグレーゾーンの子どもたちに運動療育を行っている『児童発達支援・放課後等デイサービス 子ども運動教室LUMO(ルーモ)布施校』です!


本日は非対称性緊張性頸反射(ATNR)について書かせていただきます。

対称性緊張性頸反射(STNR)が上下の動きが連動する反射であるのに対して、非対称性緊張性頸反射(ATNR)は頭を左右のどちらかに向けると、同じ側の腕が伸び、反対側の腕と足が曲がる反射です。

非対称性緊張性頸反射(ATNR)は、手と目の協調性の発達に必要な反射なのですが、この反射が残っていると、手と目の協調性が悪くなります。日常生活のほとんどの行動に手と目の協調性が必要なので、この反射が残っていると、生活しにくくなる場面がたくさんあります。
・文字が上手に書けない
・字のバランスが悪い
・文章を読めない
等がある子どもは、この反射が残っている可能性が高いです。

この反射が残っていると体の真ん中(正中線)を超える動きが苦手です。
字を書くとき、ノートの真ん中に書けず端に書いてしまう、ノートを斜めにして文字を書いてしまう子は正中線を越えないよう無意識に工夫しています。

クロスする動きが苦手なので、球技が苦手になりがちです。
また、顔を向けた方向と同じ側の手足が前に伸びてしまいがちなので、「態度が悪い」と誤解されることもあります。

目が向いた方にしか興味が向かない為、多動やADHD傾向があると思われてしまうこともあります。
文字や学習に深くかかわってくる反射なので「学習障害」とされている子どものほとんどに非対称性緊張性頸反射(ATNR)残っているとも言われています。

〇非対称性緊張性頸反射(ATNR)が残存している時に見られる症状
・歩行、スキップするときに同じ法の手足が出てしまう
・読み書きが難しい、言葉で説明するのが難しい(ディスレクシア傾向がある)
・字が雑、鏡文字を書く
・ノートを斜めに置いて字を書く
・文章を読み飛ばしてしまう
・計算ミスをしやすい
・クロスする動き(テニス、卓球、バドミントン、ダンスなど)が不得意
・正中を超えるものを目で追うのが難しい


チェック方法
・非対称性緊張性頸反射(ATNR)が残っているかチェックする方法は簡単です。
まず、四つん這いのハイハイの姿勢になり、子供の頭を持って左右どちらかに顔を向けさせます。反射が残っていれば顔をむけたほうの手は伸びたままなのに、反対側の手の肘が曲がります。

立ったままでもチェックできます。立った状態で両腕を前にまっすぐ伸ばします(前に倣え)。その状態のまま顔を左右どちらかに向かせ、顔が向いていないほうの腕が曲がったら、反射が残っています。

対策
身体をクロスさせる運動が効果的です。
球技(キャッチボール・テニス・バトミントン・卓球)などは非常に効果的です。



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