今回は、5歳さんのある日の療育内容をご紹介します。
心理指導員が個別療育を実施しています。
レッスンメニューは以下の内容です。
①名称カードと言葉遊び
②カラーブロックを使った構成課題
③SST
④絵本
⑤塗り絵
①名称カードと言葉遊び
語彙を増やす為、絵や写真カードを使って物の名前をクイズ形式で覚えていきます。名前だけではなく、「どんな時に使う?」「誰が持ってる?」等、質問をして物の状態や用途などに知識を広げていきます。
お話が好きなお子さまは、そこから「赤いものを使って、お話を作ってみよう」など、言葉遊びに発展させていきます。徐々に5W1Hや接続詞を正しく使えるよう練習していきます。
②カラーブロックを使った構成課題
見本を見ながら同じ柄を作っていきます。いろいろな能力を必要とする作業です。「色を選ぶ」「数を数える」「一つずつの形と方向、位置を取らえる」「全体の形を把握する」「指先を使って丁寧に置く」「見比べて違いが無いか確認」「冷静に直す」等です。
簡単な4つくらいのブロックから初めて、徐々にレベルを上げていきます。
③SST
SST(ソーシャルスキルトレーニング/社会生活技能訓練)では、場面カードを利用します。今回は「自分が使おうと思っていたおもちゃを、友達が先に取ってしまった」場面です。この日は、自分が取られてしまった子の立場で気持ちや対応を一緒に考えました。別の日は、自分が取ってしまった子の立場で考えます。ルールを知る事、この場面で自分はどんな気持ちになったか、自分はどうすればよかったかを一緒に考えていきます。
他者の立場や気持ちを理解する土台として、自分を意識していくことが大切です。
④絵本
ここまでしっかり課題に取り組んだので、優しい雰囲気の絵本の読み聞かせをしてクールダウンをしました。
⑤塗り絵
最後は、お楽しみで塗り絵をしました。
楽しみながら三角クレヨンを使って、鉛筆の握り方や力の入れ方の練習をしています。黒い枠の中を塗るという活動は、マスの中に字を書くなどの学習の土台にもなります。
個別療育終了後、休憩を挟んで後半はダンス、ふれあい遊び、パネルシアター、サーキットをお友達と一緒に楽しみました♪
個別課題は、お子さんの特性や発達段階、体調や精神的な状況も考慮して、毎回スタッフみんなで考えています。
マニュアル通りの療育を提供するのではなく、一つ一つの目的や効果もしっかり理解した上で、経験豊富なスタッフがお子さまの反応を見ながら臨機応変に対応しています。
ご興味のある方は、是非お問い合わせください。
4月からのご利用についてのご相談も承っております。
5歳さんの療育
教室の毎日
25/01/22 00:14
