こんにちは、発達支援Laboランプです。ここでは、定期的に療育支援に関連するテーマについて、理論的な背景と合わせて発信しています。今回のテーマは「関わらないという関わり方」です。
「え?関わらない方がいいの?」と驚かれる方もいるかもしれません。
「分からない、困った時には誰かに聞く(頼る)べきだ」と教わり、その通りに行動することが良いとされています。一方で、「自分で考える習慣を作る(解決する)ことが大切だ」という教えもまた広く根付いています。この2つの教えの狭間で、支援者がどのように子どもに関わるかを考えることが、非常に重要です。
「関わらない」という選択は、単に無関心や放任ではなく、子どもが自分で考える力を育むための一つの方法です。確かに、子どもが困った時や分からないことがある時、すぐに支援者が助け舟を出すのは一見優しい行為に思えます。しかし、そのたびに大人が介入すると、子どもは自分で考えたり解決策を見つける機会を失ってしまいます。
子どもが自ら問題に向き合い、解決しようとするタイミングを支援者が見逃さないことが重要です。無理に助けを差し伸べるよりも、適切な距離を保ち、子どもが自分で試行錯誤する時間を確保することが、より深い学びと成長につながります。一方で、困り果てた時には手を差し伸べる姿勢も忘れずに、バランスを取りながら関わることが必要です。
このように、時には「関わらない」ことが、子どもの自主性や問題解決能力を育てるための有効なアプローチとなります。「自分で考える習慣を作る」ためには、まず自分で考える時間と空間が必要です。それを提供するために、支援者は過度に介入せず、適切な距離感を持つことが求められます。
「関わるべきか、関わらないべきか」は、支援者が状況に応じて判断しなければならない複雑なテーマです。しかし、このバランスを見極めながらサポートすることで、子どもたちはより自立し、困難に向き合う力を養うことができるとランプは考えています。
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第48回「関わらないという関わり方」
療育の深み
24/09/30 22:26