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第47回「葛藤の種類とその理解」

療育の深み
こんにちは、発達支援Laboランプです。ここでは、定期的に療育支援に関連するテーマについて、理論的な背景と合わせて発信しています。今回のテーマは「葛藤の種類とその理解」です。

私たちは日々、さまざまな葛藤に直面し、その都度選択を迫られています。特に、子どもたちが経験する葛藤は、成長の過程で重要な意味を持ち、彼らの感情や行動に大きな影響を与えます。今回は、心理学者クルト・レヴィン(Kurt Lewin)とリチャード・ラザルス(Richard Lazarus)の理論をもとに、葛藤の種類について考察していきます。

1,クルト・レヴィンと葛藤理論
クルト・レヴィンは、場の理論(Field Theory)を提唱し、人間の行動は個人が置かれている環境(場)によって影響を受けると説明しました。彼は、葛藤についても研究しており、特に「接近-接近型」「回避-回避型」「接近-回避型」という三つの葛藤のタイプを提唱しました。

「接近-接近型」葛藤
これは、二つの魅力的な選択肢の間でどちらを選ぶか迷う状況を指します。たとえば、子どもが遊びたいおもちゃが二つあって、どちらを選ぶか迷う場合がこれに該当します。どちらもポジティブな選択肢であるため、一見すると葛藤は少ないように思われますが、子どもにとっては大きな決断となることがあります。

「回避-回避型」葛藤
逆に、どちらも嫌な選択肢である場合に起こる葛藤がこのタイプです。たとえば、苦手な宿題をするか、親や先生に叱られるかという二者択一に直面する場合、どちらも避けたい選択であり、子どもに強いストレスを与えます。このような状況では、支援者がどのようにサポートするかが重要です。

「接近-回避型」葛藤
一つの選択肢が、魅力的な面と不快な面を同時に持つ場合、この葛藤が生じます。たとえば、子どもが友達と遊びたい一方で、その友達に苦手な部分があると感じる場合です。このような状況では、子どもはどうしても選択をためらい、行動が抑制されることがあります。

2,リチャード・ラザルスとストレス理論
リチャード・ラザルスは、ストレス理論で有名な心理学者で、特に「認知評価モデル(Cognitive Appraisal Model)」を提唱しました。この理論では、人がどのようにストレスを感じ、対処するかは、個々の出来事をどのように認知するかに依存するとされています。ラザルスは、葛藤もストレスの一部であり、その解決方法や対処法によってストレスのレベルが変わると考えました。

ラザルスによると、葛藤はストレスを引き起こす大きな要因の一つであり、その際には以下の要素が関わります。

一次評価:その出来事や選択肢が自分にとってどれほど重要であるかを判断する段階です。たとえば、子どもが「この問題は自分にとって大きな影響を与える」と感じるかどうかを評価します。

二次評価:その出来事に対して自分がどう対処できるかを判断する段階です。子どもが「この葛藤に対して、どのように対処すればよいのか」ということを考え始めます。
この二つの評価を通して、葛藤がどのように解決されるか、またその過程で子どもがどのように成長するかが決まっていきます。

3,葛藤の他の種類
さらに、レヴィンやラザルスの理論を基に考えると、「二重接近-回避型葛藤」という、より複雑な葛藤も存在します。これは、どちらの選択肢にも魅力的な面と不快な面が存在する場合に生じる葛藤です。たとえば、新しい友達を作ることに憧れながらも、初対面の人に会うことが怖いという状況がこれに当たります。このような複雑な葛藤は、子どもだけでなく大人も日常的に経験するものです。

4,葛藤へのアプローチ
葛藤は子どもたちの成長過程で避けられないものですが、適切な支援とサポートがあれば、子どもたちはより健全にそれを乗り越えることができます。レヴィンの場の理論に基づき、子どもが安心できる環境や、ラザルスのストレス理論に基づいた対処法を教えることが、子どもにとって重要です。支援者や親は、子どもが直面する葛藤を理解し、その解決に向けた手助けを提供することが求められます。

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