今回ご紹介するのは、歩く練習をしている双子のAちゃんとSちゃん、1歳9ヶ月です。二人はマママに来たときは、ほとんど歩けず、すぐにお母さんに抱っこを求め、そしてお母さんは、一人を抱っこ、ひとりを乳母車に、、という感じで外での移動がとても大変そうでした。
そこで、手を繋いで歩くという練習を始めました。
プレイルームのトラックを使い、セラピストと手を繋いでそこをぐるぐると歩いて回ります。「いち、に、いち、に」と手を叩き、声を出してリズムを作りながら一緒に歩くのですが、すぐにしゃがみ込んでしまったり、お母さんに抱きついたりしていました。しかし、訓練を続けると二人は次第にトラックを2周、3周と歩けるようになりました。そこで次は段差の上り下りの練習のために、丈夫な空き箱をトラックの途中に置きます。初めは空き箱の上に足を乗せるのも難しく、大人が手で足を持ち上げるプロンプトが必要でした。それが徐々にいらなくなり、やがて「いち、に」のリズムで箱に乗って降りることができるようになりました!
その頃から二人とも、マママの玄関から駐車場の車までの移動を、少しずつ歩けるようになってきました。平らな道だけ、低い段差だけ、やがて5段以上ある階段……と、二人は遂に手を繋いでいれば自分の足で玄関から車まで歩けるようになったんです!! その後お母さんからは、以前は乳母車で見て回った水族館を歩いて見て回ることができました~と、嬉しいご報告もありました。やったね(*^^)v
運動面での発達も、訓練を通して促すことができます。生活に必要なスキルや困っているところから、ひとつずつ練習して身に着けていきましょう。 (あ)
段差を「いち、に ♪ いち、に ♪」
教室の毎日
24/08/30 16:00