夕暮れが迫り、空は茜色に染まり始めた。プランターに植えられたナス、キュウリ、オクラ、トマトの苗は、子供たちの小さな手によって丁寧に土に埋め込まれ、陽射しを浴びて生き生きと輝いていた。
初めてスコップを握った子供たちは、最初は戸惑いながらも、徐々に土の感触に慣れていく。力加減が分からず、苗を傷つけてしまわないかと心配そうにしながらも、真剣な表情で作業に取り組んでいた。 小さな芽が土から顔を出す様は、彼らにとって大きな喜びだった。
水やりを終え、満足げな顔でプランターを眺める子供たち。汗ばんだ顔には、達成感と充実感、そして何よりも、小さな命を育む責任感のようなものが滲んでいた。 担任の先生は、彼らの傍らにしゃがみ込み、優しく頭を撫でた。「よく頑張ったね。これから毎日、一緒にこの野菜たちのお世話をして、大きくなるのを見守ろうね。」
その言葉に、子供たちは大きく頷いた。 これから毎日、水をやり、雑草を取り、肥料を与え、野菜の成長を見守る。それは、単なる作業ではなく、命を育む尊い体験となるだろう。 そして、収穫の喜びを分かち合う日を楽しみに、子供たちは、明日への希望を胸に、放課後等デイサービスを後にした。 夕焼け空の下、彼らの小さな影は、伸びゆく野菜の苗のように、未来に向かって大きく伸びていくように見えた。
夏野菜を植えよう🍆
教室の毎日
25/06/03 17:22
