放課後等デイサービスひみつきちでは、子どもたちが自由に創造力を発揮できるパフェ制作の時間が始まった。テーブルにはふわふわのカステラ、さくさくのロールクッキー、そして色とりどりのフルーツやクリーム、チョコレートソースが並び、それぞれ思い思いの材料を選び出す様子が見られた。

「みんな、自分だけのパフェを作るって、ワクワクするね！」と子どもたちの声が響き渡る。ある子は、カステラを土台に、ロールクッキーで壁を作り、上からカラフルなフルーツを散りばめてまるでお城のようなパフェを完成させた。別の子は、逆にクッキーをアクセントにしつつクリームをたっぷり重ね、その上に小さなチョコチップを乗せて個性的なデザインを披露した。

スタッフも感心しながら、「その色の組み合わせにはどんな意味があるの？」と尋ねると、「大好きな虹を表現したんだ！みんなに元気が届くように作った」と、笑顔で答えてくれた。

一つ一つのパフェには、子どもたちの個性や思いがぎゅっと詰まっていた。完成したパフェを前に、みんなで写真を撮り合い、思い出を共有する時間も格別だった。デコレーションされた作品たちは、ひみつきちという場所に、子どもたちの笑顔と自由な発想をさらに輝かせていくようだった。ところが、その日、ひみつきちを訪れた一人の新しい子が、静かにパフェを眺めながら、「ぼくも、こんなふうに作れるのかな…」と呟いたのだった。彼の内に秘めた才能とは？そして、どんな物語がこれから始まるのか――