こんにちは。言葉のにわ宝②、開設準備室の宮尾です。
ここでは、3月1日にオープンの宝②配属の職員さんのご紹介をいたします。
作業療法士の深川先生です。彼女は、OTの経歴が10年以上ある大ベテラン。幼稚園児のお子さんを持つ働くママさんです。現在は、宝本店と行徳駅前店を行き来し、研修を行っているところです。
そんな中、他職員さんからの質問があり、指導方法等を一緒に考えてくれました。
症例検討:小学3年生、女児 主訴「鉛筆が上手く持てない」
①ぬり絵の際の鉛筆の持ち方、座る姿勢、体幹と上肢、手指までの協調性などを、観察で評価。
手内筋、特に母指、小指の対立筋の筋出力が十分でなく、手のアーチ形成が不十分であると評価しました。
そのため、鉛筆の持ち方が上手く出来ないと推測しました。
②鉛筆が上手く出来ないため、字を書くことはもちろん、ボタンをとめる、箸の使用、歯ブラシなど、その他の巧緻動作を必要とされる場面において、影響が出ると予測されます。
③①で評価したように、手内筋へのアプローチが必要と思われます。相手がお子様ですので、遊びを通じての訓練の方が受け入れが良いと思います。手のアーチが上手く出来るよう手の中に収まるような大きさのボールを使い、手のアーチを意識していただくことや、柔らかいボールなどで手内筋全体を使えるようにしたり、対立筋のみへのアプローチであれば、親指と小指で小さなビー玉を摘まむなど、方法は様々です。
それが難しければ、手のアーチがとれるような自助具の検討もあります。
また、評価を重ねて、手のアーチ形成が不十分な理由が筋によるもの、関節によるもの、神経発達によるもの、感覚受容器の程度の評価などをすれば、より精度を高めたアプローチが可能と思われます。
以上、職員全員で情報共有をして、こちらの女の子の訓練を行っていきたいと思います。
深川先生ありがとうございました。
作業療法士の深川先生
スタッフ紹介
25/02/03 08:24
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