
〜まずは“受け止める”ところから〜
横浜市南区 放課後等デイサービス「ひとつぼし」では癇癪を起してしまった場合のこういった対応をしています。長いので2回に分けてブログにアップします。ぜひご覧ください。
「うちの子、突然泣き出して…」そんな経験ありませんか?
お子さんが、急に怒ったり泣き出したりして、どう対応していいか分からなくなったことはありませんか?
特に発達に不安のあるお子さんの場合、環境の変化や予想外の出来事がきっかけで感情があふれ出すことがあります。
ある日、ひとつぼしの教室でも、1年生の男の子が癇癪を起こし、机の下に隠れて出てこなくなってしまいました。
その日の出来事:突然の「やりたくない!」
制作活動が始まる直前、スタッフが「今日は新しい工作をするよ」と説明したその時。
男の子は急に表情を曇らせ、「やりたくない!」と叫び、泣きながら机の下に潜り込んでしまいました。
手で耳をふさぎ、スタッフの声かけにも反応しません。
他の子どもたちは戸惑い、教室の空気も少しピリッと張り詰めた瞬間でした。
癇癪は「困らせたい」ではなく「困っている」のサイン
癇癪というと、「わがまま」「反抗的」と思われがちですが、
実はその背景には不安・混乱・感覚過敏・こだわりなど、さまざまな要因があります。
この男の子の場合も、
・初めての活動に対する不安
・絵や工作が苦手という自己認識
・活動の流れが見えなかったことによる混乱
などが、心の中でいっぺんに押し寄せたのかもしれません。
---------------
ひとつぼしの対応①
「今は“無理に引き出さない”選択」
私たちがまず行ったのは、無理に机の下から出そうとしないことでした。
▼子どもの安心を守るためにしたこと
・「ここにいるよ。大丈夫だよ」と、落ち着いた声で短く声かけ
・同じスタッフが側でそっと座り、無言でそばにいるだけの時間を持つ
・他の子どもたちには、「ちょっと今は静かに見守ろうね」と状況を説明し、活動を再開
・また、必要以上に注目が集まらないよう、パーテーションで少しスペースを仕切り、男の子が落ち着ける「ひとり空間」を確保しました。
スタッフの連携:周囲の安心も大切に。
他のスタッフは、他の子どもたちと工作を進めながら、
「今は◯◯くん、ちょっとドキドキしちゃってるんだよ」
と、子どもたちにも理解しやすい言葉で説明しました。
こうして、クラス全体が「待つ雰囲気」「安心できる空気」を共有できるよう工夫しました。
ポイントまとめ:癇癪は「気持ちのSOS」
癇癪は、「困らせる行動」ではなく「気持ちのSOS」です。
このSOSを受け止め、無理なく落ち着けるような環境を整えることが、次のステップへの第一歩。
私たち「ひとつぼし」では、子ども一人ひとりの“今の状態”に寄り添った柔軟な対応を大切にしています。
次回【後編】予告:
「自分の気持ちを言葉にできた男の子」
〜癇癪の後に育つ“自己表現力”〜
癇癪の後、どのように気持ちを整理し、自分の言葉で伝えることができたのか。
そのプロセスと、ひとつぼしが大切にしている「育ちのきっかけづくり」についてご紹介します。
🌱 放課後等デイサービス「ひとつぼし」(横浜市南区・蒔田駅近く)
気になる方は、お気軽に見学・体験のお問い合わせをどうぞ。
一人ひとりの「困りごと」に、安心して寄り添える場を目指しています。
横浜市南区 放課後等デイサービス「ひとつぼし」では癇癪を起してしまった場合のこういった対応をしています。長いので2回に分けてブログにアップします。ぜひご覧ください。
「うちの子、突然泣き出して…」そんな経験ありませんか?
お子さんが、急に怒ったり泣き出したりして、どう対応していいか分からなくなったことはありませんか?
特に発達に不安のあるお子さんの場合、環境の変化や予想外の出来事がきっかけで感情があふれ出すことがあります。
ある日、ひとつぼしの教室でも、1年生の男の子が癇癪を起こし、机の下に隠れて出てこなくなってしまいました。
その日の出来事:突然の「やりたくない!」
制作活動が始まる直前、スタッフが「今日は新しい工作をするよ」と説明したその時。
男の子は急に表情を曇らせ、「やりたくない!」と叫び、泣きながら机の下に潜り込んでしまいました。
手で耳をふさぎ、スタッフの声かけにも反応しません。
他の子どもたちは戸惑い、教室の空気も少しピリッと張り詰めた瞬間でした。
癇癪は「困らせたい」ではなく「困っている」のサイン
癇癪というと、「わがまま」「反抗的」と思われがちですが、
実はその背景には不安・混乱・感覚過敏・こだわりなど、さまざまな要因があります。
この男の子の場合も、
・初めての活動に対する不安
・絵や工作が苦手という自己認識
・活動の流れが見えなかったことによる混乱
などが、心の中でいっぺんに押し寄せたのかもしれません。
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ひとつぼしの対応①
「今は“無理に引き出さない”選択」
私たちがまず行ったのは、無理に机の下から出そうとしないことでした。
▼子どもの安心を守るためにしたこと
・「ここにいるよ。大丈夫だよ」と、落ち着いた声で短く声かけ
・同じスタッフが側でそっと座り、無言でそばにいるだけの時間を持つ
・他の子どもたちには、「ちょっと今は静かに見守ろうね」と状況を説明し、活動を再開
・また、必要以上に注目が集まらないよう、パーテーションで少しスペースを仕切り、男の子が落ち着ける「ひとり空間」を確保しました。
スタッフの連携:周囲の安心も大切に。
他のスタッフは、他の子どもたちと工作を進めながら、
「今は◯◯くん、ちょっとドキドキしちゃってるんだよ」
と、子どもたちにも理解しやすい言葉で説明しました。
こうして、クラス全体が「待つ雰囲気」「安心できる空気」を共有できるよう工夫しました。
ポイントまとめ:癇癪は「気持ちのSOS」
癇癪は、「困らせる行動」ではなく「気持ちのSOS」です。
このSOSを受け止め、無理なく落ち着けるような環境を整えることが、次のステップへの第一歩。
私たち「ひとつぼし」では、子ども一人ひとりの“今の状態”に寄り添った柔軟な対応を大切にしています。
次回【後編】予告:
「自分の気持ちを言葉にできた男の子」
〜癇癪の後に育つ“自己表現力”〜
癇癪の後、どのように気持ちを整理し、自分の言葉で伝えることができたのか。
そのプロセスと、ひとつぼしが大切にしている「育ちのきっかけづくり」についてご紹介します。
🌱 放課後等デイサービス「ひとつぼし」(横浜市南区・蒔田駅近く)
気になる方は、お気軽に見学・体験のお問い合わせをどうぞ。
一人ひとりの「困りごと」に、安心して寄り添える場を目指しています。