こんにちは!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士の 内山 隆範(うちやま たかのり) です。
今日は日曜日ですね。いかがお過ごしでしょうか。
昨晩のオリンピック中継、ついつい見入ってしまって寝不足…なんて方も多いかもしれませんね(笑)。
あんな大舞台で、繊細な道具をミリ単位で操る選手たちの技術には、本当に驚かされます。人間技とは思えませんよね。
さて、今日はそんな「手先」についてのお話です。
保護者の方から、こんなご相談をよくいただきます。
「うちの子、お箸がなかなか上手に使えないんです」
「ボタンを留めるのに、すごく時間がかかってしまって…」
「文字を書くと、筆圧が弱くて線がフニャフニャになるんです」
毎日のことだし、小学校入学も視野に入ってくると、どうしても焦ってしまいますよね。
ついつい、「ほら、もっと指先をよく見て!」「練習あるのみ!」なんて声をかけてしまいがちです。
でも、ちょっと待ってください。
理学療法士の視点から見ると、手先の不器用さの原因は、実は指そのものではなく、「もっと体の根元」にあることが多いんです。
■ 手先が震える原因は、実は「肩」!?
僕たち理学療法士の世界には、「中枢(体幹や肩)が安定して初めて、末梢(手先や足先)が自由に動く」という考え方があります。
ちょっと難しいので、「クレーン車」をイメージしてみてください。
指先は、クレーン車の「アームの先端についているフック」です。
もし、クレーン車の土台(車体)がグラグラ揺れていたり、アームの根元(肩)がガクガクしていたら、どうでしょう?
先端のフックで、小さな荷物を正確に掴むなんて、至難の業ですよね。
人間の体も、これと全く同じなんです。
体の中心である「体幹」や、腕の土台である「肩まわり」の筋肉が弱くてグラグラしていると、その揺れを指先で一生懸命カバーしようとします。すると、指に余計な力が入って震えてしまったり、思ったように動かせなかったりして、結果として「不器用」に見えてしまうのです。
■ 「指の練習」の前に、まずは土台作りから
もし、お子さんがお箸やボタン、ハサミなどを苦手にしていたら、一旦、指先の細かい練習はお休みしてみましょう。
その代わりに、「肩と腕」をしっかり使う遊びをたっぷりと取り入れてみてください。土台が安定すれば、自然と指先も器用になっていきますよ。
お家でできる、おすすめの遊びをいくつかご紹介しますね。
① クマさん歩きで、強い肩を作る!
四つん這いになって、膝を床から浮かせ、手と足の裏だけでノシノシと歩く遊びです。
自分の体重を腕と肩でしっかり支える必要があるので、肩関節の安定性が劇的にアップします。これが「クレーン車の頑丈な土台作り」になります。
② 雑巾がけ・手押し相撲でパワーアップ!
昔ながらの床の雑巾がけや、立った状態で向き合って両手を押し合う「手押し相撲」もすごく良いですね。
腕を前に伸ばしてグッと力を入れる感覚が、将来的に鉛筆やお箸をコントロールする力につながっていきます。
③ ハイタッチ・ジャンプで腕を大きく使う!
壁の高いところに目標(シールなど)を貼って、ジャンプしてハイタッチ!
腕を高く上げる動作は、背中や脇の筋肉を刺激して、腕全体をスムーズに動かすための土台を作ってくれます。
■ 遠回りに見えて、実は一番の近道
「お箸が上手になってほしいのに、クマ歩き?」と不思議に思うかもしれません。
でも、プロのスポーツ選手だって、基礎的な体幹トレーニングを欠かしませんよね。それと同じです。
もし今日、お子さんがボタン掛けに苦戦している姿を見かけたら、
「指が悪いんじゃないんだな。土台の肩が、まだ準備中なんだな」
と、少し視点を変えて見てあげてください。
そして、「練習しなさい!」の代わりに、「お父さんと手押し相撲で勝負だ!」と誘ってみてはいかがでしょうか。
エコルドでは、手先の訓練(微細運動)をする際も、必ずこうした全身を使った遊び(粗大運動)とセットで行うようにしています。
「家で練習しても、どうしてもうまくいかない…」とお悩みの方は、ぜひ一度、私たち理学療法士にご相談ください。体の使い方のクセを見つけて、その子に合った遊びを提案します!
まだまだ寒い日が続きますが、お家の中で楽しく体を動かして、心も体もポカポカに温まりましょう!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士の 内山 隆範(うちやま たかのり) です。
今日は日曜日ですね。いかがお過ごしでしょうか。
昨晩のオリンピック中継、ついつい見入ってしまって寝不足…なんて方も多いかもしれませんね(笑)。
あんな大舞台で、繊細な道具をミリ単位で操る選手たちの技術には、本当に驚かされます。人間技とは思えませんよね。
さて、今日はそんな「手先」についてのお話です。
保護者の方から、こんなご相談をよくいただきます。
「うちの子、お箸がなかなか上手に使えないんです」
「ボタンを留めるのに、すごく時間がかかってしまって…」
「文字を書くと、筆圧が弱くて線がフニャフニャになるんです」
毎日のことだし、小学校入学も視野に入ってくると、どうしても焦ってしまいますよね。
ついつい、「ほら、もっと指先をよく見て!」「練習あるのみ!」なんて声をかけてしまいがちです。
でも、ちょっと待ってください。
理学療法士の視点から見ると、手先の不器用さの原因は、実は指そのものではなく、「もっと体の根元」にあることが多いんです。
■ 手先が震える原因は、実は「肩」!?
僕たち理学療法士の世界には、「中枢(体幹や肩)が安定して初めて、末梢(手先や足先)が自由に動く」という考え方があります。
ちょっと難しいので、「クレーン車」をイメージしてみてください。
指先は、クレーン車の「アームの先端についているフック」です。
もし、クレーン車の土台(車体)がグラグラ揺れていたり、アームの根元(肩)がガクガクしていたら、どうでしょう?
先端のフックで、小さな荷物を正確に掴むなんて、至難の業ですよね。
人間の体も、これと全く同じなんです。
体の中心である「体幹」や、腕の土台である「肩まわり」の筋肉が弱くてグラグラしていると、その揺れを指先で一生懸命カバーしようとします。すると、指に余計な力が入って震えてしまったり、思ったように動かせなかったりして、結果として「不器用」に見えてしまうのです。
■ 「指の練習」の前に、まずは土台作りから
もし、お子さんがお箸やボタン、ハサミなどを苦手にしていたら、一旦、指先の細かい練習はお休みしてみましょう。
その代わりに、「肩と腕」をしっかり使う遊びをたっぷりと取り入れてみてください。土台が安定すれば、自然と指先も器用になっていきますよ。
お家でできる、おすすめの遊びをいくつかご紹介しますね。
① クマさん歩きで、強い肩を作る!
四つん這いになって、膝を床から浮かせ、手と足の裏だけでノシノシと歩く遊びです。
自分の体重を腕と肩でしっかり支える必要があるので、肩関節の安定性が劇的にアップします。これが「クレーン車の頑丈な土台作り」になります。
② 雑巾がけ・手押し相撲でパワーアップ!
昔ながらの床の雑巾がけや、立った状態で向き合って両手を押し合う「手押し相撲」もすごく良いですね。
腕を前に伸ばしてグッと力を入れる感覚が、将来的に鉛筆やお箸をコントロールする力につながっていきます。
③ ハイタッチ・ジャンプで腕を大きく使う!
壁の高いところに目標(シールなど)を貼って、ジャンプしてハイタッチ!
腕を高く上げる動作は、背中や脇の筋肉を刺激して、腕全体をスムーズに動かすための土台を作ってくれます。
■ 遠回りに見えて、実は一番の近道
「お箸が上手になってほしいのに、クマ歩き?」と不思議に思うかもしれません。
でも、プロのスポーツ選手だって、基礎的な体幹トレーニングを欠かしませんよね。それと同じです。
もし今日、お子さんがボタン掛けに苦戦している姿を見かけたら、
「指が悪いんじゃないんだな。土台の肩が、まだ準備中なんだな」
と、少し視点を変えて見てあげてください。
そして、「練習しなさい!」の代わりに、「お父さんと手押し相撲で勝負だ!」と誘ってみてはいかがでしょうか。
エコルドでは、手先の訓練(微細運動)をする際も、必ずこうした全身を使った遊び(粗大運動)とセットで行うようにしています。
「家で練習しても、どうしてもうまくいかない…」とお悩みの方は、ぜひ一度、私たち理学療法士にご相談ください。体の使い方のクセを見つけて、その子に合った遊びを提案します!
まだまだ寒い日が続きますが、お家の中で楽しく体を動かして、心も体もポカポカに温まりましょう!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範