こんにちは!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士の 内山 隆範(うちやま たかのり) です。
週のスタート、月曜日ですね。
昨晩はちらちらと雪が舞い、今朝はうっすらと路面が凍結しているところもありました。
非常に冷え込みましたが、皆さん、通勤・通学の足元は大丈夫でしたでしょうか?
僕は布団から出るのに、かなりの気合が必要でした(笑)。
さて、今日のブログは、一見すると「えっ、それって良いことじゃないの?」と思われがちな、ある体の特徴についてお話しします。
テーマは、
「体の柔らかさ(関節の柔らかさ)」についてです。
■ 「いいなぁ」と羨んだ、学生時代の記憶
少し昔話をさせてください。
僕がまだ理学療法士を目指す学生だった頃の話です。
実技の授業で、ペアを組んで関節の動く範囲を測定する練習がありました。
僕は昔から体がガチガチに硬く、前屈でも床に手が届かないタイプ。
一方で、ペアを組んだ友人は、軽々と床に手のひらがつくほど体が柔らかかったんです。
「うわ、すごい柔らかいね!怪我もしなさそうで羨ましいよ」
僕がそう言うと、友人は少し困った顔でこう言いました。
「いや、実は結構大変なんだよ。関節が緩いから、立ってるだけで疲れちゃうし、すぐ肩が外れそうになるんだよね…」
その時、僕はハッとしました。
「体が柔らかい=良いこと」とばかり思い込んでいましたが、柔らかすぎることで、逆に体を支えるのが大変な人たちがいるんだ、と初めて実感した瞬間でした。
■ 「ぐにゃぐにゃ」の正体とは?
保護者の方からも、まさにその友人と同じようなご相談をよくいただきます。
「うちの子、バレリーナみたいに体が柔らかいんです」
「でも、いつも姿勢がぐにゃぐにゃしていて、シャキッとできない」
「関節が変な方向に曲がるので、見ていて怖くなることがあります」
これは専門的には「関節弛緩性(かんせつしかんせい)」と言ったりします。
病気ではありませんが、関節を繋いでいる靭帯(じんたい)などが緩く、関節の動く範囲が人よりも広いタイプのお子さんです。
関節を「家具のネジ」に例えると分かりやすいかもしれません。
ネジがしっかり締まっている椅子は、グラグラせずに安定していますよね(僕のような体が硬いタイプです)。
でも、ネジが緩んでいる椅子はどうでしょう?
座ろうとするとグラグラ揺れて、安定しません。
体が柔らかすぎるお子さんは、まさにこの「ネジが少し緩んでいる」状態なんです。
骨組み(関節)だけでは体を安定して支えられないため、常に筋肉を過剰に使って、必死に「グラグラ」を止めようとしています。
だから、みんなと同じように座っているだけでも、ものすごくエネルギーを使って疲れてしまい、すぐに「ぐにゃん」と姿勢が崩れてしまうのです。
■ 「筋肉の鎧(よろい)」をつけよう!
生まれつきの関節の緩さを変えることは難しいですが、関節をサポートすることはできます。
それが、「筋肉」です。
緩んだネジの周りを、筋肉という頑丈なテープで補強してあげるイメージですね。
お家遊びの中で、関節を安定させるための「筋肉の鎧」を育てていきましょう。
① 雑巾がけレース
昔ながらの雑巾がけは、腕と肩の関節に体重を乗せて支える、最高のリハビリです。
「よーいドン!」で廊下を競争すれば、楽しみながら肩周りの筋肉が鍛えられ、上半身が安定します。
② 手押し車(人間手押し車)
お子さんが両手を床につき、大人が足首を持って支え、「いっち、に、いっち、に」と前に進む遊びです。
これも腕や肩、そして体幹の筋肉を強くし、関節をガッチリ支える力を養います。
③ バランスボールでボヨンボヨン
バランスボールに座って軽く弾むだけでもOKです。
不安定なボールの上で姿勢を保とうとすることで、体の深層部にある筋肉(インナーマッスル)が自然と働き、背骨や骨盤周りの関節が安定しやすくなります。
■ 柔らかさは、個性であり才能です
体が柔らかいことは、決して悪いことではありません。
将来、ダンスや新体操などの分野で素晴らしい才能を発揮する可能性だって秘めています。
大切なのは、その柔らかさをコントロールするための「支える力」を育ててあげることです。
もし、お子さんの関節がポキポキ鳴ったり、変な方向に曲がったりして心配な場合は、
「姿勢を正しなさい!」と注意する代わりに、「手押し車で遊ぼう!」と誘って、筋肉の鎧作りを手伝ってあげてください。
エコルドでは、お子さんの関節のタイプもしっかり評価した上で、無理のない範囲で体を安定させるプログラムを提供しています。
「これって柔らかすぎ?」と気になったら、いつでも内山に聞いてくださいね。
路面の凍結など足元が悪い場所もあるかもしれません。
転ばないように気をつけて、今週も元気に過ごしましょう!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士の 内山 隆範(うちやま たかのり) です。
週のスタート、月曜日ですね。
昨晩はちらちらと雪が舞い、今朝はうっすらと路面が凍結しているところもありました。
非常に冷え込みましたが、皆さん、通勤・通学の足元は大丈夫でしたでしょうか?
僕は布団から出るのに、かなりの気合が必要でした(笑)。
さて、今日のブログは、一見すると「えっ、それって良いことじゃないの?」と思われがちな、ある体の特徴についてお話しします。
テーマは、
「体の柔らかさ(関節の柔らかさ)」についてです。
■ 「いいなぁ」と羨んだ、学生時代の記憶
少し昔話をさせてください。
僕がまだ理学療法士を目指す学生だった頃の話です。
実技の授業で、ペアを組んで関節の動く範囲を測定する練習がありました。
僕は昔から体がガチガチに硬く、前屈でも床に手が届かないタイプ。
一方で、ペアを組んだ友人は、軽々と床に手のひらがつくほど体が柔らかかったんです。
「うわ、すごい柔らかいね!怪我もしなさそうで羨ましいよ」
僕がそう言うと、友人は少し困った顔でこう言いました。
「いや、実は結構大変なんだよ。関節が緩いから、立ってるだけで疲れちゃうし、すぐ肩が外れそうになるんだよね…」
その時、僕はハッとしました。
「体が柔らかい=良いこと」とばかり思い込んでいましたが、柔らかすぎることで、逆に体を支えるのが大変な人たちがいるんだ、と初めて実感した瞬間でした。
■ 「ぐにゃぐにゃ」の正体とは?
保護者の方からも、まさにその友人と同じようなご相談をよくいただきます。
「うちの子、バレリーナみたいに体が柔らかいんです」
「でも、いつも姿勢がぐにゃぐにゃしていて、シャキッとできない」
「関節が変な方向に曲がるので、見ていて怖くなることがあります」
これは専門的には「関節弛緩性(かんせつしかんせい)」と言ったりします。
病気ではありませんが、関節を繋いでいる靭帯(じんたい)などが緩く、関節の動く範囲が人よりも広いタイプのお子さんです。
関節を「家具のネジ」に例えると分かりやすいかもしれません。
ネジがしっかり締まっている椅子は、グラグラせずに安定していますよね(僕のような体が硬いタイプです)。
でも、ネジが緩んでいる椅子はどうでしょう?
座ろうとするとグラグラ揺れて、安定しません。
体が柔らかすぎるお子さんは、まさにこの「ネジが少し緩んでいる」状態なんです。
骨組み(関節)だけでは体を安定して支えられないため、常に筋肉を過剰に使って、必死に「グラグラ」を止めようとしています。
だから、みんなと同じように座っているだけでも、ものすごくエネルギーを使って疲れてしまい、すぐに「ぐにゃん」と姿勢が崩れてしまうのです。
■ 「筋肉の鎧(よろい)」をつけよう!
生まれつきの関節の緩さを変えることは難しいですが、関節をサポートすることはできます。
それが、「筋肉」です。
緩んだネジの周りを、筋肉という頑丈なテープで補強してあげるイメージですね。
お家遊びの中で、関節を安定させるための「筋肉の鎧」を育てていきましょう。
① 雑巾がけレース
昔ながらの雑巾がけは、腕と肩の関節に体重を乗せて支える、最高のリハビリです。
「よーいドン!」で廊下を競争すれば、楽しみながら肩周りの筋肉が鍛えられ、上半身が安定します。
② 手押し車(人間手押し車)
お子さんが両手を床につき、大人が足首を持って支え、「いっち、に、いっち、に」と前に進む遊びです。
これも腕や肩、そして体幹の筋肉を強くし、関節をガッチリ支える力を養います。
③ バランスボールでボヨンボヨン
バランスボールに座って軽く弾むだけでもOKです。
不安定なボールの上で姿勢を保とうとすることで、体の深層部にある筋肉(インナーマッスル)が自然と働き、背骨や骨盤周りの関節が安定しやすくなります。
■ 柔らかさは、個性であり才能です
体が柔らかいことは、決して悪いことではありません。
将来、ダンスや新体操などの分野で素晴らしい才能を発揮する可能性だって秘めています。
大切なのは、その柔らかさをコントロールするための「支える力」を育ててあげることです。
もし、お子さんの関節がポキポキ鳴ったり、変な方向に曲がったりして心配な場合は、
「姿勢を正しなさい!」と注意する代わりに、「手押し車で遊ぼう!」と誘って、筋肉の鎧作りを手伝ってあげてください。
エコルドでは、お子さんの関節のタイプもしっかり評価した上で、無理のない範囲で体を安定させるプログラムを提供しています。
「これって柔らかすぎ?」と気になったら、いつでも内山に聞いてくださいね。
路面の凍結など足元が悪い場所もあるかもしれません。
転ばないように気をつけて、今週も元気に過ごしましょう!
療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範