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呼んでも無視?実は「耳のスイッチ」がオフなのかも

おはようございます!
2月17日、火曜日。

今朝は少し冷えますが、日中は暖かくなりそうですね。
さて、今日のブログは、療育の現場で、保護者の方からトップクラスに多くいただく「コミュニケーション」のお悩みについてお話しします。

「名前を呼んでも、全然振り向かないんです」
「目が合わなくて、私のこと無視しているのかな?と悲しくなって…」
「耳が聞こえていないのかと思って検査したけど、異常なしでした」

こんなこと、ありませんか?
一生懸命話しかけているのに、お子さんはおもちゃに夢中で、まるでこちらが存在しないかのような反応。
親としては「わざと無視してるの?」「嫌われてる?」と不安になってしまいますよね。

でも、安心してください。
これは「無視」でも「嫌い」でもなく、お子さんの脳の「入力チャンネル」の問題かもしれません。
私たち大人は、テレビを見ながら会話をしたり、料理をしながらラジオを聴いたりと、目と耳を同時に使う「マルチタスク」が自然にできます。

しかし、発達の凸凹があるお子さんの多くは、一度に一つの感覚しか処理できない「シングルタスク」の脳を持っていることが多いんです。

例えば、お子さんがブロック遊びに熱中している時。
彼の脳は「目(視覚)」と「手(触覚)」のチャンネルで満員状態です。

そこに、お母さんが「ご飯だよー!」と声をかけても、脳の入り口が「視覚」で塞がっているため、その声はBGMのように右から左へ流れてしまっているのです。

つまり、「聞こえているけど、脳に届いていない」状態。
決して、お母さんを無視しているわけではありません。
むしろ、それだけ一つのことに没頭できる「すごい集中力」の裏返しでもあるんです。

また、「話すときに目を合わせてくれない」というのも同じ理由です。
相手の「顔を見る」のと、相手の「話を聞く」のを同時に処理するのが苦手なお子さんがいます。
そういう子は、あえて視線を逸らすことで「見るスイッチ」を切り、「聞くスイッチ」をオンにして、一生懸命お母さんの声を聞こうとしていることがあります。
「目を合わせなさい!」と無理やり顔を向けさせると、今度は耳のスイッチが切れてしまい、話の内容が入ってこなくなる…なんてことも起きてしまいます。

では、どうすればスムーズに声が届くようになるのでしょうか?
ポイントは、「チャンネルの切り替え」を手伝ってあげることです。

お家でできる、ちょっとしたコツをご紹介しますね。
まずは、「肩トン」でスイッチ切り替え。
遠くから大声で呼ぶのではなく、そばに行って肩をポンポンと優しく叩きます。
「おっ、何か来たぞ?」と脳のチャンネルが触覚によって切り替わったタイミングで、「〇〇くん」と話しかけると、驚くほどスッと伝わることがあります。
次に、視界に入ってから話すこと。
後ろから声をかけるのではなく、お子さんの視界(目の前)に入り込みます。
「視覚」のチャンネルを使っているなら、そこに自分(親)を映り込ませてしまう作戦です。
そして最後に、「見なくていいよ」と割り切ること。
大事な話をする時、お子さんが横を向いていても、「耳がこっちを向いていればOK」と思って話してみてください。意外と、そっぽを向いている時の方が、話をよく覚えていることがあります。

もし今日、お子さんを呼んでも反応がなくても、
「また無視して!」と悲しまずに、
「おっ、今は『見るチャンネル』が満員御礼なんだな」
「肩トンでチャンネルを変えてあげよう」
と、少し見方を変えてみてください。

「無視」ではなく「熱中」。そう思うだけで、少し気持ちが楽になりませんか?

エコルドでは、こうした「感覚の特性」をしっかり評価した上で、その子に一番伝わりやすいコミュニケーション方法を一緒に探していきます。
「何度言っても伝わらない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。

療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範
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