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「帰らない!」は脳のギアチェンジ中かも?

おはようございます!

2月18日、水曜日。
週の真ん中、折り返し地点ですね。

お父さん、お母さん、毎日本当にお疲れ様です。
さて、今日は保護者の方から、ため息まじりによく聞く「あるある」なお悩みについてお話ししたいと思います。
もしかしたら、今朝もこの戦いを繰り広げてきた…という方もいるかもしれませんね。

それは、遊びの切り替えの難しさです。
「テレビ、もうおしまいだよ」
「公園、もう帰る時間だよ」
そう声をかけた瞬間、
「ヤダ!まだ見る!」
「帰らない!ギャーッ!」
と、さっきまでの機嫌の良さが嘘のように、ひっくり返って大泣き。
力づくで連れて帰ろうとすれば、さらにヒートアップして、親の方がヘトヘトになってしまう…。
こんな毎日が続くと、「私のしつけ方が悪いのかな」「なんでこんなにわがままなの?」と、自信をなくしてしまいますよね。

でも、安心してください。
これは「わがまま」だからではありません。
理学療法士の視点で見ると、お子さんの脳の「心のギアチェンジ」が、まだ少し重たいだけなんです。
私たち大人は、「そろそろ時間だから、次の準備をしよう」と、スムーズに頭を切り替えることができます。

これは、脳の前の部分(前頭葉)にある、「気持ちをコントロールして、次の行動に移す機能」が成熟しているからです。
でも、小さなお子さんの脳は、まだこの機能が発達途中です。
彼らが楽しいことに夢中になっている時、脳は「楽しいモード全開!」でアクセルを踏みっぱなしの状態です。

そこに突然、親から「おしまい!」という急ブレーキをかけられたら、どうなるでしょうか?
脳はパニックを起こし、「急には止まれないよ!」と、癇癪(かんしゃく)という形でSOSを出しているのです。
彼らにとって「やめる」という行為は、大人が思う以上に、ものすごく高度でエネルギーが必要な作業なんですね。
では、どうすればスムーズに「ギアチェンジ」ができるのでしょうか?

脳の急ブレーキを避け、ゆっくりと減速させてあげるコツをいくつかご紹介します。

一つ目は、「あと何回」で心の準備をさせること。
時間はまだ感覚的に難しいので、「あと5分」よりも、「あと3回滑り台をしたら帰ろう」「この動画が終わったら、お風呂ね」と、具体的な区切りを伝えてあげてください。ゴールが見えると、心構えがしやすくなります。

二つ目は、「体」を使って強制的にギアを変えること。

これが理学療法士として一番おすすめの方法です。
テレビやスマホを見ている時、お子さんの体は「静止モード」になっています。

頭だけで切り替えるのは難しいので、先に体を動かしてしまいましょう。
「おしまいだよ」と声をかけると同時に、
・こちょこちょ~!とくすぐって、笑わせて体を動かす
・「お風呂まで、ウサギさんジャンプで行こう!」と競争に誘う
・「抱っこで飛行機ブーンで帰ろうか!」と体を持ち上げる

一度「楽しいモード」のまま体を動かすことで、脳の興奮が発散され、スムーズに次の行動(お風呂や帰宅)という新しいレールに乗り移りやすくなります。
「切り替えができない」のではなく、「切り替える練習中」なんだな。

そう思って、まずは急ブレーキではなく、少し手前からエンジンブレーキをかけるように、声をかけてみてください。

それでも、どうしようもない時もありますよね。
そんな時は、深呼吸して、「まあ、いっか。そんな日もある」とご自分を許してあげてくださいね。

エコルドでは、こうした脳の特性も踏まえて、お子さんが無理なく次の行動に移れるような環境づくりや関わり方を大切にしています。

日々の「困った!」を、ぜひ私たちにも共有してください。一緒に作戦を考えましょう!

療育センターエコルド はぐみのおうち かすがい
理学療法士:内山 隆範
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