「やる気がない」わけじゃない?
姿勢が崩れやすい子の背景とサポート法
「いつも姿勢がダラッとしている…」
「椅子にまっすぐ座っていられなくて、すぐ机に伏せちゃう」
「やる気がないの?」
このお子様のお悩みの背景には、身体的な課題として「低緊張(ていきんちょう)」を抱えているお子様がたくさんいます。
何度か過去にも低緊張のお話をしましたが、復習も兼ねて知っているようで知らない「低緊張」の正体と、家庭でできるサポートについてお話しします。
1. 「低緊張」ってどんな状態?
低緊張とは、筋肉の「張り(緊張)」が、通常よりも低い状態のことを指します。
私たちの体は、寝ている時以外、常に脳から「これくらいの力で筋肉を張らせておいてね」という指令が出ています。これにより、意識しなくても姿勢を保つことができるのです。
しかし、低緊張のお子さんの場合、この脳からの指令が弱いため、「ただ座っているだけ」「立っているだけ」で、人一倍エネルギーを使い、疲れやすいという特徴があります
2. 「やる気」や「性格」のせいではない
姿勢が崩れたり、授業中に立ち歩いたりすると、「集中力がない」「我慢が足りない」と思われがちです。
でも、お子さん本人は決してサボっているわけではありません。姿勢を保つのがしんどいため机に手をつく 、体が疲れてきたから、一度席を立って体を動かし、リセットしようとしている 。彼らなりの一生懸命な適応行動なのです。
3. 今日からできる2つのサポート
低緊張は「筋トレ」だけで解決するものではありません。脳からの指令に関わることなので、無理に鍛えるよりも「環境を整えること」と「楽しく持久力をつけること」が大切です。
① 環境設定で「疲れ」を減らす
• 足がつく高さに: 椅子と机の高さは合っていますか?足がぶらぶらしていると姿勢は安定しません。
• 滑り止めを活用: お尻が滑らないように滑り止めシートを敷くだけでも、姿勢保持が楽になります。
• こまめなリセット: 「10分に一度は立っていいよ」など、疲れが溜まる前に体を動かすルールを作るのも効果的です。
② 「遊び」の中で持久力を高める
無理な運動は、運動嫌いの原因になってしまいます。お子さんが「楽しい!」と思える遊びを日常に取り入れましょう。一例ですが、バランスボールやトランポリンは遊びながら体幹を刺激できます。外で鬼ごっこなどは楽しみながら全身の持久力を高めることができます。
変化が見えてくるまでには、3ヶ月〜半年ほどじっくり時間をかけるのがポイントです
お子さんによって、どこの力が弱いのか、どんな遊びが合っているのかは一人ひとり違います。
「もっと詳しく知りたい」「具体的なアドバイスがほしい」という時は相談してみてくださいね 。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
姿勢が崩れやすい子の背景とサポート法
「いつも姿勢がダラッとしている…」
「椅子にまっすぐ座っていられなくて、すぐ机に伏せちゃう」
「やる気がないの?」
このお子様のお悩みの背景には、身体的な課題として「低緊張(ていきんちょう)」を抱えているお子様がたくさんいます。
何度か過去にも低緊張のお話をしましたが、復習も兼ねて知っているようで知らない「低緊張」の正体と、家庭でできるサポートについてお話しします。
1. 「低緊張」ってどんな状態?
低緊張とは、筋肉の「張り(緊張)」が、通常よりも低い状態のことを指します。
私たちの体は、寝ている時以外、常に脳から「これくらいの力で筋肉を張らせておいてね」という指令が出ています。これにより、意識しなくても姿勢を保つことができるのです。
しかし、低緊張のお子さんの場合、この脳からの指令が弱いため、「ただ座っているだけ」「立っているだけ」で、人一倍エネルギーを使い、疲れやすいという特徴があります
2. 「やる気」や「性格」のせいではない
姿勢が崩れたり、授業中に立ち歩いたりすると、「集中力がない」「我慢が足りない」と思われがちです。
でも、お子さん本人は決してサボっているわけではありません。姿勢を保つのがしんどいため机に手をつく 、体が疲れてきたから、一度席を立って体を動かし、リセットしようとしている 。彼らなりの一生懸命な適応行動なのです。
3. 今日からできる2つのサポート
低緊張は「筋トレ」だけで解決するものではありません。脳からの指令に関わることなので、無理に鍛えるよりも「環境を整えること」と「楽しく持久力をつけること」が大切です。
① 環境設定で「疲れ」を減らす
• 足がつく高さに: 椅子と机の高さは合っていますか?足がぶらぶらしていると姿勢は安定しません。
• 滑り止めを活用: お尻が滑らないように滑り止めシートを敷くだけでも、姿勢保持が楽になります。
• こまめなリセット: 「10分に一度は立っていいよ」など、疲れが溜まる前に体を動かすルールを作るのも効果的です。
② 「遊び」の中で持久力を高める
無理な運動は、運動嫌いの原因になってしまいます。お子さんが「楽しい!」と思える遊びを日常に取り入れましょう。一例ですが、バランスボールやトランポリンは遊びながら体幹を刺激できます。外で鬼ごっこなどは楽しみながら全身の持久力を高めることができます。
変化が見えてくるまでには、3ヶ月〜半年ほどじっくり時間をかけるのがポイントです
お子さんによって、どこの力が弱いのか、どんな遊びが合っているのかは一人ひとり違います。
「もっと詳しく知りたい」「具体的なアドバイスがほしい」という時は相談してみてくださいね 。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈