こんにちは二俣川教室です。

駅から教室までのの道のりでもセミの鳴く声が日に日に大きくなってきました。

セミの種類によっても鳴き声にいくつか違いがあるようで、注意して聞いてみたり観察してみないと違いに気づきにくいですよね。

教室へ来るお子さまの中には昆虫博士のように詳しい子もいるので、今度きいてみようと思います。

さて、今日は「観察」について指導の中でも行っていることをお話したいと思います。

「行動観察」といってお子さまの行動そのものに注目する以外に、行動の直前のきっかけや行動の直後に何がメリット・デメリットとして生じているのか
情報を収集・分析する時に用いています。


たとえば、ご家庭の場合、
ご飯を食べている時に食べ物を投げるといって行動が何度も繰り返される時
「投げちゃダメ」
「ちゃんと食べて」
と声掛けをしても聞く耳を持たず、投げ続けるってことありませんか？

この行動の前後をよく観察してみると、実はお子さまなりに何か考えがあってそうしている場合があります。


食べ物を投げる直前、
①投げる食べ物を選んでいる
②近くにいる大人の様子をみている
③ご飯を手で触ってところを大人に止められていた

同じ「食べ物を投げる」といった行動でもその奥にある本当にやりたいことは全く別のことだったりします。

①だとしたら、気に入らないものを避けたいが別のお皿が近くにないから投げてしまうのかもしれない

②だとしたら、近くにいる大人に構ってほしい、大人の反応をみて楽しみたいのかもしれない

③だとしたら、ご飯を手でにぎりつぶす感触を楽しんでいるところを止められて嫌な気持ちになったのかもしれない


理由がこんなにも違うんですね。

だとしたら、こちらの対応もお子さまのやりたい理由に合わせて変えていかなければいけませんよね。

①ご飯が入っているお皿とは別に空いたお皿を用意したら良いかもしれません。

②「美味しいね」など小まめに声をかけ、一緒にご飯を食べると良いかもしれません。

③ご飯前にねんどなど感覚遊びをたくさん行って、ほしい感覚に満足できたら良いかもしれません。

「やめなさい！」と声をかける前にどうしてそんな行動をしているのか、観察という一歩引いた観点からお子さまの行動を俯瞰してみると、自分自身も少し落ち着くことができます。

時間や心に余裕がある時に少し思い出して頂けると嬉しいです！

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