Hちゃんは、窓に映る自分の姿を見ながらダンスをしたり、粘土で作るものをことばで表したり…と、自分を表現する気持ちが旺盛です。最近は、朝、さんさんキッズに到着すると、好きなおもちゃや本に行く前に、自分がすることをことばに表したり、したいことをスタッフにアピールすることがグンと多くなりました。まだ、/○○スル/と自分軸の表現や、相手の特定よりも不特定多数に対するアピールが多いのですが、要求ことばの使いごなしや、相手を特定した発信のスタイルが身につくと、コミュニケーションがもっと深まるでしょう。その土台となる聴き取りの注意力も伸ばしたいところです。
こどもはみな成長の足どりの中で、ボールのやりとりあそび、いないいないばあの楽しさ、おゆうぎの真似っこ、一緒に物をはこび、交代で積み木を積むなど、無数のあそびや生活行為の共有を経験しながら、双方向の楽しさを心に織り込んでいきます。そして、自分を軸にした自我の世界に加えて、相手への気づきを身に付けながら、「発信-受け止め-発信」という、コミュニケーションの双方向性を確立します。自我という自分に向けた心の扉が、相手に向けても開くようなかかわり合いをこどもとの間に紡いでいきたいものです。
自分軸から双方向へ
教室の毎日
20/11/27 14:43