共感…普段日常の中でよく使うことばですが、発達にとっては欠かせないファクターです。
哺乳類は、生きていくために「共感」という情動がはたらくことが知られています。人間にとっても、社会生活や発達に欠かせない大きな役割を果たします。
キッズの日常でも、泣いているお友達を見て不安で泣き出したり、顔をのぞき込んで気にかける様子をよく目にします。この前、Nちゃんは、目薬を泣いて嫌がるC君を見て泣き出し、目薬さしに奮闘するスタッフはにらみつけられました。お友達の泣いたり嫌がる気持ちが波紋のように伝わり、不安や心配、そして思いやりへと心が波打つのでしょう。
動物の共感が、同胞の痛みや恐怖などの生命に直結するものが中心であるのに対して、人の場合は、そこにとどまらず「楽しさ」への共感が特出しています。それは、目合わせ、微笑み返し、声交わし、模倣など交互交流を経て、「好き♡」などのゆたかな感情につながるほか、3歳を過ぎると相手の気持ちを感じとったり、「オイシイ」と言ってくれる相手の反応が嬉しい思いやり共感や、時に心の支えになるまでにその役割を高めます。人に特別に与えられたこの「楽しさの共感」を、こども達がたっぷりと感受しながら、心が通い合う大きな木に育っていって欲しいと思います。
共感
教室の毎日
21/01/20 16:17