こども達は、手を使っておもちゃあそびをはじめる時期に入ると、手の活動にも新たな世界が広がっていきます。この時期、手を使うあそびは、1から2、2から3という風に活動の水準を高めていきます。1の特徴は、振ったり叩いたりして音を出す、放ったり回したりしておもちゃの動きを見るなど、おもちゃそれぞれが持つ中身よりも見た目や感じが優先されます。心の中も、一つのことでいっぱいでおもちゃ同士の関係づけはまだなく、持続時間も短くまとまりのない感じです。2つめの特徴は、「車は動かすもの」、「ボールは転がすもの」とでも言うように、おもちゃに備わった性質を使いはじめ、ボールをコロコロタワーに入れる、ばちで太鼓をたたく、レールの上で汽車を動かす、ペグを台にさすなどと、するモノとされるモノの対の関係づけがはじまります。この頃には、人との間でも、モノのやり⇔取りができたりと、互いの関係づけができはじめ、「あそび」らしさを感じるようになります。3の特徴は、そのような2つの関連づけあそびに、もう一つの要素(気持ちを込める,イメージを膨らませる、ことばをつけるなど)の関係づけがはじまり、その後に控える、みたてあそび・ごっこあそびの土壌となります。おもちゃに限らず、散歩、水・砂あそび等の中にも、豊かな関連付けが展開できるはたらきかけをしていきたいものです。
この日は、動くミニチュアが大好きなS君の汽車あそびにトンネルを置いて、入る⇔出るをすると、トンネルあそびがはじまりました。
関係付け
教室の毎日
21/05/28 14:37