/♪ソレデモマダマダヌケマセン/…どこかで聞いたフレーズだと思って振り返ると、こんな光景が。ニンジンが蕪に、そしておじいさんをはじめとする登場者がキャラクターに置き換わって「大きなカブ」のシーンを楽しむA君。枠や基準をものさしにして日々を送る私にとって、目からウロコのまばゆい光景です。心に湧きでた物語のイメージをおもちゃを用いて描いたのでしょう。
こどもは、ある時期までは、目の前にあるものがすべてという世界を過ごします。目の前から消えてもイメージが心に残る=心像をつくる=心のいとなみが、ジェスチャーサインやことばへの道のりとなります。モノにとどまらず行為や感覚をもイメージ化できるようになると、はなしことばの扉が開きます。
こどもたちは、そうしたイメージを、大人や他児をモデルにしながら、沢山のあそびや活動を共有することを通して身につけていき、自分で操作し創造するまでになります。そうした、ゆたかなイメージを心いっぱい吸収できる活動とかかわりあいの大切さが私たちに求められていることを、A君のあそびは伝えているように思えます。
イメージする力
教室の毎日
21/08/23 16:46