マッチングを課題とする活動は、バリエーションゆたかです。絵柄、色、形、大小、なかま(用途や種類)、動作や音(ことば)に合うモノ…などなど、マッチングの基準に何を用いるかで、こどもの理解面と興味にあわせた多種多様なメニューができます。マッチングは、目に見えるモノから音やことばの聴こえ方まで、同じと違いを見分ける(聴き分ける)ことが必要で、それは、認識やことばの土台(概念)となります。ことばを学ぶこどもたちに、マッチング活動を重視するのはそうした理由ですが、異同を見分ける活動はマッチングだけでなく、生活活動やあそび、設定活動の中に豊富に埋蔵されており、こどもと大人の共同作業で楽しく掘り起こしていくことができます。
マッチングには、もう一つ、マッチングの手法(「分類」と「選択」)というものがあります。異同を見分ける(聞き分ける)力を理解面とするならば、「分類」と「選択」という手法は、視点の転換とでもいうのでしょうか?キッズでも「分類」と「選択」の成功には開きがあり、異同を見分ける力(「分類」)が先について以降、「~でなく~」という視点の置き換え方と共に「選択」をこなす力も身につくように思われます。生活活動やあそび、設定活動の中にも、異同の見分け方・視点の置き換え方を、楽しく盛り込んでいきたいと思います。
マッチングの妙
教室の毎日
22/02/02 11:51