人は、上手に食べれる、上手にすくえる、期待する、作れる、計画する…と、成長とともに「食事の主人公」への道のりをすすみます。ハンディをもってサポートを受けていても、心の中では受け身に終わらず、自律的に食事に向き合って「食事の主人公」に成長してほしいいものです。
上手く食べたいのにこぼしの多いお子様の中には、上唇でとりこむことが未熟だったり、舌が唇より前に出てうまく食事を送り込む動きができなかったりするケースがあります。要因は、上唇の過敏さがあったり、上唇を上手く動かしにくかったり、お口が閉じにくい形状になっていたり、舌の動きがおっぱいの吸啜の習慣を残していたり…と、もどかしさも感じることでしょう。
とりこみ(唇)と運び(舌)の連携ができると、摂食のリズム感も出てきて、受け身ではなく食事に注意を向ける気持ちが高まるように感じます。同時に、舌の動きが吸啜から食物を動かす役割に転じることで、唇の左右の端(口角)がへこんだり、唇の上下が左右にずれたりして唇に力が込められ、発音の力をのばすことにもつながります。
食べっぷりを増したY君(写真)の、はっきりとした歌詞まわしの歌いっぷりは素敵ですよ(^^♪
食事の主人公への第一歩 -唇のはたらき―
教室の毎日
20/02/19 12:33