一歳のこどもの先に広がるコミュニケーションは、物や行動をシンボルやサインに置き換えてイメージする力をもとに、「発信すれば相手が受信してくれる⇔相手の発信に自分の気持ちを向ける」という「相手」との関係を意識する力と、「したい(欲しい)⇔したくない(いらない)」という対の気持ちを組み合わせて展開していきます。
そこから数年、相手意識と自分の感情の織りなすいとなみを通して、あいてや周りとの間で自我を調整する力を身に着けていきます。
朝の会で半円の中心にいる発信者(スタッフ)に気持ちを向け続ける力や、対面あそびができる力は、相手意識を成長させる大切な栄養になります。合わせて、あそびや生活の中で、うまくいかないことをうまくすすめようとする気持ちが自我を成長させる栄養になり、気持ちを立て直したり調整する力を大きなものにしていきます。いずれも「楽しさ」が土壌となることはいうまでもありません。
今年も、それぞれのこどもたちの心に、そうした栄養が蓄積していくように、日々の活動の組み立てに努めたいと思います。
相手意識と自我の成立
教室の毎日
20/02/19 12:42