「遊びをせんとや生まれけむ」という古歌がありますが、こどもにとってあそびは、自分の世界を築いていく活動そのものです。そこには、大人が身に着けた既成概念では解釈できない、当人だけが感じている面白さがあります。それだけに、こどもの心のうごきによりそうかかわりをしたいものです。一方で、前号で紹介したような一つのことで心がいっぱいになりやすく視点を広げにくい場合や、二分的感覚(スキナモノ⇔キライナモノ)や二分的評価(デキル⇔デキナイ)にこだわりやすい場合には、あそびのパターンが特定したり量を膨らませにくいというハンディがあることにも気を配る必要があります。
あそびの様子は、成長とともに、感覚あそび→おもちゃの操作あそび→何かに見立てるみたてあそび→ストーリーが込められたごっこあそび、ルールあそび…へと質(ステージ)を変えていきますが、あそびが次のステージに移っていくには、今いるステージでのあそびの量をしっかりと満たすことが必要と言われます。あそびに込められているこどもの楽しさによりそいながら、幅を広げていく支援の大切さを感じます。
あそびの量と質
教室の毎日
20/04/24 12:40