ASD(自閉スペクトラム症)かもしれないと思ったら?

診断を受ける前に、相談できる専門機関

「もしかしてASD(自閉スペクトラム症)かも?」と感じる特性や行動がある場合には、まず専門機関に相談してみましょう。必要があれば医療機関や専門医を紹介してもらえたり、地域で受けられる支援についてもアドバイスがもらえます。

障害によって困りごとが出ている場合、家庭の中だけで解決するのは大変です。専門家に話を聞いてもらうことで、不安な気持ちもやわらぐでしょう。
また、早期にASD(自閉スペクトラム症)に対する教育方法や療育などの対処法を始めると、その後の発達・発育にもよい影響があると考えられています。

医療機関の診断を受ける前でも、専門機関では困難な状況を乗り越えるためのさまざまなアドバイスをしてもらえます。ASD(自閉スペクトラム症)の有無にかかわらず、子育てや子どもの発達で心配や不安があるときには、一度相談してみることをおすすめします。

子どもか大人かによっても行くべき専門機関が違うので、以下を参考にしてみてください。

■ 子どもの場合
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
・発達障害者支援センター など

■ 大人の場合
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所 など

児童相談所などでは、知能検査や発達検査を無料で受けられる場合もあります。もちろん障害について相談することも可能です。
そのほか、発達障害者支援センターでも障害についての相談が可能です。電話相談を受け付けている施設もあるので、自宅の近くに相談機関がない場合には電話で問い合わせをしてみるのもよいでしょう。

以下は小児神経学会が発表している、発達障害診療医師の名簿です。このほかにも、児童精神科医師や診断のできる小児科医師もいます。まず身近な相談機関に行って、ASD(自閉スペクトラム症)の可能性があればそこから専門医を紹介してもらいましょう。
発達障害診療医師名簿|日本小児神経学会
https://service.kktcs.co.jp/smms2/c/jscn/ws/jscn/List.htm?t=https://www.childneuro.jp/themes/childneuro/relation/licenselist_dd.html

ASD(自閉スペクトラム症)の診断はどこで受けられる?

ASD(自閉スペクトラム症)の診断は、医師によって行われます。子どもの場合は、専門外来のある小児科、脳神経小児科、児童精神科などで行われることが多いです。また、18歳以上の場合は一般的に精神科や心療内科で診断がなされます。各地域の「発達障害者支援センター」に相談をして、専門の医療機関を紹介してもらう方法をおすすめします。担当者との相性も大切なので、納得のいく医療機関を選ぶようにしましょう。

医療機関では、診断基準に基づいたテスト、生育歴の聞き取り、その人のライフスタイルや困難についての質疑応答など、しっかりと問診をしたうえで総合的に診断されます。

ASD(自閉スペクトラム症)がある人が受けられる支援は?

ASD(自閉スペクトラム症)にはさまざまな特性がありますが、そのあらわれ方には個人差があります。

早期にそれらの特性に気づき、一人ひとりに合った環境をつくること、早期からの療育的支援や適切な教育を行っていくこと、苦手なことの対応方法を工夫していくことで、逆に特性を強みとして活かすこともできます。
福祉や医療が提供している支援を積極的に活用し、特性に合わせたサポートで子どもが自分らしく成長していけるように環境を整えていきましょう。

発達支援施設を利用する

障害のある子どもや発達が気になる子どもたちのためにあるのが、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」などの発達支援施設です。
児童福祉法では、障害児通所支援と呼ばれ、全国各地に施設が設置されています。未就学児は児童発達支援に、小学生から高校生は放課後等デイサービスに通うことができます。専門家のサポートを受けながら、自立支援や機能訓練をはじめとしたさまざまなプログラムを行うことで、できることが増え、子どもにも自信がついていきます。

障害者手帳の取得

障害者手帳を持っていると、手帳の級数によっても異なりますが、さまざまな福祉サービスを受けられます。ASD(自閉スペクトラム症)のある人の場合には、「療育手帳」か「精神障害者保健福祉手帳」を取得できる可能性があります。
次ページ「ASD(自閉スペクトラム症)についてもっと詳しく知るリンク集」

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