てんかんも発達障害も対象!精神障害者保健福祉手帳とは
ライター:牧ひとみ
娘2人はてんかんを発症してからしばらくして、精神障害者保健福祉手帳を申請しました。申請しようと思ったきっかけから、受けられる福祉制度、我が家の主な利用方法を紹介します。
てんかんも対象になるの?
娘2人がてんかんになり、通院や発作の度に仕事を休まないといけない状況に。
有休も使いきってしまい、収入が不安定になっていました。
そんな状況が続いたある日、精神障害者保健福祉手帳の存在を知りました。なんと、てんかんの他にも、うつ病や発達障害も申請の対象になっていました。
有休も使いきってしまい、収入が不安定になっていました。
そんな状況が続いたある日、精神障害者保健福祉手帳の存在を知りました。なんと、てんかんの他にも、うつ病や発達障害も申請の対象になっていました。
何らかの精神疾患(てんかん、発達障害などを含みます)により、長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方を対象としています。
対象となるのは全ての精神疾患で、次のようなものが含まれます。
・統合失調症
・うつ病、そううつ病などの気分障害
・てんかん
・薬物やアルコールによる急性中毒又はその依存症
・高次脳機能障害
・発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
・その他の精神疾患(ストレス関連障害等)
最初は「精神障害者」という言葉にためらいもありました。
でも姉妹の為、家族の為になるなら福祉サービスを利用しても良いのではないか、施設の割引や税金の控除もあり、金銭面でも助かるのではないか…。
悩みましたが少しでも家族の生活の役に立てばと思い、申請をする事にしました。
でも姉妹の為、家族の為になるなら福祉サービスを利用しても良いのではないか、施設の割引や税金の控除もあり、金銭面でも助かるのではないか…。
悩みましたが少しでも家族の生活の役に立てばと思い、申請をする事にしました。
てんかんで申請した場合の等級基準
てんかんで精神障害者保健福祉手帳を申請した場合は、以下のような等級基準になります。
症状の程度に合わせて精神障害者保健福祉手帳の等級が分けられます。
大体以下のような4種類の発作の頻度を基準にして手帳の等級が決められます。
1.意識障害が起き、状況にそぐわない行動を示す発作
2.意識障害の有無に関わらず転倒してしまう発作が月に1回以上あらわれ、常時介護が必要な場合
3.ぼーとしてじっと動かなくなってしまい、意識を失ってしまうが倒れない発作
4.意識がはっきりしているが、意図した動きができない発作
・1級(日常生活を1人で送ることができない)
上記で述べた1と2の発作が月に1回以上あらわれ、常時介護が必要な場合
・2級程度(日常生活を送るうえで援助が必要)
上記の1または2の発作が年に2回以上おこる場合
3または4の発作が月に1回以上あらわれる場合
・3級程度(日常生活や仕事など社会生活に制限を受けている状態)
上記の1または2の発作が年に2回未満おきる場合
3または4の発作が月に1回未満おきる場合
姉妹の等級は2級でした。当時は発作の回数が多かったのが要因の1つだと推測しています。
実際に手帳を受け取ると、これで姉妹は障害者なのか、、、と正直なところ落ち込んでしまいました。
でも、家族の為に役に立たなかったら返せばいい!と思い使いはじめることにしました。
すると、私が想像していたより便利なサービスが多い事がわかり、障害者だからではなく姉妹を助けてくれるお守りとして持ち歩くようになりました。
実際に手帳を受け取ると、これで姉妹は障害者なのか、、、と正直なところ落ち込んでしまいました。
でも、家族の為に役に立たなかったら返せばいい!と思い使いはじめることにしました。
すると、私が想像していたより便利なサービスが多い事がわかり、障害者だからではなく姉妹を助けてくれるお守りとして持ち歩くようになりました。
えっこんなにサポートしてもらえるの?
姉妹の手帳が交付されたので、さっそく精神障害者保健福祉手帳を持っているとどういったサービスが受けられるのかを調べてみました。
全国一律に行われているサービス
・公共料金等の割引
NHK受信料の減免
・税金の控除・減免
所得税、住民税の控除
相続税の控除
自動車税・自動車取得税の軽減(手帳1級の方)
・その他
生活福祉資金の貸付
手帳所持者を事業者が雇用した際の、障害者雇用率へのカウント
障害者職場適応訓練の実施
地域・事業者によって行われていることがあるサービス
・公共料金等の割引
鉄道、バス、タクシー等の運賃割引
※なお、JRや航空各社は現時点では対象になっていません。
携帯電話料金の割引
上下水道料金の割引
心身障害者医療費助成
公共施設の入場料等の割引
・手当の支給など
福祉手当
通所交通費の助成
軽自動車税の減免
・その他
公営住宅の優先入居
我が家では、おでかけ時に利用することが中心ですが、所得税、住民税が控除されるのでパパの会社の年末調整で申請しています。例えば以下のようなことに精神障害者保健福祉手帳を利用しています。
・映画館
・自治体のプール
・遊園地
・動物園
・タクシー乗車
・所得税、住民税控除
・都営交通乗車証(東京都のみ)
正直これだけでもありがたいと思う内容です。やはり通院が多くなると子供も自分も負担が大きく、入院では付き添う自分の食費がかかったりと、細かな支払いも多い中、仕事ができず収入が減るので、直接医療費が減らずとも助かるのです。
最初は手帳を提示することに抵抗がありましたが、慣れると自然と出せるようになりました。
・映画館
・自治体のプール
・遊園地
・動物園
・タクシー乗車
・所得税、住民税控除
・都営交通乗車証(東京都のみ)
正直これだけでもありがたいと思う内容です。やはり通院が多くなると子供も自分も負担が大きく、入院では付き添う自分の食費がかかったりと、細かな支払いも多い中、仕事ができず収入が減るので、直接医療費が減らずとも助かるのです。
最初は手帳を提示することに抵抗がありましたが、慣れると自然と出せるようになりました。