鉛筆を噛み続けていた息子。そこにはとてもシンプルな理由がありました。

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発達障害当事者の講演会で初めて知った長男の困った行動の理由にビックリ!理由を知ることで、見えてきた息子の世界に魅力を感じ、知ることの大切さを改めて感じています。やめて欲しかったクセは、長男にとっては意味があり大切なことだったのです。

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鉛筆を噛み続けていた小学校時代

子ども達は、成長過程でいろんなモノを口に入れます。このこと自体は赤ちゃんの成長に必要な大切で必要な行為なんですが、度が過ぎたり、ある程度成長しても続いていると、困りますよね?

長男が小学生の頃の私は、困っていました。小学生になっても、いろんなモノを口に入れていたからです。

その中で、どうしてもやめて欲しかったことのひとつが「鉛筆を噛むこと」でした。筆箱の中の鉛筆全てに歯型がついていました。

当時は、衛生的にも汚いし、歯型だらけの鉛筆は見た目も良くないし、お友達からも変な目で見られてるのではないかと心配でとにかく嫌でたまりませんでした…
新しい鉛筆が歯型だらけになってるのを見つけては、怒ったりため息ついたりしていました。

なぜ、鉛筆が歯型だらけになるまで噛むのか?ずっとずっと、不思議でした。

発達障害当事者の講演会で知ったこと

最近、発達障害当事者の講演会に行ってきました。
講演のなかで、発達障害の子の行動についても、自分の体験をもとに面白可笑しく話しておられました。

その子ども時代のお話のなかで

「鉛筆を噛んでいた」
「鉛筆は美味しかった」
「鉛筆の種類ごとに味が違う」
「メーカーが同じでも鉛筆表面の塗装の色で味が違う」
「緑色の三菱鉛筆が一番美味しかった」

…と仰るのです。私は衝撃を受けました。

そして、
「もしかしたら、長男も鉛筆が美味しかったのかも?」「だから止めなかったんじゃないか?」と思ったのです。

確かめずにはいられなかった

帰宅してすぐに、長男に「今日、鉛筆が美味しかったって言う体験談を聞いたんだけど、もしかして鉛筆を噛んでいたのは、美味しかったの?」と聞いてしまいました。

そしたらなんと、長男の返事は「そうやで」と即答。

そして「美味しかったのかぁ〜」「それじゃあ、怒られても止めないわけだよね」と私。それを聞いた長男は、また「そうやで」と笑いながら返事しました。

長男の返事を聞いて、なんだかとっても嬉しくてホッとしたんです。子どもの行動の理由を知ることの大切さを改めて感じた瞬間でした。

止めさせるのではなくて、「代替」をみつける

講演の後で講演者の方と少しお話しできたのですが、「鉛筆を噛む」などといった気になる行為は、止めさせるよりも「代替」できるものを見つけて、おきかえられたほうが良いとおっしゃっていたのです。

長男の場合は、歯ごたえの良いグミが代替になって自然と鉛筆は噛まなくなったようです。
今は「美味しくないから噛まない」と言っています。鉛筆は噛まなくなりましたが、「モノを噛む」行為は続いていて、ストローはよく嚙みつぶしますし、氷やアメをガリガリしてます。
長男の場合は、イライラの解消にもなっているようですね。
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知ることの難しさと大切さ、そして気持ちに寄り添うことの大切さ

あの頃に長男が「鉛筆が美味しい」と感じていたことを知っていたら、私はどうしていたでしょうか?
きっと、あんなに頭ごなしに怒らず「代替」を探したかもしれないと思うのです。

しかし、当時の私に、このことを知りうることができたのでしょうか?
「なぜ」と何度も聞いてはいましたが、理由らしきことを話したことはありませんでした。

もしかしたら、なんと伝えたら良いのか、言葉でうま説明することが難しかった。
もしかしたら、すでにたくさん怒られていた長男にとって、「鉛筆が美味しい」ということを伝えることは簡単ではなかった。

知ることの難しさと大切さを実感しているからこそ、「鉛筆が美味しい」と感じていた長男の気持ちに寄り添って対応したかった。
そう、今でも思うのです。
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