止めさせるのではなくて、「代替」をみつける

講演の後で講演者の方と少しお話しできたのですが、「鉛筆を噛む」などといった気になる行為は、止めさせるよりも「代替」できるものを見つけて、おきかえられたほうが良いとおっしゃっていたのです。

長男の場合は、歯ごたえの良いグミが代替になって自然と鉛筆は噛まなくなったようです。
今は「美味しくないから噛まない」と言っています。鉛筆は噛まなくなりましたが、「モノを噛む」行為は続いていて、ストローはよく嚙みつぶしますし、氷やアメをガリガリしてます。
長男の場合は、イライラの解消にもなっているようですね。
鉛筆を噛み続けていた息子。そこにはとてもシンプルな理由がありました。の画像
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知ることの難しさと大切さ、そして気持ちに寄り添うことの大切さ

あの頃に長男が「鉛筆が美味しい」と感じていたことを知っていたら、私はどうしていたでしょうか?
きっと、あんなに頭ごなしに怒らず「代替」を探したかもしれないと思うのです。

しかし、当時の私に、このことを知りうることができたのでしょうか?
「なぜ」と何度も聞いてはいましたが、理由らしきことを話したことはありませんでした。

もしかしたら、なんと伝えたら良いのか、言葉でうま説明することが難しかった。
もしかしたら、すでにたくさん怒られていた長男にとって、「鉛筆が美味しい」ということを伝えることは簡単ではなかった。

知ることの難しさと大切さを実感しているからこそ、「鉛筆が美味しい」と感じていた長男の気持ちに寄り添って対応したかった。
そう、今でも思うのです。

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