自然な会話が生まれる!質問力が身につくカードゲームのすすめ

自然な会話が生まれる!質問力が身につくカードゲームのすすめのタイトル画像

アナログゲーム療育アドバイザーの松本太一です。今回は「質問するスキル」を身につけられるゲームをご紹介します。

B3f0c7f6bb763af1be91d9e74eabfeb199dc1f1f s
27629 View

子どもは6歳ごろから「工夫する力」が伸びてくる

お子さんは6歳を超えたあたりから、どうやったらゲームに勝てるのか、自分の頭で考え、工夫できるようになっていきます。

この時期に、「お互いに会話する」「物のやりとりをする」といったコミュニケーション要素を含むゲームで遊ぶことで、お子さんはゲームを楽しみながら、自然と上手なコミュニケーションを工夫する練習ができます。

今回のゲームは「わたしはだあれ?」

自然な会話が生まれる!質問力が身につくカードゲームのすすめの画像
Upload By 松本太一
今回ご紹介する「わたしはだあれ?」は、お子さんが楽しみながら「質問する力」を身につけられるゲームです。

様々な動物と、動物のきぐるみを着た子どものカードが16枚ずつ入っています。
ルールは複数あるのですが、私はこうやって療育に使うことが多いです。

①あるプレイヤーが、他のプレイヤーに見えないように、動物のカードを1枚ひきます。
②他のプレイヤーは、動物を当てるために質問をします。ただし質問内容は「はい・いいえ」で答えられるもの。
③わかったプレイヤーは、同じ動物のきぐるみを着た子どものカードを取ります。
➃正解ならば、そのカードを獲得できます。最後に一番多くカードを集めた人が勝ちです。
自然な会話が生まれる!質問力が身につくカードゲームのすすめの画像
「空を飛びますか?」「しっぽは長いですか?」などの質問で正解を当てる。
Upload By 松本太一

年齢の違う5人で遊んでみた

このゲームを使った、コミュニケーション療育の様子をご紹介します。6歳の男の子が3人と、8歳の女の子2人の計5人で遊びました。

可愛らしい動物カードを見た6歳の子どもたちは興味津々。

しかし実際にゲームが始まり、質問を促されるとみんな黙ってしまいました。
実は、「質問する」というのは6歳のお子さんからすると中々難しい課題なのです。
ここで活躍したのが小学生のお姉さんたち。

「くちばしはありますか」「人間が食べられますか」など、的確な質問を出し、正解をあてていきます。
それをみた6歳の男の子たちは、積極的に手をあげるようになりました。一人の子が、「くちばしはありますか」とお姉さんの質問を真似て繰り返しました。

「はい」と聞くと、「これだっ!」と自分の近くにあったカラスのカードを取りにいきます。

しかし残念、不正解。

くちばしがある動物はカラスの他にツルやニワトリがいるからです。ちなみにこのときの正解はツルでした。

そこで、私が「くちばしのある動物は他にもいるね。今回はツルが正解だったけど、どんな質問だったらそのことがわかったかな」と全体に向けて質問すると、お姉さんが「ツルはくちばしが一番長いから『くちばしは長いですか』と質問したら、わかると思う」と答えました。

6歳の子たちは次回から早速、お姉さんの意見に従って「くちばしは長いですか」という質問を繰り返し、彼らの中の一人が見事正解をあてることができました。

年齢を組み合わせると、もっと学びやすい

コミュニケーション力を伸ばす時に、少し年の離れたお子さんとグループを組んで遊ぶことはとても有効です。

子ども同士でお手本もサポートも行えるのでお互いに自然な成功体験を積みやすいのです。
年齢だけでなく、発達の凸凹を組み合わせてゲームをするのもいいでしょう。

発達障害がある場合でも「何を、どんな環境で」という2つを整えてあげれば、コミュニケーションも楽しんで学んでけるのです。
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
Avatar11
Column title

あわせて読みたい関連記事

この記事を書いた人

松本太一 さんが書いた記事

空気が読めない…そんな子どもに試したい「アナログゲーム療育」って?のタイトル画像

空気が読めない…そんな子どもに試したい「アナログゲーム療育」って?

アナログゲーム療育とは、カードゲームやボードゲームを使ってコミュニケーションを学ぶ方法です。発達障害のあるお子さんや大人を対象に、放課後等...
発語・コミュニケーション
26836 view
2017/08/18 更新
急な予定の変更が苦手…子どもが見通しを持って行動するには?のタイトル画像

急な予定の変更が苦手…子どもが見通しを持って行動するには?

ASDのあるお子さんと接するときの注意点として、「急な予定変更をしてはいけない」ということが言われます。しかし、日々の生活の中では予期せぬ...
身のまわりのこと
34491 view
2016/11/05 更新
「それは触らないで!」注意しても子どもがガマンできないのはなぜ?のタイトル画像

「それは触らないで!」注意しても子どもがガマンできないのはなぜ?

アナログゲーム療育アドバイザーの松本太一です。「触ってはいけない」と注意されている物につい触ってしまう…。この行動は、集団活動や遊びの中で...
身のまわりのこと
23316 view
2016/10/08 更新
「1番がいい!」と子どもが泣くのは、なぜ?よくある3つの理由のタイトル画像

「1番がいい!」と子どもが泣くのは、なぜ?よくある3つの理由

アナログゲーム療育アドバイザー松本太一です。集団遊びや競技で、頑張って2番や3番を取れても、「どうしても1番じゃなきゃヤダ!!」と泣いたり...
遊び・お出かけ
42405 view
2016/09/10 更新
子どもの「視覚優位」を活かし、友達みんなと遊べるゲームを紹介のタイトル画像

子どもの「視覚優位」を活かし、友達みんなと遊べるゲームを紹介

自閉症のあるお子さんの場合、他者への関心が薄く、1人遊びが中心になることが多いです。そこで、今回は、自閉症の「視覚優位性」という性質を活か...
遊び・お出かけ
32348 view
2016/08/05 更新
Area search

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。