終わらない子どものグズグズ・・・どう対応したら良い?

ライター:kaoru
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子どもってどうにもならないことをグズグズ言い続けることがありますよね。実は言ってもどうにもならないことは子ども自身が分かっているといいます。途方にくれていた私を救ってくれたスクールカウンセラーのアドバイスをご紹介します。

帰宅しては「いかに学校が嫌か」を訴えてくる息子

小学校へ入学後、すぐに登校を渋り始めた息子。

いま思えば、新しい環境や人が苦手な息子には辛い場所だったのでしょう。
私も「嫌がらずに学校へ行って、泣かずに帰って来る」ことがこんなに難しいとは思いもよらず、手を焼いていました。

息子は朝は時間になると泣きながらも家を出るのですが、帰宅すると何時間も泣いて「学校がどんなに嫌なところか」訴える毎日。
どうにもならないことをグズグズ言い続ける息子に辟易していました。

当時は診断前で私も混乱していましたし、私の不安が息子に伝わり息子は更に混乱するという悪循環でした。未診断ゆえに「なんとか躾けよう」と頑張ってしまったことも、思いきり裏目に出ました。

息子は、家では泣いて愚痴ばかり、学校では授業そっちのけでポケットティッシュをガムのように噛み続け、公園へ行けば同級生と全く遊べない。

入学後まもなく周囲から私や息子に対する批判も耳に届くようになり…何をどうすればいいのか全く分からなくて、辛いなんて言葉では片付けられないほど追い詰められてしまいました。

その頃は、待望の第二子が生まれたばかりでしたが、私には苦しい記憶しか残っていません。出口が見えず、親子で一番辛かった時代だったように思います。

スクールカウンセラーとの出会い

私がスクールカウンセラーに電話で相談したのは、息子へのイジメが発覚したとき。気持ちはボロボロでした。

「お話しを聞くのがお仕事なのに、私はしゃべりすぎる。」が口癖のカウンセラーさんには、本当にお世話になりました。診断への後押しをしてくれたり、通級や療育を勧めてくれたり。

私への子育てのアドバイスだけでなく、空き時間に息子の様子を見てくれたり、パニック時の対応や、学校との仲介、ペアレントトレーニングまでしてくれました。

このカウンセラーさんとの出会いは、「先が見えなくても、いま出来ることをしよう」と考えるきっかけになりました。

教わったのは「子どもは荷物を預けに来ているだけ」ということ

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044015226
そんなカウンセラーさんの言葉で、今でも大切にしているものがあります。

「子どもがグズグズ言うのは、安心できる人に持ちきれない荷物を預けたいだけ」

その頃は、毎日息子が何時間も「学校がどんなに嫌なところか」訴えてくることに、私はただただ困りきっていました。

しかも息子は、自分は言いたいことを言いたいだけ言い放っては、私の話は全く聞かないのです。

自閉症の特性も強く、息子は何を望んでいるのか、何をしてあげたら良いのか、会話の中からはさっぱり検討がつかず、毎日愚痴を聞くのが精一杯で本当に辛い時期でした。
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そんな私に、カウンセラーさんはこう教えてくれました。

「子どもだって、グズグズ言ったことがすぐに解決できるなんて思っていない。

だけど、自分の中にしまっておくには、重たすぎる荷物ってあるでしょう。

安心できる人に話して預けたいだけですよ。

お母さんはどうして欲しいの?とか何をしてあげられる?なんて難しいことを考えずに、上手に相槌を打ってあげればいい。否定せずに共感してあげればいいんですよ。」


「子どもは話すことで荷物を預ける。

荷物を預けたら身軽になってまた明日への活力が湧くものなんです。

お母さんだってそうでしょう。私に話したことが全て解決するわけじゃないけど、話すことですっきりしたり気持ちを整理できたりして前に進める。大人も子どもも同じです。

聞くだけで良いと知って本当に気持ちが軽くなりました。
次ページ「本当に聞くだけで充分だった。だから今日も「お荷物預ります」」

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