お手本は愛犬と本!独自の方法でコミュニケーションを学んだ息子

お手本は愛犬と本!独自の方法でコミュニケーションを学んだ息子のタイトル画像

理解できない言動に出会うと、パニックを起こしていた息子。そんな息子がある日、絵本をきっかけに変わっていったのです。嬉しくも驚きのこの成長を、みなさんにご紹介します。絵本には、こんな力もあるんですね。

Bd19c901c9edbb4009e66d9d0671450a524a4c78 l
6773 View

静かな時間を過ごすために始めた読み聞かせ

アスペルガー症候群の息子は幼いころから本が大好き。

多動でじっとしているのが苦手でも、絵本を見ると止まっていられるのです。
私にとって絵本はなくてはならない子育ての大事なツールでした。

我が家には400冊以上の絵本や児童書があります。
親子のスキンシップや情緒教育のためというよりは、静かな時間を過ごすために集めた本の数々。

しかし何百回、何千回と読み聞かせるうちに、絵本は思いもよらない力を息子に与え始めたのです。

一番最初、コミュニケーションのお手本は〇〇だった

息子は社会性がなかなか身に着かず、コミニケーションは苦手。
なかでもコミニケーションを「人の言動から学ぶ」というのは特に難しようで、集団に適応することは本当に大変でした。
理解しがたい言動をする人に出会うと怒ったり威嚇したり、そして時にはパニックになったり…。

今は笑い話ですが、学校でパニックを起こした挙句、犬のように感情を表す息子の姿がありました。
なんと、彼がコミュニケーションの手本にしたのは我が家の犬だったのです。
人よりずっと簡潔な感情表現をする犬から学び、怒ったり喜んだり。

どうすれば良いのか分からず、考えても考えても解決の糸口は見えなくてあの頃は本当に悩みました。

そんな息子がコミニケーションを理解しはじめたのは小学校3年生のころ。
私たちが思いもよらない意外な方法で彼は「自分なりの理解」を進めていったのです。

息子が他人の気持ちを解釈しはじめたのは…?

その頃から、理解しがたい言動をする人に出会う自分が過去に読んだ本の中から類似するキャラクターを探すようになったのです。

本は、発言だけでなく、その言葉の意図や周囲の反応まで描かれています。
誰かの理解しがたい言動も、過去に読んだストーリーに当てはめて、他人への理解を深めていくという独自の方法に辿り着いたのです。

そのツールは絵本や本だけにとどまらず、漫画、アニメ、映画にまで…。

ただ、同じキャラクターが全く違う一面を見せたときは、戸惑っていました。息子は、同じキャラクターが良い人になったり意地悪な人になったりするのが理解しがたいのです。

それでも、「アニメのジャイアンは意地悪だけど、映画のジャイアンはいい人だったなぁ」と、実際に二面性を持つキャラクターに当てはめて人の多面性を解釈していきました。

特に「ドラえもん」は当時の息子と同世代。ずいぶんと助けられましたね。

楽しみ方は子どもに合わせて

私は「親子で静かな時間を過ごしたい」、ただそれだけで、読書を促していました。
もしかしたら、この干渉のない自由な読書が、息子独自の学び方に出会ったキッカケなのかもしれません。

もちろん、この変化には絵本だけでなく療育や年齢など様々な要素があるでしょう。
この学び方も、発達障害児の特性のひとつなのかもしれませんし、外から見ている私には分からない何かがあるのかもしれません。

楽しみ方はお子さんに合わせて絵本の世界に触れてみてはいかがでしょう。絵本はきっと、何かしらの学びを与えてくれると思いますよ。

当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
Avatar11
Column title

あわせて読みたい関連記事

この記事を書いた人

kaoru さんが書いた記事

角砂糖でカロリー補給をする息子、我が家の偏食との向き合い方のタイトル画像

角砂糖でカロリー補給をする息子、我が家の偏食との向き合い方

つい先日息子が、「おれポトフが食べたい」と言い出して、心臓が止まるかと思うほどびっくりしました。「え?君がポトフを食べたいの?」と聞き返す...
身のまわりのこと
10036 view
2017/06/26 更新
なぜ中2の息子は母にハグを求めるの?愛着と発達障害との関係とはのタイトル画像

なぜ中2の息子は母にハグを求めるの?愛着と発達障害との関係とは

最近よく耳にする「愛着」という言葉。発達障害とはどんな関係があるのでしょうか?中2の息子が母である私にハグを求める姿から、発達障害児の愛着...
自分と家族のこと
54455 view
2017/01/16 更新
不登校と向き合う親の4つの質問。元チャレンジ校教員が語ったことのタイトル画像

不登校と向き合う親の4つの質問。元チャレンジ校教員が語ったこと

昨年、不登校に関する勉強会を開きました。 講師の経験から、不登校から立ち直るプロセスを通して、登校に不安がある子へのサポートの在り方を学び...
進学・学校生活
23657 view
2016/12/17 更新
何度言っても伝わらないのはなぜ?中学生の息子に理由を聞いたら…のタイトル画像

何度言っても伝わらないのはなぜ?中学生の息子に理由を聞いたら…

子どもにどれだけ注意しても、言うことを聞いてくれないのはなぜでしょう?子どもにわかりやすい、伝え方はあるのでしょうか?ヒントは息子から教え...
発語・コミュニケーション
82851 view
2016/09/07 更新
子どもが発達障害とわかったとき、周囲にはどう伝えるべき?のタイトル画像

子どもが発達障害とわかったとき、周囲にはどう伝えるべき?

わが子の発達障害を周囲にどう伝えるかは、発達障害児の保護者にとってとても気がかりな問題です。 カミングアウトするのかしないのかを含めて、私...
発語・コミュニケーション
59482 view
2016/08/17 更新
Area search

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。