完璧主義な子どもとどう関わればいいの?曖昧さを許せない娘は…

ライター:GreenDays
完璧主義な子どもとどう関わればいいの?曖昧さを許せない娘は…のタイトル画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186008131

全てにおいて曖昧さのない、極端な思考で挑むアスペルガーの娘。他人や自分をも傷つける、このこだわりに、対応する方も一苦労です。どうすればこの思考を和らげることができるのでしょうか・・・

何もかも白黒つける娘に、あれこれ試してはみたものの…

アスペルガーの特性を調べていると、「白黒つけたがる」というキーワードを目にすることが、よくあります。

小学3年生の娘の場合、「勝敗にこだわる」「ジャッジしないと気が済まない」という部分がこれに当てはまります。

できるだけ娘が混乱したり、パニックになったりしないよう、これまで「勝つことも負けることもある」「あなたが全てを決めつける必要はない」などの言葉を、言い聞かせてきました。

しかし、なかなか改善には結びつきません。

完璧さを求めてしまう娘、たった1つの失敗でみるみる変わっていく表情

ある日のことです。

「ママ、今日図書館で借りてきた本ね、破れていたから修理しておいたよ!」とキラキラした目で、娘が報告しに来てくれました。

普段、私が本を修繕しているのを見ていた娘が「私にもできたよ!」と軽い興奮と誇りを持って私の元へと走ってきたのです。

普段私は、子どもの「嬉しい!楽しい!」気持ちの風船を、割らないように気を付けているのですが、言うべきことは言わなければなりません。

私「すごくキレイに直してくれたんだね!すごいね!」

娘「そうでしょ!すっごく時間がかかったけど、一生懸命やったらできたよ!」

私「そっか~!ありがとう!でもね、図書館の本にセロテープは貼ったらダメなのよ。なんでかって言うとね…」

と、私が言いかけた瞬間、娘の顔はみるみるうちに紅潮し、目に涙を浮かべて自分を否定し始めました。

「どうせ、どうせ!ママは私のことをダメなやつだと思ってるんだ!」

「そんなことも知らないなんて、私はなんてバカだったの!!!」

「一生懸命やったけど、こんなもの全部全部無駄だったんだ!」

思い入れが強い分、「これは絶対に善だ」と判断して行動したので、完璧な結果を生まなければ、全てを否定し、自分を責め続けてしまうのです。

気持ちは分かる、でも世の中は白黒つけられるものばかりでもなく

私は、時間をかけてゆっくりと娘に説明しました。

お家の本は修繕しているけど、図書館の本は数10年も保管する必要があるため、劣化するセロテープは使用してはいけないこと。本を大事にできること、それは素晴らしいと思っていることも合わせて伝えました。

それでも、娘の否定的な言葉の嵐を止めるには、とても時間がかかりました。

もし、私の説得でその場は立ち直れたとしても、娘の頭の中では何度もこのシーンが蘇り、そのたびに顔が赤くなるほど恥ずかしく、自分を責める行為が続くのです。

私もそうだったから、娘の気持ちは手に取るようにわかるのですが、このパニックを回避できる手立てはないものでしょうか。
児童支援最大化バナー
PLUSバナー

2択でこんなに苦しむならと、増やした選択肢の数は…

そこで、娘が自分の行動を評価する際に、今までよりも多くの段階を、設けてみました。

「良い」は、すごく良い、良い、ちょっと良い

「普通」

「悪い」は、すごく悪い、悪い、ちょっと悪い

まずは、この7段階で考えてみることにしました。

選択肢が増えたことで変わる、物事の見え方に気付いた娘は

私は、7つに分類した善悪判断を用いて、娘に改めて今回の出来事を聞いてみることにしました。

私「図書館の本を修繕しようとする気持ちは『すごく良い』、丁寧に補修できたのも『良い』、知らなかったとはいえセロテープを使ってしまったのは『悪い』。

総合的に見て、今回の行動はどうだったかな?あなたが今自分を責めているように『すごく悪い』ことだったのかな?」

娘「う~ん、良い方が多いけど、悪いもあるから、『ちょっと悪い』ぐらいかもしれない」

私「そうだよね。『ちょっと悪い』ぐらいだよね。自分は生きてる価値がないとか、何の役にも立たないとか、思ってしまう気持ちはママにもよくわかる。でも、それだとあなたが苦しいでしょ?

そんな時は、こうやっていろんな段階がある中から、自分の行動を評価してみてもいいんじゃないかな。」

娘「そうかもしれない。難しいけど今度からやってみる」

こうして、この事件は幕を閉じました。

私も辛かったからこそ、できることがきっとある

私自身もアスペルガーの特性をたくさん持っており、娘について調べるうちにわかったこともたくさんあります。

この両極思考のせいで、常に自分自身を否定してきた結果、周囲で誰かの笑い声が聞こえても、「私が笑われている」被害妄想に陥り、1人で外出できなくなったことも、ありました。

もし、幼いころから自分の特性を知り、対処ができていれば、また違った人生だったのかも知れません。

何が正解なのかはわかりませんが、子ども達の自己肯定感を育むために、できることを精一杯考えて実行していくことが、子どもたちの幸せな未来に繋がると信じて、今日も頑張っていきたいと思います。
たった1文字の書き間違えにイライラする娘。ある方法で説明すると…のタイトル画像

たった1文字の書き間違えにイライラする娘。ある方法で説明すると…

×がついた問題は見たくもない!完璧主義の足枷を外すために母が示した3つのステップ のタイトル画像

×がついた問題は見たくもない!完璧主義の足枷を外すために母が示した3つのステップ

髪型が気に入らない!と大パニックな娘に幼稚園バスの先生が一言のタイトル画像

髪型が気に入らない!と大パニックな娘に幼稚園バスの先生が一言

児童支援最大化バナー
PLUSバナー


年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。