2択でこんなに苦しむならと、増やした選択肢の数は…

そこで、娘が自分の行動を評価する際に、今までよりも多くの段階を、設けてみました。

「良い」は、すごく良い、良い、ちょっと良い

「普通」

「悪い」は、すごく悪い、悪い、ちょっと悪い

まずは、この7段階で考えてみることにしました。

選択肢が増えたことで変わる、物事の見え方に気付いた娘は

私は、7つに分類した善悪判断を用いて、娘に改めて今回の出来事を聞いてみることにしました。

私「図書館の本を修繕しようとする気持ちは『すごく良い』、丁寧に補修できたのも『良い』、知らなかったとはいえセロテープを使ってしまったのは『悪い』。

総合的に見て、今回の行動はどうだったかな?あなたが今自分を責めているように『すごく悪い』ことだったのかな?」

娘「う~ん、良い方が多いけど、悪いもあるから、『ちょっと悪い』ぐらいかもしれない

私「そうだよね。『ちょっと悪い』ぐらいだよね。自分は生きてる価値がないとか、何の役にも立たないとか、思ってしまう気持ちはママにもよくわかる。でも、それだとあなたが苦しいでしょ?

そんな時は、こうやっていろんな段階がある中から、自分の行動を評価してみてもいいんじゃないかな。」

娘「そうかもしれない。難しいけど今度からやってみる

こうして、この事件は幕を閉じました。

私も辛かったからこそ、できることがきっとある

私自身もアスペルガーの特性をたくさん持っており、娘について調べるうちにわかったこともたくさんあります。

この両極思考のせいで、常に自分自身を否定してきた結果、周囲で誰かの笑い声が聞こえても、「私が笑われている」被害妄想に陥り、1人で外出できなくなったことも、ありました。

もし、幼いころから自分の特性を知り、対処ができていれば、また違った人生だったのかも知れません。

何が正解なのかはわかりませんが、子ども達の自己肯定感を育むために、できることを精一杯考えて実行していくことが、子どもたちの幸せな未来に繋がると信じて、今日も頑張っていきたいと思います。
たった1文字の書き間違えにイライラする娘。ある方法で説明すると…のタイトル画像

たった1文字の書き間違えにイライラする娘。ある方法で説明すると…

×がついた問題は見たくもない!完璧主義の足枷を外すために母が示した3つのステップ のタイトル画像

×がついた問題は見たくもない!完璧主義の足枷を外すために母が示した3つのステップ

髪型が気に入らない!と大パニックな娘に幼稚園バスの先生が一言のタイトル画像

髪型が気に入らない!と大パニックな娘に幼稚園バスの先生が一言


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。