得意なことがつまずきの原因に?検査結果から見えた息子の悩みの正体は?
ライター:GreenDays
自閉症の息子は算数が大好きです。少しでも得意を伸ばそうと公文に通わせることにしたのですが、途中から一人で取組むことができなくなりました。
原因を探っていくと、意外なつまずきが見えてきたのです…
息子の得意を伸ばそうと選んだはずだけど…
みんなと同じやり方をしても、なかなか思い通りにいかないのが、発達障害児の子育て。しかし、1つでもその子に合ったやり方が見つかると、大きく成長することがあります。
自閉症の息子は来年小学生。
身体が弱く苦手な事も多いため、自己肯定感が下がってしまう機会も多いのですが、何か1つでも自信を持ってできる事を見つけてあげたくて、息子の好きな算数を公文でやらせてみることにしました。
公文を始めた当初は、楽しそうでサクサクと進んでいたのですが、計算が繰り上がりに差し掛かると、途端に進みが遅くなり、1枚のプリントに数10分かかるように。
1問解くたびに「ママ、これで合ってる?」と聞くようになり、「1枚終わったら丸つけをするから」「間違ってもいいから、自分できちんと考えなさい」と何度話しても、1問ずつ答え合わせをしないと次に進めなくなっていきました。
自閉症の息子は来年小学生。
身体が弱く苦手な事も多いため、自己肯定感が下がってしまう機会も多いのですが、何か1つでも自信を持ってできる事を見つけてあげたくて、息子の好きな算数を公文でやらせてみることにしました。
公文を始めた当初は、楽しそうでサクサクと進んでいたのですが、計算が繰り上がりに差し掛かると、途端に進みが遅くなり、1枚のプリントに数10分かかるように。
1問解くたびに「ママ、これで合ってる?」と聞くようになり、「1枚終わったら丸つけをするから」「間違ってもいいから、自分できちんと考えなさい」と何度話しても、1問ずつ答え合わせをしないと次に進めなくなっていきました。
「息子の得意なこと」が、つまずきの原因だった?
なぜこんなに不安に思うのだろう?間違えるのが嫌だから?
どこにつまずいているのか疑問に思い、発達検査の結果を見直してみると…WISC検査の結果から、息子は複雑な思考が苦手ということがわかりました。
しかし、それを補うように右脳に発達していて、見たものを丸ごと記憶する能力は秀でています。
この検査結果を見直してから気づいたのですが、実は息子は、苦手な部分を補うべく、計算問題の答えを丸暗記していたのです。
だから1桁+2桁になると、パターンが多すぎて暗記しきれず、1問解くたびに「(自分の暗記は)合っているか?」を確認していたのですね。
息子は、暗記力が強かったから算数が得意に見えただけで、自分で考えて答えを出してはいなかったのです。
どこにつまずいているのか疑問に思い、発達検査の結果を見直してみると…WISC検査の結果から、息子は複雑な思考が苦手ということがわかりました。
しかし、それを補うように右脳に発達していて、見たものを丸ごと記憶する能力は秀でています。
この検査結果を見直してから気づいたのですが、実は息子は、苦手な部分を補うべく、計算問題の答えを丸暗記していたのです。
だから1桁+2桁になると、パターンが多すぎて暗記しきれず、1問解くたびに「(自分の暗記は)合っているか?」を確認していたのですね。
息子は、暗記力が強かったから算数が得意に見えただけで、自分で考えて答えを出してはいなかったのです。
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「道具を使うのが好き」が大きなヒントに
「息子が暗記に頼らずに、自分で考える力を身に付けるにはどうしたらよいのだろう?」
そう考えた私は、目で覚えるのが得意な息子が概念を理解しやすいようにと、ブロックを使って一緒に計算したり、紙に書いてみたりして試行錯誤を繰り返しました。
しかし息子は、なかなか「答えを暗記する」方法から脱することができません…
思い悩んでいた私に解決のヒントを与えてくれたのは、なんと姪っ子でした。
二人で算盤(そろばん)の話をしていたときのことです。
「私は道具を使って何かをするのが好きなの!紙と鉛筆だけでお勉強するより、ずっと楽しい!」という姪っ子の言葉を聞いてハッとしました。
そうです、息子も「道具を使うのが好き」なのです。
iPadやパソコンの操作が好きで、そこからあっという間に、いろんな知識を吸収していきます。
それはきっと「自分がこの操作をすれば、瞬時に必ず同じ反応が返ってくる」という安心感が大きいのでしょう。
ならば、算数も道具を使えばいい。
自分が数字を入れて正しく操作すれば、必ずいつも同じ答えを返してくれる。そんなそろばんは、息子にぴったりだと思いました。
そう考えた私は、目で覚えるのが得意な息子が概念を理解しやすいようにと、ブロックを使って一緒に計算したり、紙に書いてみたりして試行錯誤を繰り返しました。
しかし息子は、なかなか「答えを暗記する」方法から脱することができません…
思い悩んでいた私に解決のヒントを与えてくれたのは、なんと姪っ子でした。
二人で算盤(そろばん)の話をしていたときのことです。
「私は道具を使って何かをするのが好きなの!紙と鉛筆だけでお勉強するより、ずっと楽しい!」という姪っ子の言葉を聞いてハッとしました。
そうです、息子も「道具を使うのが好き」なのです。
iPadやパソコンの操作が好きで、そこからあっという間に、いろんな知識を吸収していきます。
それはきっと「自分がこの操作をすれば、瞬時に必ず同じ反応が返ってくる」という安心感が大きいのでしょう。
ならば、算数も道具を使えばいい。
自分が数字を入れて正しく操作すれば、必ずいつも同じ答えを返してくれる。そんなそろばんは、息子にぴったりだと思いました。