「自閉症の娘には、もう期待しない」そんな夫を変えた、娘の想い

ライター:smile☻
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娘と関わりたがらない夫に不満をぶつけると衝撃的な言葉が返ってきました。それでも私は娘のことを諦めて欲しくありませんでした。今回は、そんな夫と娘の成長を描きたいと思います。

娘とコミュニケーションを取ろうとしない夫

我が家の娘は自閉症と診断されています。

夫は娘に障害が分かるまで育児に協力的でしたが、発達障害を疑い始めた頃から一切関わらなくなってしまいました。
娘の自我が出てきて、私以外の人に世話をされるの拒否するようになってきたのもあるかもしれません。

でも娘は、家の中で「できた!」と自分が感じたときにはそれを夫にを誉めて欲しくて、手をパチパチしながら夫のことをチラチラ見ています。

それでも、夫は顔をあげることなく無視し続けていました。

世話はできなくても、話しかけることくらいはできるのに……。
娘に対する夫の態度を見て、私は不満を募らせていきました。

たまりかねた私、夫からの衝撃の言葉

たまりかねた私はある日、「娘に話しかけてあげてよ」と夫に言いました。
夫から返ってきたのは、

「障害があるんだから、どうせ何を話しかけたって分かっていないよ。
僕はもう娘のことは人間だと思っていないし期待するのはやめたんだ。

という衝撃的な言葉でした。

夫は娘の障害をかなり重く考えているようでした。

「確かに今は分かっていないかもしれないよ……でも毎日話しかけていることは分かってきたじゃん!」

「ほとんどど分かってないだろ!」

「そんなことない!!」

娘に話しかけてもこれから先、一生言葉が分からない?そんなことはありません。
私は娘を信じていました。

娘を信じて、話しかけつづけた毎日

娘に「パパどこ?お風呂に行ったよ」と話しかける。
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娘に「パパどこ?」「一緒に探そうか」と話しかける。
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娘は夫に興味がない訳じゃありません。
一時期は夫に後追いをしていましたし、パパという言葉が夫だということもちゃんと分かっています。

私は毎日、「パパ、どこかな?」「お風呂に行ったね」というように娘に話しかけ続けました。

すると娘は、私が「パパ、どこ?」と話しかけるとキョロキョロ探すようになり、
指差しが出来るようになってからは、夫に指を差すようになりました。

「パパは〇〇に行ったね」
「もうすぐ戻ってくるからね」
「パパどこ?」「一緒に探しに行こうか」

毎日話しかけてるうちに娘は、夫が急にいなくなるとすぐに「ばばー!」と呼ぶようになりました。
次ページ「そんなある日、娘に変化が…」

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