発達障害の「パニック」は年齢と共に変わる?6歳の息子の変化に気づけずに…

ライター:林真紀
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272003254

発達障害がある息子は、小さい頃から不快な環境や新しい環境にパニックを起こしました。幼少の頃はパニックを起こすとぎゃーぎゃーと泣き続けて暴れていましたが、成長と共にその形が少しずつ変わってきたようです。しかし、それに気付けなかった私はつい声を荒げ…。

ひどかった息子のパニック。回数が減って成長したと安心していたけれど

発達障害がある息子は、3歳で診断がおりる以前から、頻繁にパニックを起こしていました。

新しい環境が怖い、見通しの立たないことをやるのが苦手、何かの音がうるさい、などなど、特定の不快な条件に耐えられなくなると、「ぎゃーーーーっ」と叫んでは、地面をゴロゴロと転がっていました。

しかし息子自身の成長と共に、6歳の現在はパニックに陥ることが、ほとんどなくなりました。

そしていつしか、私は「息子はもうパニックからは解放されたのだ」と勘違いしていました。しかし、それは違ったのです。

お祭りで突然始まった、息子の不可解な行動

ある日、家族で夏祭りに出かけたときのことです。

夏祭り会場に着いてすぐに、息子が私たちを困らせることばかり言い出しました。

息子「僕、たこ焼きはあっちの店じゃなくてこっちの店じゃないとダメなんだ。でも並ぶのは嫌なんだ。お父さん、並ばないで買ってきて!」

父「何を言ってるんだ、並ばないとダメだろう」

息子「お父さん、並ばないで買って!」

このように、普段の様子からは考えられないような、支離滅裂なやり取りが続くのです。おまけに、私の手を引っ張ったりつねったりして、ひどく困らせようとします。

「やめて」と言えば言うほど、彼の行動は加熱していくのです。

「言うこと聞かないなら帰りなさいっ!!」息子がどうしてそんな困った言動を繰り返すかも知らず、私はひどい言葉を息子に投げかけました。

その言葉に対して、息子は「帰るならお母さんが帰れっっ!!」と言うではありませんか。

そのときの息子の顔を見ると、体調でも悪いのか真っ青でした。

帰宅したあと、私を驚かせた息子の一言

息子の言動に私はぐったりしてしまい、お祭りもほとんど参加できずに、帰宅しました。

帰宅後、家族全員無言でした。

そのあとしばらくして、息子の様子が落ち着いてきたので、「今日はどうかしたの?」と聞いてみたところ、息子はこう言ったのです。

「太鼓の音がうるさかったんだ。頭が割れそうで辛くて辛くて…」

私はそのときハッとしたのです。

息子のパニックは成長と共に落ち着いてきたと思っていたけれど違った!パニックは「形を変えた」だけだったのだと。

それも知らずに、大勢の前で叱り飛ばしてしまった自分が、とても情けなかったです。
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パニックで気付いた、息子の成長

息子は成長と共に、自己コントロールや感情のコントロールができるようになってきて、人の前で大声で泣き叫んだり、地面を転げまわったりしなくなりました。

その分、どうしようもなく不快な状況に対しては「人を困らせる態度」を取っていたのでした。

「悪い態度」は、成長した彼のパニックの表現だったのです。

困りごとの現れ方も、成長と共に変わる

発達障害児はゆっくりではありますが、成長していきます。それは、心も同じです。

その中で、自らの困り感の表現方法も変わっていくのだと思います。

そのときそのときの表現方法を見逃さないためにも、パニックや癇癪について一定のイメージに、囚われてしまわないようにしたいものです。
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