【専門家が解説】学校現場の「いじめ」今、子ども達はその事実をどう捉えているのだろう
ライター:栗岡まゆみ
はじめまして。「いじめから子どもを守ろうネットワーク」東京代表の栗岡まゆみです。
学校現場でのいじめ問題の実態、みなさんはご存知でしょうか。私がこれまでの講演活動で関わってきた子どもたちとのやりとりから、子どもたちはこの事実をどう捉えているのか、そして大人たちができることは何なのかを考えてみたいと思います。
日本全国で、今この瞬間も数多くのいじめが発生している
「いじめから子どもを守ろうネットワーク」東京代表の栗岡まゆみです。
私は、いじめで苦しむ子どもたちの心と命と未来を守るために、長らくいじめ問題の解決に関わっています。
「昔のいじめと、今のいじめは違います」と大人たちにいじめの実態を語り、「いじめって何?」「将来の夢は何?」と子供たちに問いかける『いじめ防止授業』を行うようになり、8年が過ぎました。
その中で、「いじめは本当に解決できるの?」というお声を多くいただきます。
私の答えは「必ず、解決できる」。
そのためには大人が現代のいじめの実態を知り、身の回りでの早期発見の仕方、いじめの解決方法を学び、予防策を知ることが必要です。
今回からシリーズで「いじめ」について皆さまと一緒に学び、予防と解決策を考えていけたらと思います。
私は、いじめで苦しむ子どもたちの心と命と未来を守るために、長らくいじめ問題の解決に関わっています。
「昔のいじめと、今のいじめは違います」と大人たちにいじめの実態を語り、「いじめって何?」「将来の夢は何?」と子供たちに問いかける『いじめ防止授業』を行うようになり、8年が過ぎました。
その中で、「いじめは本当に解決できるの?」というお声を多くいただきます。
私の答えは「必ず、解決できる」。
そのためには大人が現代のいじめの実態を知り、身の回りでの早期発見の仕方、いじめの解決方法を学び、予防策を知ることが必要です。
今回からシリーズで「いじめ」について皆さまと一緒に学び、予防と解決策を考えていけたらと思います。
現代のいじめは、大人が知っているものと違う
講演では、「今のいじめは、昔のいじめとは全く違う」ということを保護者の方々にお話しています。
「え、どんなふうに?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
例えば、昔よく見ていたテレビ「ドラえもん」に登場するいじめっ子のジャイアンは、力が強くて、体格もいい。
のんびり屋ののび太君を、遊び場でからかったり力づくで言う事を聞かせていじめます。
けれど話しの終わりには、仲直りをして一緒に野球をする。そんなシーンが印象的ですよね。とても分かりやすい、いじめっ子といじめられっ子の描かれ方です。
ですが、現代の子ども達の間で起こるいじめは、こんなシーンとは全く違います。
ある日突然、些細な事でいじめが始まり、1対集団で、ターゲットを変えながら、大人の見えないところでの、無視・暴言・ネットいじめ等が繰り広げられます。陰湿で表に現れにくいのが特徴です。
「え、どんなふうに?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
例えば、昔よく見ていたテレビ「ドラえもん」に登場するいじめっ子のジャイアンは、力が強くて、体格もいい。
のんびり屋ののび太君を、遊び場でからかったり力づくで言う事を聞かせていじめます。
けれど話しの終わりには、仲直りをして一緒に野球をする。そんなシーンが印象的ですよね。とても分かりやすい、いじめっ子といじめられっ子の描かれ方です。
ですが、現代の子ども達の間で起こるいじめは、こんなシーンとは全く違います。
ある日突然、些細な事でいじめが始まり、1対集団で、ターゲットを変えながら、大人の見えないところでの、無視・暴言・ネットいじめ等が繰り広げられます。陰湿で表に現れにくいのが特徴です。
いじめ防止推進法が2013年に施行されたが、現状は変わらない
子ども達に無限に宿る可能性を伸ばすのが、教育の力であり、反対にそれを阻む悪しき果実の1つが、いじめ問題だと考えています。
大津のいじめ事件を契機に、2013年に「いじめ防止対策推進法」が制定されました。
これは、国をあげていじめ防止の歴史が大きく動いたように見える出来事でした。
大津のいじめ事件を契機に、2013年に「いじめ防止対策推進法」が制定されました。
これは、国をあげていじめ防止の歴史が大きく動いたように見える出来事でした。
(いじめの禁止)
第四条 児童等は、いじめを行ってはならない。
けれども、いじめ認知件数は減ることはなく、私が学校で出会ったのは大津事件とさして変わらないような、想像を超える犯罪レベルのいじめに苦しむ子どもたちの姿でした。