「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできること

ライター:ヨーコ
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不登校児にも卒業、進学の時期はやってきます。子どもは誰よりもその変化を感じ、プレッシャーを感じています。追い打ちをかけるように、2学期に入ると卒業式に向け、学校から様々な連絡が。子どもにとって、思い出を残すとは、どういうことなのか?親としてできることを、考えてみました。

不登校児にとって、卒業間近というのはどういう心境になるのか?

卒業式が近付いたとき、不登校の子どもたちはどのような心境なのでしょうか。
卒業式は小学校最後のイベントです。多少無理してでも子どもを参加させ、思い出を残してやりたい、と考える親御さんもいるかもしれません。

でも、ちょっと考えてみて欲しいのです。無理に思い出を作ろうとして、卒業式自体が嫌な思い出になるかもしれないからです。

小2から不登校の娘は、小6の8月から原因不明の体調不良を訴えるようになりました。

私が出勤する時間になると「ママ、今日はしんどくて不安だから行かないで」と言うのです。毎回休むわけにはいきませんでしたが、「これはひどい」と感じたときには仕事を休むこともありました。

明らかに精神的な面から来ているのは分かりましたが、なぜだろうと考えてみました。そして気づいたのは、昔から嫌なことをやらないといけないとき、辛い気持ちを我慢してるときに体調を崩していたこと。

そして、夏休み前に先生に「宿題が欲しい」と言ってちょっとだけやっていたことを思い出しました。そうしたことから、中学進学を意識し、勉強に不安を抱えているのではないかと思いました。それを裏付けたのが娘が言った言葉です。

「小学校を卒業するの不安。留年できたらいいのに。私は小学生をやりきっていない。
「小学校6年の教科書は置いておいて」
「漢字くらい書けないとあかんから、小2くらいのドリル出してほしい。あんまり難しいのは心折れるから置かないで」

不登校で約4年間は、一切勉強や学校生活を送っていないのに、小学校を卒業しなければいけない不安、中学校という未知の場所に進学する不安でいっぱいになっていたのです。

娘の気持ちをよそに、卒業式への参加を促す学校。私たちが出した決断は…

不安定な日々は続き、卒業式が迫った1月「卒業式には参加できませんか?」と学校から何度も言われるようになりました。

学校側としてはみんなと参加して欲しいようでした。無理なら後ろの方で目立たないように参加するか、みんなの式が終わってから、校長室で1人きりで卒業証書を受け取るか、という選択を迫られました。

まず私は、娘にどうしたいか聞きました。「卒業式には出たくない。学校に取りに行けるかはわからない。」という答え。

そこで、先生には「式には出席しません。卒業証書を取りに行くかどうかは、当日の本人の意思と体調に任せます。」とはっきり伝えておきました。

卒業アルバムの撮影で気づいた、娘なりの卒業との向き合い方

また、卒業アルバムに載るかどうかも一緒に確認し、決めることに。娘は「載りたい。私もあの学校の生徒なんだから」というので、学校の配慮で誰にも会わない時間に行って撮影し、あとで合成することにしました。

でもその日の朝、一生懸命支度をしていたのですが吐き気がひどく、座ってもいられない状態に。

「今日はやめておこう」と言う私に、「でも、写真屋さん来てくれるし、教室押さえてくれてるし…。迷惑かけたくない。」とぐずる娘に「気にしなくて大丈夫だから」と説得して休ませました。

その日の夜、娘は悔しそうに話してくれました。
「嫌やったわけじゃない。将来色々なことがあるから、こんな経験もしとかなと思ってん。それに、写真に残りたかったし。だけど、身体があんなになって悔しい。」

そして後日、担任の先生とカメラマンが自宅に来てくれて、撮影をすることにしました。

感覚過敏のある娘は着られる服が限られていて、自宅ではいつも同じ服ばかり着ています。このため、娘のお気に入りはいつもボロボロ。さすがにそれでアルバムの撮影は難しいので、着用できる服の中から1番きれいなものを選びました。

一張羅のTシャツに半ズボンという、いつも通りだけどおめかしした娘。打ち合わせのときに「娘はこの服装しか受け付けないのです」と説明すると、「何とかします」と言ってもらえました。

カメラマンもこういうケースに慣れているらしく、自然体で撮影に臨んでくれたおかげで、娘の飛び切りの笑顔を引き出すことができました。写真を撮ったあと、先生にアルバムに載せる一言メッセージを書いてと言われて書いたものがこれです。
先生にアルバムに載せる一言メッセージを書いてと言われて書いたものがこれです。
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どんな気持ちでこの言葉を書いたのかと思うと、涙が出そうになりました。
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