園児とママの強い味方、加配の先生って何をする人?どうすれば頼める?

ライター:たっくんママ
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現在小2で支援級に通う広汎性発達障害の息子は、3歳のときから年長まで保育園で加配(介助)の先生つきで通っていました。加配の先生を申請したきっかけや、付けていただくまでの流れ、加配の先生がいて下さって良かったことなどをご紹介します。

発達の遅れがあった息子を保育園に入れたい!でも心配事は尽きなくて…

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保育園や幼稚園にお子さんを通わせるとき、「みんなと一緒に過ごせるだろうか?」「問題を起こさないだろうか」と不安になったことはありますか?そんなとき、助けとなるのが加配の先生です。
加配とは:生まれつきの発達障害などで、他児と同じように保育園の生活を送ることが難しい子に、配慮を加え、生活を支えること。
出典:http://enjoyhoikusi.net/category23/entry87.html
我が家では息子が年少の時から加配の先生を付けて頂きました。今回はその経緯と息子の成長、頼む時の注意点などをご紹介したいと思います。

現在小2で支援級に通う広汎性発達障害の息子は、年少(3歳)のときから年長まで、公立の保育園に加配(介助)の先生のサポートを受けながら通っていました。

息子は指示が通りにくく、気が散りやすい特性があります。周りとのコミュニケーションをとるのが苦手なので、療育の先生方からも「集団生活を送るには介助の手が必要」というご意見をもらっていたのです。

保育園について療育の先生に相談したところ、「医師の意見書や書類があれば、公立の保育園などでは介助の先生を希望すれば申請ができる」とのことだったので、加配の実績がある園を探し、見学してから申し込むことにしました。

入園申し込みの際は、かかりつけの精神科の医師に「集団保育が可能なこと、介助が必要である」という書類をいただき、申請書類に添付をしました。うちの場合は愛の手帳(療育手帳)も持っていたので、手帳のコピーもあわせて添付しました。

加配の先生がいてくれて良かった!成長の助けとなった3つのポイント

その後、ご縁あって4月から保育園への入園が決まり、園生活が始まりました。

実際に加配の先生についてもらったことで、良かった点を3つご紹介します。

①トイレや食事をサポート!自立した生活を促すほか、お友達との関わりを助けてくれることも

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入園当初はオムツをはずせなかった息子。フォークやスプーンも上手に使えないなど、生活に困ることがいろいろありました。

介助の先生は、トイレの時間になると声かけをし、時間排泄への誘導を促してくれました。その後も息子の成長に合ったトイレトレーニングを根気よく考えてくださり、担任の先生の協力もあって園・家庭の双方で協力した結果、4歳の時にはやっとオムツが外れました。

また、入園当初は物にしか興味がなかった息子も、加配の先生との関係作りからスタートし、先生を介したお友達との関係作り、お友達と息子の関係作りと、スモールステップを経て、人との関係が楽しめるようになっていきました。

他のお子さんとのトラブルがあった際も間に入り、相手の気持ちを想像するのが苦手な息子と、気持ちを一緒に考えたり、謝る練習をしたり、丁寧にコミュニケーションのやりとりの練習を繰り返し行い、成長を援助してくださいました。

②連絡帳のやりとりで「園生活」での細かい共有を受けられる

連絡帳
連絡帳
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園での様子を共有してもらうときは、連絡帳を使ってやりとりしていました。

他のお子さんは、園であったことを家に帰ってからママにお話するようですが、言葉の遅れがあった息子は、思いだして話すことが難しかったので、連絡帳を見ることで園生活の把握をしていたのです。

息子にはこちらから「今日は○○公園までお散歩にいって、滑り台をしたんだね」「鉄棒頑張ったんだね」など私のほうから連絡帳をみて息子に話しかけ、一緒に振り返りをしていました。連絡帳のおかげで、息子の頑張りを家でも褒める機会ができたのは良かったです。

また「週末は○○に家族で行きました」「おまるでのおしっこが1回が成功しました」「祖母の家に帰ったときに悪いことしても謝れませんでした」…などの、家庭や外出先での様子を私も連絡帳に書き、情報の共有を図っていました。

③スモールステップで援助してくれるので、達成感や自己肯定感が育める

運動会で、先生とがんばったねと喜んでいるところ
運動会で、先生とがんばったねと喜んでいるところ
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手先を使った細かい動作などが苦手な息子は、同世代の園児のお友達よりも苦手なことやできない事がたくさんあったのですが、こうした劣等感を持ちやすい場面でも、加配の先生がいてくれたおかげで、できる範囲からちょっとずつチャレンジさせてもらいました。

例えば工作の時間では、息子のできる範囲で始めは作り、できた部分を褒めてくださいました。そして、回を重ねるごとに少しづつできる範囲を広げながら、その都度褒めてくれるので、達成感や自己肯定感を育むことができました。

それを実感するエピソードがあります。
運動会でのかけっこに参加していた息子。レースではビリだったのですが、戻ってくるなり「お母さん、僕早かったでしょ~」とニコニコの笑顔で報告してくれたことがありました。

これは息子が、自分を周りと比較せず自分が頑張ったのか、そうでないのかという基準で物事を考えられるようになった証だと思いました。

加配の先生を付けてもらうときのコツ、把握しておいた方がいいこと

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我が家の場合は、翌年4月からの枠にむけ、自治体の一斉申し込み締め切りの12月に申請をしました。もし加配を付けてもらいたい場合は、医師からの書類が必要だったので申請にあわせたスケジュールを組むことが大事だと思います。

申請の順番は、

①診察予約
②診察・相談・書類申請
③書類発行

という流れだったので、病院の混み具合や定期診察のタイミングによっては診察予約自体で数ケ月待つことも考えられます。

もし仕事と合わせて4月からの入園を希望する場合は、それぞれの自治体に沿った保育園の申請時期に間に合うよう、病院にかかる時間や書類発行までに余裕を持ってスケジュールを組むと、安心だと思います。ちなみに、うちの自治体は12月が申請時期でした。

また我が家の場合は、保育園の申請理由が就労であったため、ファミリーサポートの一時保育なども利用して、就職活動をし、12月の申請時期に就労内定をいただくことができました。

年齢や自治体の状況によって変わってくるとは思いますが、保育園の入園要件には「保育に欠ける」という部分が大前提なので、申し込む場合は自分がどの要件で申請になるのか、窓口などで相談してみてもいいかもしれません。
私立の保育園・幼稚園の場合は加配について方針がバラバラなようです。ちなみに、公立の保育園のほか、公立の幼稚園でも加配を付けられるところもあります。

園の考え方や、その年に在籍するお子さんの状況によって変わることもあるので、とにかく希望の園には事前に見学に行って、

●園全体で今まで加配の付いていたお子さんはいるのか
●いるとしたらどのような感じでついているのか?

ということを確かめておくと安心できると思います。園によって、マンツーマンだったり、数人に1人もしくはクラス全体に1人だったり、加配はいないなど、色々なケースが考えられます。

電話で見学予約のときに、「介助の先生つきで、園に通っているお子さんはいますか?」と伺ってみて、「そいういうお子さんはうちの園にはいません」と回答するところは、選択肢から外してもいいかもしれません。

最後に、入園してからも加配の先生との関係は全てお任せではなく、積極的に連絡帳などでコミュニケーションをとることをお勧めします。
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