聴覚障害とは?等級や種類、コミュニケーション方法、進学先も解説【医師監修】
ライター:医師・専門家監修|発達障害・支援のキホン
聴覚障害とは、音の情報を脳に送るための部位のいずれかに障害があるために、音が全く聞こえない、あるいは聞こえにくい状態のことです。聴覚障害には、後天性のものと先天性のものがあります。
聴覚障害の原因や種類、障害の等級、コミュニケーション方法や周りに人ができる工夫などをご紹介します。
監修: 守本倫子
国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科診療部長
小児気道疾患センター長
新潟大学医学部卒。慶応義塾大学耳鼻咽喉科入局し、1999年から国立小児病院に赴任、小児の耳鼻咽喉科を学び始める。その後小児高度専門医療施設の中で小児難聴と小児気道疾患に特に熱心に取り組んでいる。
小児気道疾患センター長
聴覚障害とは?
聴覚障害とは、音の情報を脳に送るための部位のいずれかに障害があるために、音が全く聞こえない、あるいは聞こえにくい状態のことです。聴覚障害には、後天性のものと先天性のものがあります。
聴覚障害は、先天的な障害の中で、もっともよく見られるもののひとつといわれています。
聴覚障害のある子どもは、コミュニケーションや言語発達の面に遅れが生じる傾向があるといわれており、できるだけ早く介入(対応)することで障害によって生じるさまざまな問題を小さくする必要があります。そのために新生児の段階で聴覚に問題がないかどうか調べるためのスクリーニング検査を受けることがすすめられています。
子どもに聴覚障害が見つかった際は、音を聞くための訓練や治療、視覚的な手段を使ったコミュニケーションの方法を取り入れることにより言葉の獲得を目指します。
聴覚障害は、先天的な障害の中で、もっともよく見られるもののひとつといわれています。
聴覚障害のある子どもは、コミュニケーションや言語発達の面に遅れが生じる傾向があるといわれており、できるだけ早く介入(対応)することで障害によって生じるさまざまな問題を小さくする必要があります。そのために新生児の段階で聴覚に問題がないかどうか調べるためのスクリーニング検査を受けることがすすめられています。
子どもに聴覚障害が見つかった際は、音を聞くための訓練や治療、視覚的な手段を使ったコミュニケーションの方法を取り入れることにより言葉の獲得を目指します。
聴覚障害の種類
聴覚障害は、音を伝達する経路のどこに障害があるかによって種類が分かれており、それぞれ伝音難聴、感音難聴、混合難聴と呼ばれています。種類ごとに治りやすさや治療、改善の方法も変わってきます。
◆伝音(でんおん)難聴
外耳から中耳の間のなんらかの障害が音の通り道をさえぎることで起こるのが伝音難聴です。
具体的には中耳炎により水や膿が溜まることや、耳小骨の形態不全などが原因となって引き起こされます。
中耳炎が原因の難聴は一時的なものが多く、薬を飲んだり、溜まった水や膿(うみ)を抜いたりする治療を行うことで改善することがあります。治療が困難な場合でも、補聴器の活用が効果的であるといわれています。耳小骨の形態不全の場合は、成長してから手術を行うこともあります、
◆感音(かんおん)難聴
感音難聴は内耳や内耳から脳に音の信号を伝える神経の障害によって生じる難聴の種類です。遺伝などにより先天的に生じるほかに、騒音や加齢によって生じることもあります。
感音難聴の聞こえ方は人により異なり、音が小さく聞こえるだけではなくひずみを伴って聞こえる場合などがあります。急性の場合は薬物治療などで改善する場合もありますが、重度の場合は薬物治療の効果がないこともあります。先天性または加齢による感音難聴の場合は補聴器を使うことによって聞こえの改善を図っていきますが、重度の難聴で補聴器の効果がない場合は人工内耳植え込み術を行うことがあります。
◆混合難聴
上記のふたつの難聴が同時に引き起こされる場合が混合難聴です。症状には個人差があるため、症状に合わせて治療していきます。
外耳から中耳の間のなんらかの障害が音の通り道をさえぎることで起こるのが伝音難聴です。
具体的には中耳炎により水や膿が溜まることや、耳小骨の形態不全などが原因となって引き起こされます。
中耳炎が原因の難聴は一時的なものが多く、薬を飲んだり、溜まった水や膿(うみ)を抜いたりする治療を行うことで改善することがあります。治療が困難な場合でも、補聴器の活用が効果的であるといわれています。耳小骨の形態不全の場合は、成長してから手術を行うこともあります、
◆感音(かんおん)難聴
感音難聴は内耳や内耳から脳に音の信号を伝える神経の障害によって生じる難聴の種類です。遺伝などにより先天的に生じるほかに、騒音や加齢によって生じることもあります。
感音難聴の聞こえ方は人により異なり、音が小さく聞こえるだけではなくひずみを伴って聞こえる場合などがあります。急性の場合は薬物治療などで改善する場合もありますが、重度の場合は薬物治療の効果がないこともあります。先天性または加齢による感音難聴の場合は補聴器を使うことによって聞こえの改善を図っていきますが、重度の難聴で補聴器の効果がない場合は人工内耳植え込み術を行うことがあります。
◆混合難聴
上記のふたつの難聴が同時に引き起こされる場合が混合難聴です。症状には個人差があるため、症状に合わせて治療していきます。
聴覚障害の等級
聴覚障害は身体障害に分類されます。身体障害には症状の程度によって等級が分かれており、聴覚障害の場合は聴力のレベルと、言葉がどれくらいはっきりと聞こえるかを示す語音明瞭度により決まります。
聴力のレベルは音の大きさを示すデシベル(db)という単位により表されます。聴力の場合は、デシベルの値が大きくなればなるほど、耳が聞こえにくいということを意味します。
デシベルの目安は以下の図をご覧ください。正常な聴力は0デシベル付近で、値が大きくなるにつれて聴覚障害の程度が強くなっていきます。
聴力のレベルは音の大きさを示すデシベル(db)という単位により表されます。聴力の場合は、デシベルの値が大きくなればなるほど、耳が聞こえにくいということを意味します。
デシベルの目安は以下の図をご覧ください。正常な聴力は0デシベル付近で、値が大きくなるにつれて聴覚障害の程度が強くなっていきます。
また、厚生労働省により定められている聴覚障害の等級の基準は以下の通りです。
◇2級:両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上、全聾(ぜんろう)の場合
◇3級:両耳の聴力レベルが90デシベル以上の場合
◇4級:両耳の聴力レベルが80デシベル以上の場合、または両耳による通常の話し声の語音明瞭度が50パーセント以下の場合
◇6級:両耳の聴力レベルが70デシベル以上の場合、または片方の聴力レベルが90デシベル以上、もう片方の聴力レベルが50デシベル以上の場合
上記のいずれかに該当する場合には、身体障害者手帳の交付を受けることができます。
◇2級:両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上、全聾(ぜんろう)の場合
◇3級:両耳の聴力レベルが90デシベル以上の場合
◇4級:両耳の聴力レベルが80デシベル以上の場合、または両耳による通常の話し声の語音明瞭度が50パーセント以下の場合
◇6級:両耳の聴力レベルが70デシベル以上の場合、または片方の聴力レベルが90デシベル以上、もう片方の聴力レベルが50デシベル以上の場合
上記のいずれかに該当する場合には、身体障害者手帳の交付を受けることができます。
身体障害者手帳の交付を受けるには
身体障害者手帳とは、難聴を含め、障害のある人が取得することができる手帳です。平成28年の時点で聴覚障害があり、身体障害者手帳を所持している人数は約34万人です(言語障害も含む)。この数値は身体障害者手帳を所持している人の約8%にあたります。
障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じて様々な福祉サービスを受けることができます。
身体障害者手帳交付を受けるためには申請が必要で、医師の診断書(または意見書)や申込書、マイナンバーなどを揃えて自治体の障害福祉窓口などで行います。申請後は審査に通れば約2ヶ月程度で発行されます。
手帳の申請については、以下のページに詳しく手順が載っているので参考にしてください。
障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じて様々な福祉サービスを受けることができます。
身体障害者手帳交付を受けるためには申請が必要で、医師の診断書(または意見書)や申込書、マイナンバーなどを揃えて自治体の障害福祉窓口などで行います。申請後は審査に通れば約2ヶ月程度で発行されます。
手帳の申請については、以下のページに詳しく手順が載っているので参考にしてください。
障害者手帳とは?種類ごとの申請方法と受けられるサービスを一挙にご紹介
聞こえない、聞こえにくい子どもとのコミュニケーション方法
聴覚障害がある人は、聞こえを補うためにさまざまなコミュニケーション方法を用いています。それと共に、周りの方ができることもありますので、合わせて紹介します。
聞こえない、聞こえにくい子どもとのコミュニケーション方法の例
聴覚障害がある場合、手話、口話(こうわ)、筆談など、状況によって使い分けや併用しながらコミュニケーションを取っていきます。
◆手話
手や指の形、動きによって、お互いの意思を伝え合う方法です。手話は、話し言葉とは異なる文法や語彙をもつ、ひとつの言語として捉えられています。手話にもさまざまなバリエーションがあり、障害の生じた時期や手話を覚えた時期によって、使用される手話も異なります。まだ言葉を覚えていない時期でも、ジェスチャーやサインなどで意思を伝えることができ、コミュニケーション能力を高めていきます。
◆口話(こうわ)
口話とは、話し手の口の動きや表情などを見て相手が発する言葉を読み取り、聴覚障害の人も言葉を用いて意思を伝える方法のことです。
口話は手話や筆談に比べて意思の伝達が早いという特徴がありますが、状況によっては伝わりにくい場合もあります。例えば、「たばこ」「たまご」など口の動きが似ている言葉などは正確に意味をつかむことが難しくなります。
また、暗い場所や、相手との距離が離れている場合には、相手の口の動きが分かりにくいために、手話や筆談などと併用されて使われることもあります。
◆アプリ
近年ではスマートフォンのアプリを使って聞こえを補う方法もあります。
「こえとら」という無料アプリでは、聴覚障害の人が入力した文字を合成音声として出力することで意思を伝えることができます。「UDトーク」という無料アプリでは、音声認識と自動翻訳が可能です。音声認識で話していることを文字化することができるので、聴覚障害の人が文字を相手の話している内容を理解することができます。
また、よく使う定型文を登録しておくことやイラストを表示するなど、電子ツールならではの機能もついていることも特徴です。このような聞こえを補うアプリはほかにも多数存在しています。
さらに、筆談などが簡単に行えるアプリも配信されているため、聴覚障害の人が身近にいる人も活用できるアプリを探してみるといいでしょう。
◆手話
手や指の形、動きによって、お互いの意思を伝え合う方法です。手話は、話し言葉とは異なる文法や語彙をもつ、ひとつの言語として捉えられています。手話にもさまざまなバリエーションがあり、障害の生じた時期や手話を覚えた時期によって、使用される手話も異なります。まだ言葉を覚えていない時期でも、ジェスチャーやサインなどで意思を伝えることができ、コミュニケーション能力を高めていきます。
◆口話(こうわ)
口話とは、話し手の口の動きや表情などを見て相手が発する言葉を読み取り、聴覚障害の人も言葉を用いて意思を伝える方法のことです。
口話は手話や筆談に比べて意思の伝達が早いという特徴がありますが、状況によっては伝わりにくい場合もあります。例えば、「たばこ」「たまご」など口の動きが似ている言葉などは正確に意味をつかむことが難しくなります。
また、暗い場所や、相手との距離が離れている場合には、相手の口の動きが分かりにくいために、手話や筆談などと併用されて使われることもあります。
◆アプリ
近年ではスマートフォンのアプリを使って聞こえを補う方法もあります。
「こえとら」という無料アプリでは、聴覚障害の人が入力した文字を合成音声として出力することで意思を伝えることができます。「UDトーク」という無料アプリでは、音声認識と自動翻訳が可能です。音声認識で話していることを文字化することができるので、聴覚障害の人が文字を相手の話している内容を理解することができます。
また、よく使う定型文を登録しておくことやイラストを表示するなど、電子ツールならではの機能もついていることも特徴です。このような聞こえを補うアプリはほかにも多数存在しています。
さらに、筆談などが簡単に行えるアプリも配信されているため、聴覚障害の人が身近にいる人も活用できるアプリを探してみるといいでしょう。
◆筆談
紙やボードへの読み書きによって、意思を伝え合う方法です。双方に特別な知識が必要ないため、手話よりも多くの場面で使えるといえるでしょう。
ただ、文字による情報だけでは細かいニュアンスや感情が伝わらない場合があります。
◆耳が不自由なことを周りに伝えるための「耳マーク」
聴覚障害は見た目で分からないことも多いため、聴覚障害のあることを伝えるマークが存在
しています。
紙やボードへの読み書きによって、意思を伝え合う方法です。双方に特別な知識が必要ないため、手話よりも多くの場面で使えるといえるでしょう。
ただ、文字による情報だけでは細かいニュアンスや感情が伝わらない場合があります。
◆耳が不自由なことを周りに伝えるための「耳マーク」
聴覚障害は見た目で分からないことも多いため、聴覚障害のあることを伝えるマークが存在
しています。
「耳マーク」と呼ばれるこちらのマークは、聴覚障害の人が身につけるほかに、銀行の窓口などで聴覚障害の人へ配慮ができることを伝えるためにも使われます。
耳マークをつけている方がいた場合は、文字を用いてやりとりをすることや、口を大きく開けてゆっくり話すなどその方が受け取りやすいコミュニケーション方法を心がけるようにしましょう。
窓口で耳マークが出ている場合のバリアフリー例としては、筆談用の機器やアプリなどを用意しておく、手話ができる職員を配置する、よく使う案内内容の表やイラストを用意しておくなどがあります。
耳マークをつけている方がいた場合は、文字を用いてやりとりをすることや、口を大きく開けてゆっくり話すなどその方が受け取りやすいコミュニケーション方法を心がけるようにしましょう。
窓口で耳マークが出ている場合のバリアフリー例としては、筆談用の機器やアプリなどを用意しておく、手話ができる職員を配置する、よく使う案内内容の表やイラストを用意しておくなどがあります。
聞こえない、聞こえにくい子どもへ周りができること
◆音声での会話に加えて、視覚的な情報を示す
補聴器などで聞こえを補っている子どもは、静かな部屋では言葉のやりとりができるのに、にぎやかな場所など状況によって相手の声が聞き取れなくなるということもあります。
そのため、補聴器などをつけていても視覚的な情報を示すことが大事です。具体的には以下のような工夫があります。
・向かい合った状態でアイコンタクトをとり、相手が自分の顔を見ているか確認してから話し始める
・文節で区切りながら、1つひとつの単語をはっきりと話す
・複数の人数で話すときには、手をあげるなどして話し手が誰か分かりやすくする
・明るい場所で話す
◆その子どもにあったコミュニケーションの方法を確認する
聴覚障害のある子どものコミュニケーションの方法は1つではありません。聞こえの程度などによってさまざまな手段を用いています。
そのため、どの手段が確実にコミュニケーションできるのか把握しておくことが重要です。
子ども本人がどの方法がいいか答えられる場合は、先に確認しておきましょう。年齢などによって答えられない場合は、保護者など周りの方に確認しておく方法があります。
◆状況を伝える
聴覚に障害があると、音の情報がはっきりと聞こえないために、周りの状況がつかめず、場にそぐわないことをしたりすることがあります。周りが騒がしかったり、話し手の声が小さい場合には、その場の状況をもう一度伝えてあげるなどして、大人が援助してあげるとよいでしょう。
そのほかには、クラクションや、近づいてくる車の音が聞こえないことがあります。一緒に外出する際には、あらかじめ危険な場所などを伝えておくと共に、大人が道路側を歩くなどの工夫をするようにしましょう。
補聴器などで聞こえを補っている子どもは、静かな部屋では言葉のやりとりができるのに、にぎやかな場所など状況によって相手の声が聞き取れなくなるということもあります。
そのため、補聴器などをつけていても視覚的な情報を示すことが大事です。具体的には以下のような工夫があります。
・向かい合った状態でアイコンタクトをとり、相手が自分の顔を見ているか確認してから話し始める
・文節で区切りながら、1つひとつの単語をはっきりと話す
・複数の人数で話すときには、手をあげるなどして話し手が誰か分かりやすくする
・明るい場所で話す
◆その子どもにあったコミュニケーションの方法を確認する
聴覚障害のある子どものコミュニケーションの方法は1つではありません。聞こえの程度などによってさまざまな手段を用いています。
そのため、どの手段が確実にコミュニケーションできるのか把握しておくことが重要です。
子ども本人がどの方法がいいか答えられる場合は、先に確認しておきましょう。年齢などによって答えられない場合は、保護者など周りの方に確認しておく方法があります。
◆状況を伝える
聴覚に障害があると、音の情報がはっきりと聞こえないために、周りの状況がつかめず、場にそぐわないことをしたりすることがあります。周りが騒がしかったり、話し手の声が小さい場合には、その場の状況をもう一度伝えてあげるなどして、大人が援助してあげるとよいでしょう。
そのほかには、クラクションや、近づいてくる車の音が聞こえないことがあります。一緒に外出する際には、あらかじめ危険な場所などを伝えておくと共に、大人が道路側を歩くなどの工夫をするようにしましょう。
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聴覚障害の原因、遺伝との関連は?
遺伝的な要因
父親と母親の遺伝子の組み合わせや、遺伝子の突然変異などにより引き起こされることがあります。その場合、外耳やそのほかの器官の奇形などの障害が同時に出現することもあります。
遺伝以外の要因
遺伝以外の要因としては、妊娠中にかかった先天性サイトメガロウイルス感染症や風疹などの感染症などが挙げられます。また、出生直後に感染症にかかった場合にも聴覚障害が生じることもあり得ます。
そのほかにも、低体重での出産や長期間にわたる人工呼吸器の使用などによっても聴覚障害が生じることがあるといわれています。
そのほかにも、低体重での出産や長期間にわたる人工呼吸器の使用などによっても聴覚障害が生じることがあるといわれています。
聴覚障害はどうやって分かるの?診断は?
聴覚の障害が重い場合には、生後間もなく聞こえの問題が発見されますが、中軽度の場合にはその発見が遅れる傾向にあります。
子どもの聴覚障害の場合には、コミュニケーションや言葉の発達の面に遅れが生じることがあり、それらの遅れが聴覚障害を見つけるきっかけとなることが多いようです。
聴覚障害のサインの一例には以下のようなものがあります。
・不意な音、大きな音がしたときに反応を示さない
・生後8ヶ月を過ぎても、相手の声の真似をしようとしない
・話し言葉が年齢相応より遅れている、または発音が気になる
・ジェスチャーを加えないと聞いた言葉の意味が伝わらないことがある
・周りの状況にそぐわない大きな声(もしくは小さな声)で話すことがある
・話しかけるとどちらかの耳を話している人のほうにかたむける など
これらの項目に当てはまる場合にも、一概に聴覚障害であると判断することはできませんが、子どもの様子を見て、心配な場合には一度聴覚検査を受けてみるとよいでしょう。
子どもの聴覚障害の場合には、コミュニケーションや言葉の発達の面に遅れが生じることがあり、それらの遅れが聴覚障害を見つけるきっかけとなることが多いようです。
聴覚障害のサインの一例には以下のようなものがあります。
・不意な音、大きな音がしたときに反応を示さない
・生後8ヶ月を過ぎても、相手の声の真似をしようとしない
・話し言葉が年齢相応より遅れている、または発音が気になる
・ジェスチャーを加えないと聞いた言葉の意味が伝わらないことがある
・周りの状況にそぐわない大きな声(もしくは小さな声)で話すことがある
・話しかけるとどちらかの耳を話している人のほうにかたむける など
これらの項目に当てはまる場合にも、一概に聴覚障害であると判断することはできませんが、子どもの様子を見て、心配な場合には一度聴覚検査を受けてみるとよいでしょう。
検査を受けたい場合には
聴覚検査は、病院の耳鼻咽頭科で受けることができます。
聴覚検査で調べることができるのは主に2つです。聞こえの程度と、どこの部位に異常があるかどうかについてです。
聴覚を調べる際には、月齢、年齢に応じた検査が行われます。6ヶ月未満の子どもによく行われているのは、脳波を測定する検査です。この検査では、小さなイヤフォンで音を聞かせます。子どもの頭の上に、コンピューターに接続されている電極をつけることにより、音に反応して脳波に動きがあるかどうか確かめます。
年齢が上がってきたときには、スピーカーから音を流して何らかの反応があるか調べる検査や、音が聞こえたらおはじきを取ったり、ボタンを押したりする検査を行います。
耳の聞こえのチェックは、1歳6ヶ月、3歳の乳幼児健診のときに行われますが、聴覚障害は、治療を施す時期が早いほど、聴力が回復しやすいことも多く、言葉の学習もスムーズになります。ですので、定期健診が来るのを待つのではなく、心配な場合はなるべく早い段階で検査を受けるようにしましょう。
聴覚検査で調べることができるのは主に2つです。聞こえの程度と、どこの部位に異常があるかどうかについてです。
聴覚を調べる際には、月齢、年齢に応じた検査が行われます。6ヶ月未満の子どもによく行われているのは、脳波を測定する検査です。この検査では、小さなイヤフォンで音を聞かせます。子どもの頭の上に、コンピューターに接続されている電極をつけることにより、音に反応して脳波に動きがあるかどうか確かめます。
年齢が上がってきたときには、スピーカーから音を流して何らかの反応があるか調べる検査や、音が聞こえたらおはじきを取ったり、ボタンを押したりする検査を行います。
耳の聞こえのチェックは、1歳6ヶ月、3歳の乳幼児健診のときに行われますが、聴覚障害は、治療を施す時期が早いほど、聴力が回復しやすいことも多く、言葉の学習もスムーズになります。ですので、定期健診が来るのを待つのではなく、心配な場合はなるべく早い段階で検査を受けるようにしましょう。
聴覚障害の治療・改善方法
聴覚障害には、治療により治すことができる伝音難聴と、治療によっては治すことができない感音難聴があります。治すことができない聴覚障害の場合には、聴力を補うために何らかの改善方法がとられます。
子どもが聴覚障害の場合には、早い段階で治療を開始するのが理想的といわれています。聴覚障害の改善には、難聴の種類や聞こえの程度により、その内容が変わってきます。ここでは、聞こえの改善のための方法についてお知らせします。
子どもが聴覚障害の場合には、早い段階で治療を開始するのが理想的といわれています。聴覚障害の改善には、難聴の種類や聞こえの程度により、その内容が変わってきます。ここでは、聞こえの改善のための方法についてお知らせします。
補聴器
補聴器は、普通の大きさでの会話が聞こえにくくなったときに、はっきりと聞くための医療機器です。
伝音難聴では、補聴器で音を大きくすることではっきりと聞こえるようになります。音を脳に伝える機能の障害である感音難聴の場合、補聴器では音を大きくしても歪んで聞こえることがあり、改善されないこともあります。その場合は、歪を小さくするよう調整するなど別の改善方法がとられます。
補聴器にはたくさんの種類があり、また価格によってついている機能もさまざまです。決して高い補聴器が最適となるわけではありません。自分に合った最適な補聴器を選ぶために、補聴器の相談医から販売店の紹介を受けるようにしましょう。
補聴器の購入の際には、保険は適応されません。しかし、身体障害者手帳を持っている場合は、補装具交付申請書を市区町村の福祉関係の窓口に提出することで1割負担で購入することが可能となります。また、最近では手帳交付の対象にならない軽中等度難聴がある小児に対しても独自に補聴器購入費用を助成している自治体が多いですので、居住地の市区町村の窓口で確認してみましょう。
伝音難聴では、補聴器で音を大きくすることではっきりと聞こえるようになります。音を脳に伝える機能の障害である感音難聴の場合、補聴器では音を大きくしても歪んで聞こえることがあり、改善されないこともあります。その場合は、歪を小さくするよう調整するなど別の改善方法がとられます。
補聴器にはたくさんの種類があり、また価格によってついている機能もさまざまです。決して高い補聴器が最適となるわけではありません。自分に合った最適な補聴器を選ぶために、補聴器の相談医から販売店の紹介を受けるようにしましょう。
補聴器の購入の際には、保険は適応されません。しかし、身体障害者手帳を持っている場合は、補装具交付申請書を市区町村の福祉関係の窓口に提出することで1割負担で購入することが可能となります。また、最近では手帳交付の対象にならない軽中等度難聴がある小児に対しても独自に補聴器購入費用を助成している自治体が多いですので、居住地の市区町村の窓口で確認してみましょう。
手術
◆感音難聴の治療
感音難聴の治療のひとつとして人工内耳植え込み術があります。
人工内耳は、補聴器で十分に音を聞くことができなかった場合に、手術により音声を獲得できる人工機器です。内耳に電極を挿入し、体外器から音を電気信号に変えて神経に送る方法です。人工内耳をつける場合には、以下の条件を満たしたうえで、手術が必要となります。
・内耳が原因の感音難聴である
・年齢が1歳以上または体重が8kg以上である
・6ヶ月以上の補聴器装用によっても十分に聞くことができない など
活動性の中耳炎がある場合など、手術ができないこともあります。
人工内耳の手術には、健康保険が適用されるほか、自立支援医療(更生医療)、高額医療費支給などの各種医療費の助成を受けることにより、負担額の軽減ができます。詳しくは、お住まいの市区町村のホームページをご確認ください。
◆伝音難聴の治療
伝音難聴の治療として手術が行われることがあります。手術が必要なものの例としては、音の聞こえを阻害している異物の除去や、新たな鼓膜の形成、中耳の骨を人工のものに置き換える必要がある場合などがあります。
一例ですが、伝音難聴に対しては手術を行うことで聴力改善が見込まれることもあります。新たな鼓膜の形成、耳小骨の連鎖を再建する、耳小骨を人工のものに置き換える、人工中耳植え込み術を行うなどです。耳の手術は、耳の後ろを開いて行うものと、耳の穴から原因となっている部位に治療を施す方法があります。
感音難聴の治療のひとつとして人工内耳植え込み術があります。
人工内耳は、補聴器で十分に音を聞くことができなかった場合に、手術により音声を獲得できる人工機器です。内耳に電極を挿入し、体外器から音を電気信号に変えて神経に送る方法です。人工内耳をつける場合には、以下の条件を満たしたうえで、手術が必要となります。
・内耳が原因の感音難聴である
・年齢が1歳以上または体重が8kg以上である
・6ヶ月以上の補聴器装用によっても十分に聞くことができない など
活動性の中耳炎がある場合など、手術ができないこともあります。
人工内耳の手術には、健康保険が適用されるほか、自立支援医療(更生医療)、高額医療費支給などの各種医療費の助成を受けることにより、負担額の軽減ができます。詳しくは、お住まいの市区町村のホームページをご確認ください。
◆伝音難聴の治療
伝音難聴の治療として手術が行われることがあります。手術が必要なものの例としては、音の聞こえを阻害している異物の除去や、新たな鼓膜の形成、中耳の骨を人工のものに置き換える必要がある場合などがあります。
一例ですが、伝音難聴に対しては手術を行うことで聴力改善が見込まれることもあります。新たな鼓膜の形成、耳小骨の連鎖を再建する、耳小骨を人工のものに置き換える、人工中耳植え込み術を行うなどです。耳の手術は、耳の後ろを開いて行うものと、耳の穴から原因となっている部位に治療を施す方法があります。
聴覚障害のある子どもの進学先は?
聴覚障害があるときには、どのような場所で学ぶことができるのでしょうか。子どもの状況に応じて、必要な環境を柔軟に選択していくことが大切です。
この章では、それぞれの学び場の概要や特徴をご説明します。聞こえやコミュニケーションの程度と照らし合わせ比較しながら、子どもに適した進学先を検討してみましょう。
この章では、それぞれの学び場の概要や特徴をご説明します。聞こえやコミュニケーションの程度と照らし合わせ比較しながら、子どもに適した進学先を検討してみましょう。
特別支援学校
聴覚障害のある子どもが「自立」を目標とした教育をうけることができます。入学の際には、学校教育基本法の就学基準を満たしていることが条件です。
保護者の意向を尊重しながら、市町村の教育委員会が総合的な視点から判断して、本人の聴力レベルと、コミュニケーション能力、学力から総合的に判断されます。
学校教育法施行令第22条の3による、特別支援学校の聴覚障害者区分の就学基準は以下の通りです。
保護者の意向を尊重しながら、市町村の教育委員会が総合的な視点から判断して、本人の聴力レベルと、コミュニケーション能力、学力から総合的に判断されます。
学校教育法施行令第22条の3による、特別支援学校の聴覚障害者区分の就学基準は以下の通りです。
両耳の聴力レベルがおおむね六〇デシベル以上のもののうち、補聴器等の使用によつても通常の話声を解することが不可能又は著しく困難な程度のもの
引用:学校教育法施行令|e-GOV
特別支援学校の授業には、国語や算数などの一般的な学習のほか、自立活動が時間割に取り入れられます。例えば、補聴器の取り扱いや音の聞き取り、語句・文・文章の意味理解やコミュニケーションの改善についてが自立活動の内容になります。
1クラス当たりの人数は平均で3人であり、少人数での教育が行われています。
特別支援学校への就学(入学・転校など)を検討している子どもや保護者に対して、見学や教育相談に対応している学校もあります。
1クラス当たりの人数は平均で3人であり、少人数での教育が行われています。
特別支援学校への就学(入学・転校など)を検討している子どもや保護者に対して、見学や教育相談に対応している学校もあります。
特別支援学校とは?教育環境から入学への流れまで【専門家監修】
難聴特別支援学級
聴覚障害によって通常学級での学習が困難な場合には「学習」を目的に聴覚の特別支援学級に通うことができます。就学ができる条件は、主として聞くこと・話すことに関わる特別な指導をすれば、通常の教育課程や指導方法によって学習が進められるような場合です。
難聴特別支援学級では、原則として小学校や中学校と同様の学習指導が行われます。それに加えて、必要に応じて、音の聞き取りや補聴器の扱いなどに関する自立活動が行われます。
聴覚の活用のためにオージオメータや集団補聴器、発音・発語指導のための音声直視装置などの機器が用意されていることがあります。
難聴特別支援学級では、原則として小学校や中学校と同様の学習指導が行われます。それに加えて、必要に応じて、音の聞き取りや補聴器の扱いなどに関する自立活動が行われます。
聴覚の活用のためにオージオメータや集団補聴器、発音・発語指導のための音声直視装置などの機器が用意されていることがあります。
通級による指導
「通級による指導」は、学校の通常学級に在籍している軽度の障害のある子どもに対して、決められた時間のみ、在籍する学級の授業の代わりに受けられる特別な指導のことです。聴覚障害のある子どもが通う通級は通称「きこえの教室」ともいわれています。
平均的には、週1~2回ほどで、1回あたり90分ほどの個別指導を行います。必要に応じて、グループでの指導も取り入れられます。
通級指導の先生は、子どもがよりよく通常学級に適応できるよう、連絡帳や連絡会を用いて、学級担任の先生方と密に連絡を取りあいます。
平均的には、週1~2回ほどで、1回あたり90分ほどの個別指導を行います。必要に応じて、グループでの指導も取り入れられます。
通級指導の先生は、子どもがよりよく通常学級に適応できるよう、連絡帳や連絡会を用いて、学級担任の先生方と密に連絡を取りあいます。
通常学級
聴覚障害の程度が軽度な場合や、その学校・学級で適切な配慮・支援を実施できる場合には、通常の学級で指導することが適当なことがあります。
聴覚障害のある子どもが通常学級で学習する場合には、聞こえの程度に合わせて教室内の音の環境や、座席の配置などに配慮をしてもらうことも重要です。
ここまで紹介した進学先を検討している場合は、学校の担任や特別支援教育コーディネーター、自治体の教育センターなどに相談するといいでしょう。
聴覚障害のある子どもが通常学級で学習する場合には、聞こえの程度に合わせて教室内の音の環境や、座席の配置などに配慮をしてもらうことも重要です。
ここまで紹介した進学先を検討している場合は、学校の担任や特別支援教育コーディネーター、自治体の教育センターなどに相談するといいでしょう。
まとめ
ここでは、聴覚障害の原因、種類や障害の等級の判定、改善方法や、周りの人が気をつけておきたいことについて紹介しました。
聴覚に障害があると分かった場合には、できるだけ早くに治療、改善を行うことが大切です。聴覚障害は決して珍しいことではありません。
聴覚障害の子どもは、言葉を覚えるのに長い時間がかかる傾向があります。しかし、言葉を覚えさせようと急かすのではなく、子どもの成長の可能性を信じて待つことが、子どもの育ちを支えます。保護者や周りの大人が必要な配慮や工夫をしながら、子ども自身の持つ力を養っていくようにしましょう。
学校での教育もさまざまな選択肢があります。担任や特別支援教育コーディネーター、教育センターなどで相談しながら、子どもに最適な支援を検討することが大事です。
聴覚に障害があると分かった場合には、できるだけ早くに治療、改善を行うことが大切です。聴覚障害は決して珍しいことではありません。
聴覚障害の子どもは、言葉を覚えるのに長い時間がかかる傾向があります。しかし、言葉を覚えさせようと急かすのではなく、子どもの成長の可能性を信じて待つことが、子どもの育ちを支えます。保護者や周りの大人が必要な配慮や工夫をしながら、子ども自身の持つ力を養っていくようにしましょう。
学校での教育もさまざまな選択肢があります。担任や特別支援教育コーディネーター、教育センターなどで相談しながら、子どもに最適な支援を検討することが大事です。
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