怒るのは悪いことじゃないんだ!アスペルガーの娘を変えた1冊の本

ライター:GreenDays
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赤ちゃんの頃から少しでも気に入らないことがあると火がついたように泣き続けていた娘。幼くて言葉が上手く使いこなせない時代には全身で怒りをあらわにし、言葉を自由に操れるようになった今ではまくしたてるような早口で相手を攻め立てる…そんな娘を変えてくれた、1冊の本をご紹介します。

怒りっぽいアスペルガーの娘が、ある日私に聞いてきたこと

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044030833
現在小学3年生の娘は、アスペルガー症候群及びADHDの診断がおりています。

アスペルガーの特徴である「怒りっぽさ・キレやすさ」は娘の中にもしっかりと息づいており、幼稚園の頃からずっと親子でアンガーコントロール(怒りの感情コントロール)に取り組んできました。

ある日、寝る前に騒いでいた息子に、本を読んでいた娘が「もうちょっと静かに楽しんでくれるかな!?」と声をかけました。そして、その後で私に「ママ、今の言い方はどうだった?」と聞いてきました。

私「う~ん、そうねぇ。80点っていうところかな?語尾に『〇〇してくれるかな!?』ってつけると、それが正しいからそうするべきだ!っていう感じが出ちゃうでしょ?そうすると、『なんだよ!』ってムッとする人も多いと思うの。」

娘「でも、集中して本を読みたいから静かにしてほしいんだもん。」

私「『本を読みたいから静かにしてほしい』っていう自分の気持ちを先に伝えたらどう?その後で、『だからこうしてほしいな』ってお願いをするんだよ。相手に『こうするのが正しい』って押し付けると上手くいかないことが多いからね。」

娘「じゃあ、『今本を読んでるけどうるさくて集中できないから、もうちょっと静かにしてくれる?』って言ったらいいの?」

私「そうそう!それだったら、静かにしてほしい理由もちゃんとわかるし、お願いされたら『は~い!』って素直に聞ける気がするよ!」

娘「わかった!じゃあ、今度からそうしてみる!」

どうすれば相手を不快にさせず、自分の思いを伝えられるか。そんな会話がこの半月のあいだに幾度も繰り返されました。

怒りっぱなしだった娘がニコニコしている…なぜ?

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そんなある日、ちょっとはにかみながら、娘が私に問いかけたのです。
「ねえママ、最近の私、ちょっと変わってきたと思わない?

この半月ほどで、確かに娘には変化がありました。

今までは怒りの感情に流されっぱなしで、どうすることもできずに足掻いていた娘が、その都度なんとか怒りと向き合おうとしている。自分の感情によって他人にもたらされる影響を考え、言葉を選ぶようになっている。

娘の人生の中で、とても大きな変化が起ころうとしているようです。

私「もちろん、すごく良い方に変わってきているよ!カチンときても、ムカッときても、一生懸命言葉を選んで、相手に嫌な思いをさせないようにしようって、毎日努力してるよね!

娘「ママ、わかってくれてたの!?」

私「もちろんだよ!すごいな、すごいな~って、毎日ちゃんと見てるよ。嬉しいなって思いながら、あなたが努力している姿をずっと見てるよ。気付いた時はたくさん褒めるようにしてるよ。」

娘「ちゃんと見ててくれたんだね。ありがとう!私も嬉しい!」

娘を変えるきっかけとなった、1冊の本との出会い

何が娘を変えてくれるきっかけだったのか?娘に聞いてみました。それは、『怒っていい!?』(矢野 惣一著)という本との出会いでした。

娘とアンガーコントロールに取り組むようになってから、「怒り」に関するたくさんの本を継続的に図書館で借りては、娘の目の届く場所に置くようにしていました。

本を読むことが大好きな娘がそれを手に取り、たくさんの本の中から、いずれぴったり来る方法を自分で見つけてくれればいいな、と思っていたのです。
怒っていい! ? 〈誰にも嫌われない〉〈相手を傷つけない〉怒り方
矢野 惣一 (著)
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