角砂糖でカロリー補給をする息子、我が家の偏食との向き合い方
ライター:kaoru
つい先日息子が、「おれポトフが食べたい」と言い出して、心臓が止まるかと思うほどびっくりしました。「え?君がポトフを食べたいの?」と聞き返すと、「おれ味がしみた野菜けっこう好き」と返答が!
だってこの息子、偏食が激しくて給食を5年も食べず、保健室でもらう角砂糖で空腹をしのいでいたんですよ。
楽しいはずの食卓が…息子の偏食で
長男はADHDを伴うアスペルガー症候群です。
私を悩ませた息子の特性のひとつに、偏食があります。子どもの好き嫌いは少なからずあるものですが、味覚が過敏な発達障害児の偏食は一筋縄では行きません。
息子の偏食の兆しは離乳食が始まった直後から。食べるのは某メーカーの瓶詰めのみで、私が時間をかけて作った離乳食は食べないというこだわりがありました。瓶詰めだと食欲は旺盛で二瓶くらいぺろりと食べてしまうのに、私の作ったものだと食べるのは軟飯くらい。
離乳期間が終わり、レトルトに頼らない食事になると食欲は激減。息子の食へのこだわりはますますはっきりしてきて、アンパンマンのようにまるまる太っていた息子はみるみるやせていきました。
私を悩ませた息子の特性のひとつに、偏食があります。子どもの好き嫌いは少なからずあるものですが、味覚が過敏な発達障害児の偏食は一筋縄では行きません。
息子の偏食の兆しは離乳食が始まった直後から。食べるのは某メーカーの瓶詰めのみで、私が時間をかけて作った離乳食は食べないというこだわりがありました。瓶詰めだと食欲は旺盛で二瓶くらいぺろりと食べてしまうのに、私の作ったものだと食べるのは軟飯くらい。
離乳期間が終わり、レトルトに頼らない食事になると食欲は激減。息子の食へのこだわりはますますはっきりしてきて、アンパンマンのようにまるまる太っていた息子はみるみるやせていきました。
食べられるものは、米、蕎麦、根菜、かぼちゃ、青魚、卵、納豆や豆腐などの大豆の加工品……以上です。
どんなに工夫して調理してもそれ以外のものは食べません。
さらに、環境が変わると普段食べているものも食べられなくなるし、調理法が変わっても食べられません。
学校給食では牛乳しか飲まない。
実家を含め、よそのお宅でご飯が食べられない。
外食は蕎麦屋しか行けない。しかも生蕎麦で茹でたてでないと食べません。
空腹に耐えられなくなると、食事を採る努力はせずに角砂糖をなめてカロリーを補給する。
さらにダラダラと長い食事も私にとっては悩みの種で、楽しいはずの食卓は親子でイライラして辛い時間でした。
どんなに工夫して調理してもそれ以外のものは食べません。
さらに、環境が変わると普段食べているものも食べられなくなるし、調理法が変わっても食べられません。
学校給食では牛乳しか飲まない。
実家を含め、よそのお宅でご飯が食べられない。
外食は蕎麦屋しか行けない。しかも生蕎麦で茹でたてでないと食べません。
空腹に耐えられなくなると、食事を採る努力はせずに角砂糖をなめてカロリーを補給する。
さらにダラダラと長い食事も私にとっては悩みの種で、楽しいはずの食卓は親子でイライラして辛い時間でした。
子どもの偏食が不安で仕方がない
子どもの偏食を私が必要以上に大きな悩みにしてしまったのは、「健康に影響が出るのではないか?」「このままだと一生食べられないのではないか?」という、ふたつの不安があったからでした。
だから私は一生懸命工夫して、なんとか食べさせようと躍起になりますが、結果が全く伴わなかったためイライラを増幅させて、息子にとっても食事をさらに辛いものにしてしまったのだと思います。
息子には食べられないと分かっていても、食べられない食材を使い、食べられないものを作り、食べてくれないとイライラする。
「食べなさい」「イヤだ」の押し問答の挙句、私はひとつも手をつけない息子の食事を取り上げて、シンクにバーンと捨てて、自己嫌悪するなんてこともありました。
だから私は一生懸命工夫して、なんとか食べさせようと躍起になりますが、結果が全く伴わなかったためイライラを増幅させて、息子にとっても食事をさらに辛いものにしてしまったのだと思います。
息子には食べられないと分かっていても、食べられない食材を使い、食べられないものを作り、食べてくれないとイライラする。
「食べなさい」「イヤだ」の押し問答の挙句、私はひとつも手をつけない息子の食事を取り上げて、シンクにバーンと捨てて、自己嫌悪するなんてこともありました。
偏食は気にしなくて良い???
そんな私の偏食に対する考えが変わったのは、児童精神科医の佐々木正美先生の言葉です。
食べたくないものを食べる必要はありません。食べたいものだけ食べればいいのです。どんなに栄養価が高くても、おいしく食べなかったら健康になんてなれませんからね。
『「育てにくい子」と感じたときに読む本』p189より引用
「育てにくい子」と感じたときに読む本
主婦の友社
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この本には、佐々木正美先生のお子さんも偏食があったことが書かれていました。
給食を無理に食べさせないで欲しいと学校にお願いに言ったこと、佐々木先生の家ではビュッフェスタイルで自分で食べたいものを取り分けていたこと、成長と共に偏食は自然に改善したこと…
本に書かれていた先生の実体験や子どもの健康に影響が出ていないのなら、偏食は気にしなくていい。無理強いしないで食べられるものを作ってあげれば、無理強いしなければそのうち食べられるようになるというメッセージにずいぶん励まされました。
給食を無理に食べさせないで欲しいと学校にお願いに言ったこと、佐々木先生の家ではビュッフェスタイルで自分で食べたいものを取り分けていたこと、成長と共に偏食は自然に改善したこと…
本に書かれていた先生の実体験や子どもの健康に影響が出ていないのなら、偏食は気にしなくていい。無理強いしないで食べられるものを作ってあげれば、無理強いしなければそのうち食べられるようになるというメッセージにずいぶん励まされました。