フリースクールの費用はどのくらい?

フリースクールは学校教育法上で公的に認められた学校ではないため、費用は自己負担となります。また、費用は施設によって金額差があります。

会費(授業料)の月額

平成27年3月に行われた文部科学省による調査では、1~3万円・3~5万円とする団体・施設がそれぞれ4割弱、平均額は約3万3千円でした。無料から5万円以上まで施設ごとに大きく異なり、入会金で10万円以上必要な場合もあります。

入会金

1~3万円とする団体・施設が約3割で、平均額は約5万3千円です。
出典:「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tyousa/__icsFiles/afieldfile/2015/08/05/1360614_02.pdf
現行の制度では、政府によるフリースクールへの助成はおこなわれていません。そのため、不登校の子どもが高校生である場合、保護者は在籍している高校とフリースクールの両方に学費を納めなければならず、経済的負担は少なくありません。

今後、公的支援の導入によってフリースクールの費用が下がる可能性はありますが、現時点ではフリースクールを検討する上で家庭の経済状況の考慮も必要となります。

フリースクール卒業後の進路は? 学歴はどうなるの?

フリースクールに通う子どもたちは、義務教育期間中はもともと通っていた学校に籍をおいたままフリースクールを利用することになります。在籍校の校長による許可が出ればフリースクールへの登校も義務教育上の出席日数として承認される場合もあり、卒業に必要な単位が出席日数単位を満たすことができれば、義務教育上の小中学校の卒業資格を得ることができます。

籍をおいている高校の卒業資格については、高校卒業程度認定試験(高認)を取る、フリースクールと定時制高校や通信制高校を併用するなど、さまざまな方法で取得することができます。

フリースクールを検討する際のポイントは?

不登校の子どもを支援する施設やサービスは数多く存在します。その中で、親子にとって最善の居場所はどこか? と悩みながら情報収集されているご家庭も多いかもしれません。ここでは、そんな不登校の子どもの居場所のひとつとしてフリースクールを検討する上で、どのようなことができるかを紹介します。

インターネットで調べて資料請求をしてみる

フリースクールとひとことで言っても、授業内容や雰囲気はさまざまです。さまざまな施設の情報を集めるとよいでしょう。インターネット検索や資料請求によって各フリースクールの具体的な費用や概要について知ることができます。
発達ナビ > 地域情報 > フリースクール 
https://h-navi.jp/support_facility/freeschool

経験談を見聞きしてみる

親の会などで、実際に子どもをフリースクールに通わせていたり、通わせた経験がある保護者、あるいはフリースクールで働くスタッフの話をきくことで実情を知ることができます。
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実際に見学してみる

多くのフリースクールが、入学前の見学を歓迎しています。実際にフリースクールを訪れ、そこに通う子どもたちの様子を見たり、指導員の話を直接聞くことで雰囲気を知ることができます。また、お子さんにポジティヴな刺激を与えられる可能性もあります。
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