卒園式の練習を嫌がる男の子。「飽きたから」が理由じゃなかった

ライター:モンズースー
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ADHD当事者の私。息子も「発達障害の疑いがある」と言われています。そんな凸凹親子の日常を少しだけご紹介します。今回は卒園式でのお話です。

卒園式の練習を毎回逃げ出すちひろくん。そこには彼なりの理由がありました

卒園式を嫌がる子ども
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もうすぐ卒業、卒園の時期になりますね。
長男の通う支援の幼稚園でも昨年の春先、卒園式の練習をやっていました。

卒園式など行事の練習は、待ち時間が多く静かにしなければならないので、凸凹のある子どもたちは苦手な様子。

私はちひろくんの逃走も、待ち時間に飽きたのが原因なのかな…と思っていましたが、違ったようです。

彼は卒園をきっかけに、お友達や先生とさよならするのが嫌だし、幼稚園に来られなくなるのが嫌だったのですね。

それに加え、「卒園式は大好きなママが泣くから嫌」、という話も聞きました。

また、支援の幼稚園には色々な地域の子どもが通うので、進学先もみんな違うことが多いのです。
卒園後の進路
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例え同じ地域でも、支援学校や支援級に分かれたり、同じ学校でも知的クラスと情緒クラスに分かれたり。

息子の通っている幼稚園でも、殆どの子がたった1人で新しい環境に行かなければなりませんでした。

卒園するとお友達と離れ離れになってしまう…ちひろくんにはそんな寂しさや不安もあったのかもしれません。

卒園から半年後、ちひろくんに会う機会がありました

新しい環境で頑張っているちひろくん
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卒園から半年後、ちひろくんの通う小学校へ見学に行く機会がありました。

新しい環境で頑張っていたちひろくんには笑顔が見られ、きっと不安なこともたくさんあったと思いますが、とても成長を感じました。そんな笑顔に、私も何だか安心しました。

よく自閉傾向の子などに「他人に興味なんてない」「この子に何言っても伝わらない」なんて言う方がいますが、子どもたちは私たちが思っている以上に、より多くのことを知っているし考えているように思えます。

確かに、「他人への興味が薄かったり」「言われたことをすぐに理解し反応できなかったり、伝わりにくい」場合もあるかとは思います。

ちひろくんも言葉をあまり話す子ではありませんし、気持ちのコントロールが苦手で人や物に当たることもありました。
このため、本人の困りごとが理解されず誤解されることも多いですし、迷惑行為は本人も周囲も過ごしやすくなるような支援が必要でしょう。

でも学校が楽しくて、先生やお友達と一緒にいることが好きで、お母さんが大好きな優しい子なのだと、私は思います。

理由が聞けたらいつもと違うかわいい素顔を知ることができました。
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