ハンドリガードは発達のサイン?赤ちゃんが手を見つめる意味、しない場合の工夫、ミトンの着衣について

2017/02/22 更新
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赤ちゃんが自分の手をじっと見つめているのを目にしたことはないでしょうか。これはハンドリガードという赤ちゃんに特有のしぐさで、発達のひとつの過程です。生後3ヶ月月、4ヶ月頃に出現するこのしぐさは、数ヶ月するとなくなります。この記事では、ハンドリガードと発達の関係から、しない場合やミトンの着衣などハンドリガードに関する悩み、発達の相談先などについて解説します。

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発達障害のキホン
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目次 ハンドリガード(Hand-regard)とは ハンドリガードのしぐさは発達のしるし 体の動きの発達ステップ - ハンドリガードが出る時期は? ハンドリガードに関するお悩みQ&A ハンドリガードなど赤ちゃんの発達について相談したいときは? まとめ

ハンドリガード(Hand-regard)とは

ハンドリガード(Hand-regard)とは、自分の手をじっと眺める赤ちゃんに特有のしぐさです。regardとは英語で「~をじっと見る」という意味であり、手を見つめる赤ちゃんは、どこか神妙で不思議そうな表情をします。

握りこぶしをつくった片腕を見つめるだけではなく、腕をゆらゆらと動かすのを見たり、手先をグーパーと開閉したり、胸の前に両手をもってきて指先を合わせることもハンドリガードの一種です。

ハンドリガードは、赤ちゃんが自らの手を認識したときに起こるしぐさです。私たち大人にとっては、「自分に体があること」と「その体を自らの意思で動かせること」は当たり前の事実であり、普段意識することはなかなかありません。ですが、生まれたての赤ちゃんにとっては、そのような事実は新しい発見であり、不思議なことなのです。

赤ちゃんはある段階で「あれ、目の前のモノが動くと、自分の体がモゾモゾするなあ」というように、手の動きと身体感覚がリンクしていることに気が付きます。その手は「自分の体の一部」であり、動かしたいように動かせるものだと次第に認識していきます。赤ちゃんと自分自身の「手」との出会いは、幼児期にかけて思い通りに体を動かしていくためのはじめの一歩であると言えるでしょう。

ハンドリガードは、赤ちゃんが発達していく中でのステップのひとつであり、だいたい生後3~4ヶ月頃に見られるといわれています。ハンドリガードが見られてから数ヶ月がたち、次の発達のステップに進むと自分の手を眺めるハンドリガードのしぐさは徐々に消失していきます。

ハンドリガードのしぐさは発達のしるし

ハンドリガードのしぐさが出るときには赤ちゃんには「ものを見る力」と「体を動かす力」というふたつの力が身についたと考えることができます。

ものを目で見る力

ハンドリガードをするためには、まずは見たい対象へ焦点を合わせる目の力が必要です。

新生児期の段階にも、強い光が当たると目を閉じたり、光が当たると瞳孔が縮む、などといった目の動きは見られます。ですがこの段階では見たいものに対して自らピントを合わせることはできません。

だいたい生後1ヶ月には、ものをじっと見つめることができる「注視」という力が、そして2~3ヶ月頃には、ものが動いたほうへ視線を動かす「追視」という力が身につきます。

目の前にある手をじっと見るためには、このように手との距離感に合わせて焦点を合わせたり、手の位置のほうへ視線を移したりするなど、いくつかの力が求められます。

体を動かす力

生後間もなくの赤ちゃんは、私たち大人のように思った通りに体を動かすことができません。成長につれて、次第に自らの体を動かすことができるようになってきます。

自ら体を動かすことを、専門用語で「随意運動」といいます。この随意運動は、脳から発せられた「動け!」という指令が神経を通って筋肉に届き、その指令にそって筋肉が反応するというメカニズムによって達成されます。つまり自分の力で体を動かせるようになることは、脳が発達し、体を動かすメカニズムが整ってきた証拠だといえるでしょう。

以上で紹介したように「見たいものを目で見る力」と「体を動かす力」という二つの力が合わさったときに、ハンドリガードのしぐさが出ます。

体の動きの発達ステップ - ハンドリガードが出る時期は?

私たちが普段何気なく行っている「体を動かす」ことですが、赤ちゃんは生まれた瞬間には思い通りに体を動かすことができません。思い通りに体を動かすためには、体の成長と脳の発達が必要です。生まれた瞬間には、体を動かすことのできない赤ちゃんがどのようにして体を動すことができるようになるのか、ステップごとにお伝えします。

第一期: 思うように体を動かすことはできない時期

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の意志で思い通りに体を動かすことはできません。しかし、姿勢を保ったり危険から身を守ったりするために、体を動かします。

例えば、赤ちゃんの手の平に指を乗せてみるとギュッと握り返してくれたという経験をされた方は多いのではないでしょうか。これは「把握反射」という生まれたばかりの赤ちゃんに特有の反応の一種です。このような外からの刺激に対して体が自動的に反応する動きを「原始反射」と言います。

他にも、足の裏をかかとからつま先にかけてなぞると足の指を広げる「バンビスキー反射」や、体が傾いたときにバンザイをするかのように両手をあげる「モロー反射」などがあります。原始反射はしばらくすると消失してくるものです。
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原始反射は「脳幹」という脳の下にある部位によりコントロールされている体の動きです。やがて、月日が経って発達が進むにつれ、原始反射は必要でなくなり体を動かす役割を担うのは、「脳幹」から脳みそにある「中枢神経系」という領域へと移っていきます。

つまり原始反射の消失は、脳の働きをつかさどる中枢神経系の発達が順調であるかを判断するためのごく簡単な指標となります。

第二期: 体があることを知り、確かめる時期

原始反射が徐々に消えていくとともに、赤ちゃんは少しずつ体を動かせるようになってきます。まだ自由自在に体を動かすことはできないものの、音が聞こえるほうへ首を傾けるなど、体を動かそうとする赤ちゃんの意欲がさかんに見てとれるようになります。

徐々に反射が消えていく時期にハンドリガードがあらわれます。「目でみること」と「手を動かすこと」という二つの動作が合わさることで、赤ちゃんは自分の体があることを認識します。加えて自分の体があることを知って、「目」以外でも自分の体を感じようとし、こぶしを口で舐めることもあります。

最初は、こぶしで握った片腕をじっと見つめているだけだった赤ちゃんはやがて、手が動くことを確かめるように腕を動かしたり、両手を胸のあたりにもってきて、組んだりする動作もします。これもハンドリガードの一種です。

ハンドリガードのしぐさをするようになると、次第に腕だけではなく、手指の動きが盛んになってきます。まだ遊ぶ力はないものの、おもちゃを握らせるとしばらくの間は自分で持って、ものをもっているという実感を楽しんだりします。

赤ちゃんの体の動きの発達は「体の中心から、先っぽへ」という方向性があります。これは脳の部位が発達していく順番にしたがっています。発達するサインのうちのひとつが、手先の指が動くことであると知っておくと、赤ちゃんのささいな変化にも気づくことができるかもしれません。

第三期:外の世界に興味をもち、体を使って確かめる時期

自分の手があることを十分に確かめると、赤ちゃんから徐々にハンドリガードのしぐさは消失します。

指しゃぶりなど、体の一部を口に入れるしぐさは残ってはいるものの、赤ちゃんの興味の対象は、自らの体から周囲の環境へと移っていきます。周囲の環境とは人やモノなどです。第二期までは周りからお世話してもらうような受け身なあり方だった赤ちゃんは、少しずつ環境に対して積極的に働きかけていくようになります。このときに、ハンドリガードのしぐさの段階で身につけた「目で見る力」と「体を動かす力」が発揮されます。

例えば、目に見えたものを自分の手を使ってつかもうとしたり、抱かれている大人の顔にふれようとしたりと、この時期の赤ちゃんには好奇心旺盛な様子が見られるでしょう。外界に対して自ら行動を起こして、その結果や相手の反応を楽しんでいるところですので、赤ちゃんが何か行動を起こしたときには声をかけてあげるとよいでしょう。

この時期には、赤ちゃんは周囲の環境に対し興味関心をもって自ら働きかけていきます。口に入れて飲み込む恐れのあるものや、のどや目をつく危険のあるものなどは、置かないようにしましょう。

ハンドリガードに関するお悩みQ&A

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