赤ちゃんの成長の過程――ハンドリガードがあらわれる時期
私たちが普段何気なく行っている「体を動かす」ことですが、赤ちゃんは生まれた瞬間には思い通りに体を動かすことができません。思い通りに体を動かすためには、体の成長と脳の発達が必要です。生まれた瞬間には、体を動かすことのできない赤ちゃんがどのようにして体を動すことができるようになるのか、ステップごとにお伝えします。
ハンドリガードがあらわれる前
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の意志で思い通りに体を動かすことはできません。しかし、姿勢を保ったり危険から身を守ったりするために、体を動かします。
例えば、赤ちゃんの手の平に指を乗せてみるとギュッと握り返してくれたという経験をされた方は多いのではないでしょうか。これは「把握反射」という生まれたばかりの赤ちゃんに特有の反応の一種です。このような外からの刺激に対して体が自動的に反応する動きを「原始反射」と言います。この動きは生後数週間ごろによく見られ、生後2~3ヶ月ごろには減っていきます。
例えば、赤ちゃんの手の平に指を乗せてみるとギュッと握り返してくれたという経験をされた方は多いのではないでしょうか。これは「把握反射」という生まれたばかりの赤ちゃんに特有の反応の一種です。このような外からの刺激に対して体が自動的に反応する動きを「原始反射」と言います。この動きは生後数週間ごろによく見られ、生後2~3ヶ月ごろには減っていきます。
モロー反射とは? モロー反射が見られる期間、疾患や発達障害との関連についてご紹介します!【小児科医監修】
ハンドリガードがよく見られる時期
徐々に反射が消えていく時期にハンドリガードがあらわれます。「目でみること」と「手を動かすこと」という二つの動作が合わさることで、赤ちゃんは自分の体があることを認識します。加えて自分の体があることを知って、「目」以外でも自分の体を感じようとし、指やこぶしをしゃぶることもあります。
最初は、こぶしで握った片腕をじっと見つめているだけだった赤ちゃんはやがて、手が動くことを確かめるように腕を動かしたり、両手を胸のあたりにもってきて、組んだりする動作もします。これもハンドリガードの一種です。ハンドリガードがいつからいつまで見られるかは赤ちゃんによって違いがありますが、生後3~4ヶ月ごろが多いと言われています。
最初は、こぶしで握った片腕をじっと見つめているだけだった赤ちゃんはやがて、手が動くことを確かめるように腕を動かしたり、両手を胸のあたりにもってきて、組んだりする動作もします。これもハンドリガードの一種です。ハンドリガードがいつからいつまで見られるかは赤ちゃんによって違いがありますが、生後3~4ヶ月ごろが多いと言われています。
ハンドリガードがなくなっていく時期
自分の手があることを十分に確かめると、赤ちゃんから徐々にハンドリガードのしぐさは消失します。
体の動きとしては腹ばいになって徐々に状態を持ち上げることができるようになったり、手を使って物をしっかりと握ったりできるようになっていきます。
また、味覚が芽生えてくることや、保護者の顔がわかるようになり、自分から相手に微笑む様子が出てくるなどさまざまな面で発達をしていきます。
ハンドリガードは明確にいつまでと決まっているわけではありませんが、こういった発達の過程で自然と減少していきます。
体の動きとしては腹ばいになって徐々に状態を持ち上げることができるようになったり、手を使って物をしっかりと握ったりできるようになっていきます。
また、味覚が芽生えてくることや、保護者の顔がわかるようになり、自分から相手に微笑む様子が出てくるなどさまざまな面で発達をしていきます。
ハンドリガードは明確にいつまでと決まっているわけではありませんが、こういった発達の過程で自然と減少していきます。
ハンドリガードをしない時の相談先は?
ハンドリガードをはじめ、子どもの発達の早さや道筋は一人ひとり違います。ハンドリガードが出る出ないだけで子どもの心身の成長をはかることはできません。しかし、もしも不安に感じることがあれば、以下にあげる子育ての専門家に相談するとよいでしょう。
乳幼児健康診査
乳幼児健康診査は乳児健診とも呼ばれ、母子保健法の定めにより各自治体が実施するものです。各市町村の保健センターなどで行い、赤ちゃんが順調に発達しているかどうかを確認し、病気の予防や早期発見をするための検査です。4ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1歳半といった乳幼児の発達の節目に受けることができます。
普段の子育てで疑問に思っていることや、なかなか話す機会がない不安などを専門家に相談できる場でもあります。乳児健診は同じ月齢の赤ちゃんを育てるほかの保護者も来ており、育児の工夫や悩みを共有したり情報交換したりできる場としても利用できます。
普段の子育てで疑問に思っていることや、なかなか話す機会がない不安などを専門家に相談できる場でもあります。乳児健診は同じ月齢の赤ちゃんを育てるほかの保護者も来ており、育児の工夫や悩みを共有したり情報交換したりできる場としても利用できます。
地域子育て支援センター
行政や自治体が主体となって運営している施設です。子育ての不安・悩みに対し専門的なアドバイスをしてくれる保育士などのスタッフが在籍または巡回しています。日時によっては乳幼児の発達相談を無料で行っています。
地域の母子向けに子育てサロンを開催や発達に合わせたセミナーを主催していることもあり、気軽に利用できます。
地域の母子向けに子育てサロンを開催や発達に合わせたセミナーを主催していることもあり、気軽に利用できます。
児童相談所
育児の相談、健康の相談、発達の相談など、0~17歳の児童を対象としたさまざまな相談を受け付けています。必要に応じて発達検査を行う場合もあり、無料で医師や保健師、理学療法士などからの支援やアドバイスをもらうことができます。基本的に予約制なので、あらかじめお住まいの市町村のHPなどを見て、スケジュールを確認するようにしましょう。
小児科
小児科は病気の診断、治療だけではなく乳幼児の発達に関する悩みごとの相談にも乗ってくれます。予防接種などで主治医を訪れるついでなどがあれば、日ごろの発達の悩みを聞いてもらうのもよいでしょう。日常気がかりなことを事前にメモをしておくと、医師の前でスムーズに状況を説明することができます。
小児科の中には、ゆっくりと保護者自身の子育ての悩みをカウンセリングしてくれる「相談外来」を設置している所もあります。時間が限定的で要予約の場合は事前に連絡をしましょう。
小児科の中には、ゆっくりと保護者自身の子育ての悩みをカウンセリングしてくれる「相談外来」を設置している所もあります。時間が限定的で要予約の場合は事前に連絡をしましょう。
まとめ
この記事では、ハンドリガードと発達の関係からハンドリガードに関する悩みや、赤ちゃんの発達の相談先などについて解説しました。
ハンドリガードは生後3ヶ月ごろから見られて、数ヶ月でなくなっていくと言われています。赤ちゃんが目安の時期になってもハンドリガードをしない時など、「発達障害や知的障害(知的発達症)があるのでは」と不安になる方もいると思います。
赤ちゃんの発達は個人差があるもので、ハンドリガードだけで何かを決めることはできませんが、不安な気持ちが強い場合には身近な専門機関に相談してみるといいでしょう。
ハンドリガードは生後3ヶ月ごろから見られて、数ヶ月でなくなっていくと言われています。赤ちゃんが目安の時期になってもハンドリガードをしない時など、「発達障害や知的障害(知的発達症)があるのでは」と不安になる方もいると思います。
赤ちゃんの発達は個人差があるもので、ハンドリガードだけで何かを決めることはできませんが、不安な気持ちが強い場合には身近な専門機関に相談してみるといいでしょう。
発達の扉〈上〉子どもの発達の道すじ
かもがわ出版
Amazonで詳しく見る
はじめてママ&パパの育児―0~3才赤ちゃんとの暮らし 気がかりがスッキリ! (実用No.1シリーズ)
主婦の友社
Amazonで詳しく見る
子育て支援センターとは?サービス内容や活用方法/専門家監修
ハイハイの時期はいつ?ハイハイしないで立つのは問題あり?ハイハイの練習方法や相談先を紹介します【医師監修】
発達検査とは?発達障害の診断は出る?検査の種類、費用など【専門家監修】
抱っこ紐でギャン泣きする息子…原因は?医師に相談したところ
- 1
- 2