障害児の母である私が、障”害”という表記を使い続ける理由

2017/03/29 更新
障害児の母である私が、障”害”という表記を使い続ける理由のタイトル画像

「しょうがい」という単語、これについて色々な意見があるとは思うのですが、さて本当に必要なのはこの単語にまつわるどのような議論なのでしょうか。無意味だとは思いつつも、私なりに考えてみます。

OKASURFERさんのアイコン
OKASURFER
22076 View

私が「障害」という漢字表記を使う理由

最近ではいろいろなメディアや個人の意向によって「しょうがい」という単語の表記が様々です。

スタンダードに「障害」であったり、または「害」の字に抵抗があるとのことで「障がい」または「障碍」と表記されたり…。「障がい」や「障碍」を使う方は特に、それぞれに思いや考え、配慮が詰まっているのだと感じます。

ちなみにこの発達ナビが「障害」と表記するのにはこんな理由があるそうです。

障害児の表記について

当ホームページでは、「障がい児」を「障害児」と表記しています。
「障がい児」という表記の場合、音声ブラウザやスクリーン・リーダー等で読み上げる際、「さわりがいじ」と読み上げられてしまう場合がございます。
そのため、「障害児」という表記で統一をしています。

出典:https://h-navi.jp/handicap
私は基本的に「障害」という表記を使います。それには、一応こんな理由があります。

・「障がい」という書き方がなんだかビジュアル的にアンバランスで「がい」だけ妙に目立つから
・「障害」は当事者にあるものではなく、当事者と社会の間にあると感じるから。つまり障害の「害」が当事者を指すとは考えていないから。
・ちょこっと文字を書き換えるだけで「障害」という単語のイヤな雰囲気からは逃れられない、そして単語の一部を変えることでは結局何も変わらないから。

特に私が強く思うのは3つ目の理由です。「障害」であろうが「障がい」であろうが「障碍」であろうが、「しょうがい」という言葉にはなんだかネガティブな響きがするように私は感じてしまいます。その原因はなんなのでしょうか。

「障害」という言葉そのものに、ネガティブな響きがあるのはなぜだろう

なんとなくいやな響きがする理由の一つとして多くあげられるのが、やはり「害」という漢字の影響力でしょう。だからこそ、「害という字を使わないで」という意見が生まれているのだと思います。

しかし私はそれだけではない気がしています。結局は、「障害」という言葉に対してついてしまったイメージが問題なのではないでしょうか。

歴史的にも障害者は排除され、隔離されてきた事実があります。「障害」または「障害者」という言葉にネガティブな物事がひも付けられてきたからこそ、この「障害」という言葉を敬遠したくなる気持ちが生まれるのではないかなあ、と感じています。

そう考えると、これからも「障害」「障害者」という言葉やイメージはやはりネガティブなままなのでは?と思ってしまいます。いくら表記を変えたところで、言葉そのものに対するイメージを覆すことは難しいでしょう。

だったら、言葉そのものを変えちゃおう!

そこで私は、「表記をちょこっと変えるのではなく、『障害』という言葉自体変えちゃったらいいんじゃない!?」と考えました。

若い方はご存知無いかもしれませんが、今「認知症」と呼ばれている病気は以前「痴呆症」と言われていました。

「障害」よりもよっぽど差別的な言葉だと個人的に感じていた「痴呆」という単語。私と同じように考えていた世の中の流れとともに、「認知症」へと変化しました。

だったら、「障害」も他の言葉になるんじゃない?世の中の流れで変えちゃえばいいんじゃない?

では、どんな言葉がいいでしょうか。ちょっと考えてみました。

■外国の「スペシャルニーズ」から頂いて「特要」
■状態を表す言葉として「大変者」「困難者」?…でもこの決めつけ方は良くないなぁ。
■「ちょっと(Chotto)違う(Chigau)ところが(Tokoroga)あります(Arimasu)」で「CCTA」

…私ごときの語彙力ではまったく浮かばないものです。

発達障害に関して言えば、「発達凸凹」という書き方をされる方もいらっしゃいます。発達に凸凹があるということで起きる困り感を表しているのかと思います。

ただ私にとってみれば、子ども達の凸凹から生まれる社会的な困難さは凸凹とかそんな可愛いレベルじゃありません。「発達ロックだし発達パンクというか発達デスメタルだよ!」なんて感じる日々です。

無意味な議論かもしれない。それでも、考え続ける必要があると思うから

すっかり取り留めもないことを書いてしまいましたが…。

私はこの議論が無意味だとわかっていても、終わりがないことだとわかっていても、

「障害」という言葉やこの言葉の持つイメージで傷つく人がいるのであれば、考え続ける必要はあるのではと思っています。

もしもこの障害という言葉に変わる言葉があるとしたら、皆さんはどんな言葉だと思いますか?
「障害」という表記は変えるべき?残すべき?皆さんはどう思いますか?のタイトル画像

関連記事

「障害」という表記は変えるべき?残すべき?皆さんはどう思いますか?

うちの子は「不適切」?就学相談の後、届いた通知にあった言葉は…のタイトル画像

関連記事

うちの子は「不適切」?就学相談の後、届いた通知にあった言葉は…

発達障害のある息子への言葉、1番傷つくのは「障害=○○」のタイトル画像

関連記事

発達障害のある息子への言葉、1番傷つくのは「障害=○○」

発達ナビPLUSバナー
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。

この記事に関するキーワード

あわせて読みたい関連記事

あわせて読みたい関連記事

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOメディア&ソリューションズがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOメディア&ソリューションズは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOメディア&ソリューションズの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。