ある日突然発症したパニック障害。その日から私の世界は一変してしまい…
ライター:林真紀
ある日、電車の中で過呼吸発作を起こして救急車で病院に運ばれた私。最初は「ストレスがたまってたのかなあ」と思って気にしていませんでしたが、その翌日から、私の世界はそれまでと180度変わってしまったのでした。
突然の救急搬送。それは前触れもなく訪れた
今年度の初め、私は電車の中で過呼吸発作を起こし、救急搬送されてしまったことがありました。
支援疲れで救急搬送!?それほどまでに自分を追いつめていたのは…
その症状は、本当になんの前触れもなく訪れました。思い当たることといえば、仕事の締切が重なって睡眠不足だったこと、朝から少し体調が悪かったこと、出先でコーヒーを二杯飲んでしまったことぐらいだったでしょうか。ただ、発達障害の息子の小学校への入学準備のため、頭の中は常にTo Do リストが何十個も並べられている状態でした。
そんなとき電車の中で、激しい動悸とともに訪れた吐き気、めまい、そして過呼吸発作。
「もう自分は死ぬ」というような感覚を味わい、救急車の中でも病院の中でも大暴れでした。
ところが、「助けて~助けて~」「苦しい」「死ぬ~」とうめき声をあげて苦しむ私を見ても、救急隊員も医師も、全く動揺することがありませんでした。むしろ、「あ~これか~。まあしばらくすれば落ち着くだろう」というような悠々とした態度。
(後で落ち着いてから聞いたところによると、このような発作を起こした人を救急搬送するケースは結構多いのだそうで…)
その日は症状がおさまり、夫に迎えに来てもらって帰宅したものの、本当の地獄はこの翌日から始まったのでした。
そんなとき電車の中で、激しい動悸とともに訪れた吐き気、めまい、そして過呼吸発作。
「もう自分は死ぬ」というような感覚を味わい、救急車の中でも病院の中でも大暴れでした。
ところが、「助けて~助けて~」「苦しい」「死ぬ~」とうめき声をあげて苦しむ私を見ても、救急隊員も医師も、全く動揺することがありませんでした。むしろ、「あ~これか~。まあしばらくすれば落ち着くだろう」というような悠々とした態度。
(後で落ち着いてから聞いたところによると、このような発作を起こした人を救急搬送するケースは結構多いのだそうで…)
その日は症状がおさまり、夫に迎えに来てもらって帰宅したものの、本当の地獄はこの翌日から始まったのでした。
世界が変わってしまった日
翌朝、まだちょっと身体にだるさが残っているものの、普通に起き上がって家事をすることはできました。
「昨日はなんだったんだろうなあ。生まれて初めて救急車なんて乗ってしまったよ…」
こんな風に気楽な気持ちで前日の出来事を回想しながら、私は近所の喫茶店にお茶を飲みに出かけました。
席について、注文をして、お茶が出てくるのを待ちながら数分。私は突然身体の異変に襲われました。電車の中で倒れたときと同じ、心臓がバクバクバクバクと変な打ち方をし始めたのです。と同時に、目の前に黒い幕が降りたような感じになり、天井がぐるぐると回り始めるではありませんか。もういても立ってもいられません。
「また倒れてしまう!」「こんな場所で倒れてしまってはまずい!!」
そう思えば思うほど、私の呼吸は荒くなっていきます。呼吸が荒くなっていくと、身体が痺れてきます。私は耐えきれず、お茶を待たずに外に飛び出しました。
そして、外に出て冷たいお水を飲んでしばらく座っているうちに、さっきまでの恐ろしいような感覚はおさまっていったのです。
「昨日はなんだったんだろうなあ。生まれて初めて救急車なんて乗ってしまったよ…」
こんな風に気楽な気持ちで前日の出来事を回想しながら、私は近所の喫茶店にお茶を飲みに出かけました。
席について、注文をして、お茶が出てくるのを待ちながら数分。私は突然身体の異変に襲われました。電車の中で倒れたときと同じ、心臓がバクバクバクバクと変な打ち方をし始めたのです。と同時に、目の前に黒い幕が降りたような感じになり、天井がぐるぐると回り始めるではありませんか。もういても立ってもいられません。
「また倒れてしまう!」「こんな場所で倒れてしまってはまずい!!」
そう思えば思うほど、私の呼吸は荒くなっていきます。呼吸が荒くなっていくと、身体が痺れてきます。私は耐えきれず、お茶を待たずに外に飛び出しました。
そして、外に出て冷たいお水を飲んでしばらく座っているうちに、さっきまでの恐ろしいような感覚はおさまっていったのです。
どうして!?繰り返し襲ってくる発作に追い詰められる日々
それからというもの、私はこの「変な症状」に繰り返し繰り返し襲われることになります。
あるときはエレベータの中。あるときは映画館。あるときは美容院。あるときは車の運転中。(特に右折で待つときが危険)
一番つらかったのは睡眠中にもこの症状に見舞われることがあったことです。
「この状況であの状態になったらヤバいなあ、逃げ場がないなあ」という状況を想像すると、決まってその症状はやってくるのでした。そうして次第に、私は「逃げ場がない場所」を恐れるようになりました。特に、最初に発作が起きた「地下鉄」「電車」は一駅乗るだけで精一杯。自分が乗っているところを想像するだけで、息がきれるようになってしまったのです。
あるときはエレベータの中。あるときは映画館。あるときは美容院。あるときは車の運転中。(特に右折で待つときが危険)
一番つらかったのは睡眠中にもこの症状に見舞われることがあったことです。
「この状況であの状態になったらヤバいなあ、逃げ場がないなあ」という状況を想像すると、決まってその症状はやってくるのでした。そうして次第に、私は「逃げ場がない場所」を恐れるようになりました。特に、最初に発作が起きた「地下鉄」「電車」は一駅乗るだけで精一杯。自分が乗っているところを想像するだけで、息がきれるようになってしまったのです。