ハリウッド映画初、自閉症ヒーローが誕生!?「パワーレンジャー」の公開が待ち遠しい
ライター:発達ナビニュース
2017年7月15日(土)より全国ロードショーの「パワーレンジャー」。実は、今回登場するヒーローのうちの一人が自閉症スペクトラムという設定なのをご存知ですか?今回は、作品の見どころとあわせて自閉症スペクトラムのキャラクターがどう活躍するのかをお伝えします。(c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
ティーンエイジャーが友情と葛藤の中で成長していく映画「パワーレンジャー」
「パワーレンジャー」トレーラー動画 (c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
7月15日(土)より全国でロードショーされる映画「パワーレンジャー」をご存知ですか。
日本でおなじみの5人組ヒーロー“スーパー戦隊シリーズ”をもとに、ヒーロー大国アメリカで「パワーレンジャー」としてシリーズ化され大ヒットしてきた作品が、映画化しての凱旋上映です。
日本でおなじみの5人組ヒーロー“スーパー戦隊シリーズ”をもとに、ヒーロー大国アメリカで「パワーレンジャー」としてシリーズ化され大ヒットしてきた作品が、映画化しての凱旋上映です。
遡ること時は紀元前。古代の地球で世界の運命を決する、大きな闘いが終焉を迎えていた。
ある5人の戦士たちによって守られた地球。そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に帰ってくる。
小さな町、エンジェル・グローブで暮らす5人の若者たち。
互いを知りもしなかった彼らがある日偶然にも出会い手にしたのは、超人的なパワーだった。
それは、星の生命を守る5人の戦士=パワーレンジャーの力。
彼らは、かつてパワーレンジャーの1人として世界を守っていたゾードンと、機械生命体・アルファ5と出会い、古代の地球で封印された悪の戦士=リタ・レパルサによって地球が危機にさらされていることを知る。
しかし彼らは、突然降りかかった自分たちの運命を受け入れられず、与えられた力で“変身”することができずにいた。
残された時間はあとわずか。
果たして彼ら普通の高校生に、この世界を守ることができるのか?
世界のために、仲間のために、5人が真に結束するとき――、ついに“その力”が目覚める。
物語は、カリフォルニアにある小さな町、エンジェル・グローブに暮らす5人の若者たちを主人公にして展開されます。
彼らはそれぞれ複雑なバックグラウンドを抱えながらも、ある日から戦士として地球を救う使命を課せられ、もがき苦しみながら成長していきます。
彼らはそれぞれ複雑なバックグラウンドを抱えながらも、ある日から戦士として地球を救う使命を課せられ、もがき苦しみながら成長していきます。
ヒーロー初!レンジャー・ブルーのキャラクター設定は、自閉症スペクトラム
本作に登場するキャラクター、ブルー・レンジャーのビリー・クランストン。
亡き父親との思い出の遊び場である金鉱を心の拠り所にしている、機械の扱いに長けた物静かな少年として描かれています。
なにより彼の最も特徴的な設定として注目したいのが、自閉症スペクトラムがあるキャラクターという点。
実は、自閉症スペクトラムのキャラクターがヒーローとして活躍するのは、ハリウッド初の試みなのだそうです。
亡き父親との思い出の遊び場である金鉱を心の拠り所にしている、機械の扱いに長けた物静かな少年として描かれています。
なにより彼の最も特徴的な設定として注目したいのが、自閉症スペクトラムがあるキャラクターという点。
実は、自閉症スペクトラムのキャラクターがヒーローとして活躍するのは、ハリウッド初の試みなのだそうです。
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自閉症のキャラクターを起用した理由とは?
本作の見どころは、彼ら5人のヒーローは自分自身でレンジャーの能力を獲得しなくてはいけないところ。
ある日突然能力が開花して大活躍するのではなく、それぞれが一人前のレンジャーになる方法を探すところからストーリーは動き始めます。
奇跡の能力が与えられた強いヒーロー像をステレオタイプに描くのではなく、等身大の若者が自分の力で仲間と協力しあいながら力を合わせる姿を描くことをテーマにしているのです。
「彼らの勇姿に共感してもらうためにも、作中にでてくるキャラクターは等身大である必要がある」
そんな制作陣の考えから、「現代のティーンエイジャーが抱える様々な問題」のうちの一つの例として、自閉症スペクトラムやLGBTのキャラクターを登場させるに至ったのだそうです。
ビリー役のRJ・サイラーが自身のキャラに触れて、こうコメントをしています。
「ビリーは社会性がなくて友達がいない。でも本当は友達が欲しい。
友達が欲しくてもそれをどういえば言いかわからないし、どう友達を作ればいいかわからない。
だけど、今までの彼の人生にはなかった新しいグループに属するチャンスをつかみ、ビリーは彼自身を発見していく。
ビリーが知っていることは科学と数式だけ。
だからこれは、人を知り、繋がりを持つという、彼にとって新しいことなんです。
僕はこれは大切なメッセージだと感じています。」
ある日突然能力が開花して大活躍するのではなく、それぞれが一人前のレンジャーになる方法を探すところからストーリーは動き始めます。
奇跡の能力が与えられた強いヒーロー像をステレオタイプに描くのではなく、等身大の若者が自分の力で仲間と協力しあいながら力を合わせる姿を描くことをテーマにしているのです。
「彼らの勇姿に共感してもらうためにも、作中にでてくるキャラクターは等身大である必要がある」
そんな制作陣の考えから、「現代のティーンエイジャーが抱える様々な問題」のうちの一つの例として、自閉症スペクトラムやLGBTのキャラクターを登場させるに至ったのだそうです。
ビリー役のRJ・サイラーが自身のキャラに触れて、こうコメントをしています。
「ビリーは社会性がなくて友達がいない。でも本当は友達が欲しい。
友達が欲しくてもそれをどういえば言いかわからないし、どう友達を作ればいいかわからない。
だけど、今までの彼の人生にはなかった新しいグループに属するチャンスをつかみ、ビリーは彼自身を発見していく。
ビリーが知っていることは科学と数式だけ。
だからこれは、人を知り、繋がりを持つという、彼にとって新しいことなんです。
僕はこれは大切なメッセージだと感じています。」