自閉症の息子の好物は「市販の合わせ調味料」を使った料理!でも、こだわりが炸裂しすぎて…!
ライター:立石美津子
自閉症の息子はルールを厳守します。料理にもそれを求めてくることがあります。その点、いつでも、誰がつくっても味が変わらない「市販の合わせ調味料」は便利です。ですが、ルールに厳しい息子のこだわりが炸裂しすぎてしまうこともあるのです。
『子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。
「市販の合わせ調味料」の、ブレない味が好き
息子は「市販の合わせ調味料を使った麻婆茄子」が大好きです。野菜など具材だけをそろえて、最後にたれをからめるタイプの麻婆茄子です。
この商品はルールを重んじる息子にはぴったりです。なぜなら…
・いつでも同じ味に仕上がる
・誰がつくっても同じ味に仕上がる
変化が苦手な息子には、もってこいの商品なのです。
・いつでも同じ味に仕上がる
・誰がつくっても同じ味に仕上がる
変化が苦手な息子には、もってこいの商品なのです。
味だけじゃない!ルールに厳しい息子のこだわりポイントとは
私がハッピーな気持ちでルンルンしながらつくっても、気持ちがドンよりしながらつくっても、面倒くさいねえ~と思いながらつくっても、同じ味に仕上がります。ただし、野菜や肉は私が用意し、切らなくてはなりません。
「市販の合わせ調味料」の発売元は、パッケージに親切に仕上がりの写真を美しく載せてくれているのですが…これがルールに厳しい息子のセンサーにピピッ!と反応。
「市販の合わせ調味料」の発売元は、パッケージに親切に仕上がりの写真を美しく載せてくれているのですが…これがルールに厳しい息子のセンサーにピピッ!と反応。
野菜の種類がパッケージ通りでないと、息子は「違う!」と言って怒ります。つまり、息子のためにつくる場合は「パッケージ通りにつくらなければならない」のです。
例えば、麻婆茄子をつくったときに、うっかりピーマンを入れ忘れてしまったことがありました。麻婆茄子に「必ずピーマンを入れなくてはならない」という決まりはないのですが、パッケージに示された写真にはピーマンが写っています。
そうです…ピーマンが入っていないことを許してはくれず、怒り狂いました。
私が「あなたはお殿さまだね」と皮肉で言ったら、比喩が通じないため「お殿さまじゃない、立石○○(自分の名前)」と言い、さらに怒りを買ってしまいました。それからは、具材がパッケージ通りになるように気をつけています。
例えば、麻婆茄子をつくったときに、うっかりピーマンを入れ忘れてしまったことがありました。麻婆茄子に「必ずピーマンを入れなくてはならない」という決まりはないのですが、パッケージに示された写真にはピーマンが写っています。
そうです…ピーマンが入っていないことを許してはくれず、怒り狂いました。
私が「あなたはお殿さまだね」と皮肉で言ったら、比喩が通じないため「お殿さまじゃない、立石○○(自分の名前)」と言い、さらに怒りを買ってしまいました。それからは、具材がパッケージ通りになるように気をつけています。
完成!人参の切り方がパッケージのよりも細かすぎましたが、それは許容範囲だったらしく、何とか食べてくれました。
苦手な具材も必要!?息子がこだわる八宝菜
「○○(合わせ調味料)の八宝菜が食べたい」と息子にリクエストされました。八宝菜をつくるために必要な野菜はたくさんあります。息子は椎茸が苦手ですが、パッケージには「椎茸、白菜、豚バラ、いか、海老、人参」が使われたできあがり写真が載っています。
そこで気をきかせて、椎茸抜きでつくりました。すると「椎茸が入っていない!」と激怒しました。こんなことがあったので、今度はパッケージの写真通り、椎茸も入れてつくりました。しかし、次の瞬間!
椎茸を全部横にどかして、椎茸抜きの八宝菜を完食したのです。写真通りにつくらなくてはならないのですが、自分が食べるときには苦手なものは口に入れません…。
椎茸を全部横にどかして、椎茸抜きの八宝菜を完食したのです。写真通りにつくらなくてはならないのですが、自分が食べるときには苦手なものは口に入れません…。